NEWS RELEASE:JR&私鉄    4
No.2639 【JR海】N700Sに採用する新技術について
ほりうち(ccbu8181) 2017-09-28 18:27:06
平成29年9月28日
東海旅客鉄道株式会社


           N700Sに採用する新技術について


 当社では、N700Sの平成30年3月の完成に向け準備を行ってきましたが、採用する新技術のうち、新たに検証が完了した主な内容についてお知らせします。すでにお知らせしたものを含めN700Sに採用する主な新技術は別紙1のとおりです。


1.高性能と軽量化を追求した新型台車(別紙2)
 台車に求められる基本的な性能である信頼性、乗り心地、省メンテナンス性を高めつつ軽量化を達成。併せて走行時の騒音低減を実現。

(1)大幅な軽量化を実現した台車フレーム(別紙2−1)
 ・台車フレームの構造を工夫して下板の厚みを最適化。これにより、補強部材と溶接箇
  所を削減し、信頼性の向上を図るとともに、1台車あたり約75kgの大幅な軽量化
  を実現。
(2)小型・軽量化を追求した新幹線初の6極駆動モーター(別紙2−2)
 ・SiC素子を駆動システムへ採用したことにより、新幹線で初めてモーターの電磁石
  を4極から6極に増やし電磁石を小さくすることで、小型かつ軽量な駆動モーターを
  実現。軽量化効果は、1台車あたり約140kg。
(3)低騒音かつ信頼性の高い歯車装置の開発(別紙2−3)
 ・モーターの回転力を車輪に伝達する歯車に、新幹線の営業車で初めてヤマバ歯車を採
  用。歯車が安定してかみ合うことで走行時の騒音を低減し、軸受の信頼性向上と省メ
  ンテナンスを実現。
(4)乗り心地を更に向上するフルアクティブ制振制御装置(別紙2−4)
 ・車体の揺れを大幅に抑え、特にトンネル区間での揺れを半減。従来のセミアクティブ
  ダンパに小型モーターとポンプを取り付けたコンパクトな構成を実現。

2.集電性能向上と省メンテナンスを実現した新型パンタグラフ(別紙3)
 パンタグラフの追従性を大幅に高めた「たわみ式すり板」を開発。更なる集電性能の向上と、すり板の長寿命化による省メンテナンスを実現。また、パンタグラフの支持部を3本から2本にすることで、1台あたり約50kgの軽量化を実現。

撮影日:
撮影場所:
キャプション: 別紙1 N700Sに採用する主な新技術
画像サイズ: 1017×719(31%表示)
撮影日:
撮影場所:
キャプション: 別紙2 高性能と軽量化を追求した新型台車
画像サイズ: 1018×719(31%表示)
撮影日:
撮影場所:
キャプション: 別紙2−1 大幅な軽量化を実現した台車フレーム
画像サイズ: 1017×718(31%表示)
撮影日:
撮影場所:
キャプション: 別紙2−2 小型・軽量化を追求した新幹線初の6極駆動モーター
画像サイズ: 1017×718(31%表示)
撮影日:
撮影場所:
キャプション: 別紙2−3 低騒音かつ信頼性の高い歯車装置
画像サイズ: 1018×719(31%表示)