NEWS RELEASE:JR&私鉄    4
No.3445 【JR海】新幹線次期軌道状態監視システムを開発
ほりうち(ccbu8181) 2018-05-31 16:19:45

                          2018年5月30日
                          東海旅客鉄道株式会社


     東海道新幹線 次期軌道状態監視システムの開発について


 当社はこれまで、東海道新幹線において、軌道の状態を走行中の営業列車で計測する「軌道状態監視システム」の導入により、乗り心地の向上を図ってきました。
 今回、計測項目の追加・計測精度の向上を実現した「次期軌道状態監視システム」を開発し、N700S確認試験車に搭載して走行試験を開始しますのでお知らせします。

1.概要
(1)軌道状態監視システムとは(別紙1)
・営業列車に搭載し、走行中に軌道の状態を計測、データをリアルタイムに中央指令等へ送信するシステム
・日々の軌道状態をとらえた保守作業が可能となり、乗り心地の維持・向上に大きく貢献

(2)次期軌道状態監視システムの概要
@現行システム
・レールの形状(上下方向のずれ)のみを計測
・計測方法の特性により、低速走行時の計測が困難
A次期システム(別紙2)
・汎用のセンサ類(加速度計、レーザ変位計、ジャイロ)を組み合わせ、計測項目を追加
・当社独自開発の演算プログラムにより、計測精度を向上させるとともに、低速走行時における計測が可能
・N700S確認試験車へ搭載するため小型・軽量化
┌────┬───────────────┬─────┬───────┐
|システム|      計測項目      | 計測条件 |使用するセンサ|
├────┼───────────────┼─────┼───────┤
|現行  |・レールの形状(上下方向のずれ)|70km/h以上|・加速度計  |
├────┼───────────────┼─────┼───────┤
|次期  |・レールの形状(上下方向のずれ)|     |・加速度計  |
|    |・レールの形状(左右方向のずれ)|30km/h以上|・レーザ変位計|
|    |・左右レール間の距離     |     |・ジャイロ  |
|    |・左右レールの高低差     |     |       |
└────┴───────────────┴─────┴───────┘
(3)効果
 多項目かつ高精度な軌道状態監視が日々可能となるため、適切な時期の保守作業により更に乗り心地が向上

2.今後のスケジュール
・6月よりN700S確認試験車に搭載して走行試験を開始
撮影日:
撮影場所:
キャプション: 別紙1
画像サイズ: 1023×766(31%表示)
撮影日:
撮影場所:
キャプション: 別紙2
画像サイズ: 1023×768(31%表示)