ひろやす/伊藤(vnnc8158) 2017-01-13 00:18:22 |
[出典:国土交通省ホームページ]
国土交通省 PressRelease MinistryofLand,Infrastructure,TransportandTourism 平成29年1月12日 総合政策局国際物流課 インドにおける貨物鉄道利用促進の実証事業を実施 〜ダイヤに基づく定時運行と共同集荷による利用促進〜 ○国土交通省総合政策局国際物流課では、我が国の質の高い物流システムを、官民一体となり戦略的に新興国へ展開するため、「物流パイロット事業」を実施しています。 ○今年度の事業として、1月20日〜26日に、インドのデリー〜バンガロール間(約2200Km)において、貨物鉄道利用促進の実証事業を実施します。(日本通運(株)に委託) 1.実証事業の背景と概要 インドでは、増大する貨物需要に対応すべく貨物専用鉄道建設計画(DFC)が進行中であり、西回廊(デリー・ムンバイ)建設事業等が、日本の円借款の支援により進められています。 一方、インドでは、貨物鉄道は運行ダイヤが存在せず、定時性がない等の理由で、荷主はトラック輸送を選好し、貨物鉄道の活用が十分ではない状況です。進出が進む日系企業にとっても、物流ニーズに対応した貨物鉄道輸送の効率化は大きな課題です。 このため、今回の実証事業においては、以下のような、定時運行や集荷といったソフト面の取組を通じて、インドの貨物鉄道輸送の効率化、利用促進を図ります。 (1)ダイヤに基づく定時運行とリードタイム短縮の実現 日本側から貨物鉄道ダイヤの設定をインド鉄道省に働きかけ、昨年6月よりデリー〜バンガロール間で週1回の定時運行が始まりました。これにより、従来同区間で7〜10日程度要していたところ、3日以内での輸送が可能となり、リードタイムの大幅な短縮が実現しました。 今回の実証運行にあたって、同区間で、現行のダイヤに加え、新たな便を追加運行します。 (2)共同集荷による鉄道利用促進 ダイヤ設定後も、トラックからのモーダルシフトが進んでいない状況を踏まえ、今回の実証運行では、日本通運(株)とインドの物流会社が共同で集荷を行い、貨物鉄道利用を促進します。 本事業の実施を通じ、その効果や課題等を具体的に調査・分析し、本区間での定期運行の実現を含め、インドにおける貨物鉄道輸送の効率化やモーダルシフトの促進を図ります。調査結果については、後日公表する予定です。 2.実証実験の実施について 貨物列車 1編成(80TEU*分)を借り切り、定時運行を行います。今回は、初の試みとして、20フィートコンテナの一般貨物だけではなく、45フィートコンテナによる完成車の輸送も同じ編成で併結して実施します。(*TEU: Twenty-foot Equivalent Unit; 20フィートコンテナ換算) ・デリー→バンガロールの運行実験 1月20日 0時30分デリー発、1月22日18時30分バンガロール着 ・バンガロール→デリーの運行実験 1月24日 2時00分バンガロール発、1月26日18時00分デリー着 詳細は、別添資料をご覧下さい。 別添資料 インドにおける共同集荷を活用した コンテナ貨物鉄道輸送利用促進に向けた実証事業 国土交通省 取り組みの概要 ○インド国内で増大する物流需要に対応し、環境に優しいモーダルシフトの実現にも資するコンテナ貨物鉄道輸送利用促進のため、「共同集荷スキーム」を活用した定時運行輸送を実施し、その実証輸送を通じた効果・課題等を検証する。 インドにおける共同集荷を活用したコンテナ貨物鉄道輸送利用促進に向けた実証事業のイメージ インドにおけるコンテナ貨物鉄道輸送の現状 ●原則、ある発着駅区間における1編成40両での運行であり、貨物が40両に満たなければ出発しないため、出発日が未定。 ●旅客鉄道を優先させた運行等により、所要時間が未定。 ●定期・定時輸送の区間、本数は限られている。 ※2016年6月15日から2区間、週1本の定時運行が開始。 ↓ 共同集荷スキームの構築 → 定時運行輸送の実施 ・日印複数フォワーダーにより、複数荷主の貨物を共同集荷し、1編成分の貨物を集荷。 ・最適な出発日を設定し、IR(インド鉄道省)、CTO(鉄道コンテナ事業者)と協議のうえ出発&到着日時を決定。 ・集荷情報を一元管理し、各フォワダーに貨物位置情報等を提供。 (参考)インド鉄道業界の構造 ○インド鉄道省(Indian Railways=IR)が旅客・貨物すべてを管轄 ○鉄道コンテナ輸送の仕組み @牽引車、車掌車両(後尾)、線路はIRの所有物であり、運行管理はすべてIRが行っている。CTOがIRに対して運行を依頼し、牽引料と線路利用料をIRに支払う。 Aコンテナ及び貨車は、CTOが所有。 |
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