NEWS RELEASE:JR&私鉄    4
No.9431 【JR海】東海道新幹線で架線ドロッパが脱落・ショート・後続車に接触
ひろやす/伊藤(vnnc8158) 2023-07-14 23:12:16
                            令和5年7月13日
                           東海旅客鉄道株式会社

 東海道新幹線 掛川駅〜豊橋駅間における停電及び異音感知の原因について


1.発生日時 @停電   令和5年7月12日 12時25分
       A異音感知 同日        13時16分

2.発生場所 東海道新幹線 掛川駅〜浜松駅間
        ※@の住所:静岡県浜松市中区木戸町(きどちょう)
         Aの住所:静岡県浜松市中区向宿町(むこうじゅく)

3.概況
@停電
(1)12時09分頃、静岡駅〜掛川駅間において、架線を吊るための金具であるドロッパが脱落し、ひかり509号のパンタグラフに引っ掛かる。
(2)12時15分頃、静岡駅〜掛川駅間において、脱落したドロッパを介してパンタグラフと車体間がショートし、瞬間的な停電が発生(送電を行い、異常がなかったため運転継続)
(3)12時25分頃、掛川駅〜浜松駅間において、脱落したドロッパを介してパンタグラフと車体間がショートし、停電が発生。その後、ひかり509号は車両点検のため浜松駅まで移動。
(4)12時55分頃、浜松駅にて、ひかり509号の車両屋根上の点検を開始し、脱落したドロッパの一部を発見

A異音感知
(5)13時16分頃、掛川駅〜浜松駅間((3)の発生箇所付近)において、後続ののぞみ29号の運転士が異音を感知。その後、異常なく安全の確認がとれたため運転再開
 ※昨晩の点検で、脱落したドロッパの一部を、異音を感知した地点付近で発見

4.状況  別紙のとおり

5.原因
@停電
 ドロッパを介してパンタグラフと車体間がショートしたため
 (ドロッパが脱落した原因は調査中)
A異音感知
 後続の列車に、脱落したドロッパの一部が接触したため

6.設備履歴 取替年月 平成25年10月
       直近検査 令和 5年 7月7日(異常なし)

7.対策
 全線のドロッパを至近距離にて緊急点検し、同時に、ドロッパ脱落の原因の究明を進めます。
撮影日:
撮影場所:
キャプション:
画像サイズ: 610×1000(52%表示)
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No.9735 (Re:9431) 【JR海】東海道新幹線 掛川〜豊橋間停電の再発防止について
ひろやす/伊藤(vnnc8158) 2023-11-09 23:53:29
                           2023年11月9日
                           東海旅客鉄道株式会社

    東海道新幹線 掛川駅〜豊橋駅間における停電の再発防止について

 2023年7月12日に発生した東海道新幹線掛川駅〜豊橋駅間における架線金具(ドロッパ)脱落による停電について、原因の調査及び再発防止策を検討しておりましたが、このたび、再発防止策がまとまりましたので、お知らせします。

1.原因
 ドロッパ線の上部が長期にわたる金属疲労や摩滅によって破断し、ドロッパ線がパンタグラフを支障する位置まで倒れこみました。その瞬間、ドロッパ線が通過するパンタグラフに絡まり、引っ張られ、ドロッパ線の下部が破断、その後、絡まったドロッパ線がパンタグラフと車体間でショートし、停電が発生しました。

※本来は、ドロッパ線上部が破断した場合でも、パンタグラフへの支障を防止する構造となっています。しかし、ドロッパ線が長い場合(当該箇所:約1600o)は倒れた勢いでドロッパ線がたわみ、一時的にパンタグラフを支障する位置に達する可能性があることも判明しました。(別紙1)

2.再発防止
 ドロッパの入念な点検を実施するとともに、長いドロッパ線の上部が破断した場合でも、パンタグラフへの支障を常に防止できるようにドロッパの構造を改良します。改良するドロッパの仕様は今年度内に確定し、以降、順次導入する予定です。(別紙2)

※全線に存在する約11万本のドロッパのうち、1500mm以上の約280本に対して、優先的に導入する予定です。
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