ひろやす/伊藤(vnnc8158) 2022-12-21 00:59:38 |
令和4年12月20日
東海旅客鉄道株式会社 東海道新幹線 豊橋駅〜三河安城駅間下り線における架線の断線について 1.発生日時 令和4年12月18日12時58分(停電発生) 2.発生場所 東海道新幹線 豊橋駅〜三河安城駅間 ※住所:愛知県安城市古井町(ふるいちょう) 3.概況 12時58分、豊橋駅〜名古屋駅間の上下線にて停電が発生したため、同区間の上下線で運転を見合わせました。13時18分に上り線のみ送電を再開し、安全の確認が取れたため、13時22分に上り線のみ運転を再開しましたが、現地確認の結果、下り線の架線(ちょう架線)の断線を認めたため、13時41分より再度上り線を停電させて架線の復旧作業を行いました。当該区間の復旧は16時48分に完了し、安全の確認が取れたため、17時00分に運転を再開しました。 4.状況 別紙のとおり *伊藤注:添付画像をご覧下さい。 5.原因 トロリ線を吊るための金具であるハンガの下部が折損し、エアセクション内でトロリ線とちょう架線が短絡し、ちょう架線が断線したため(ハンガの折損原因は調査中) 6.架線履歴 設 置 平成28年11月6日 直近検査 令和4年12月12日(異常なし) 7.対策 (1)緊急の対策 同種の箇所について、緊急点検を実施します。 (2)抜本的な対策 今後、今回の折損の原因を究明したうえで、対策を検討してまいります。 ※ちょう架線:車両に電力を供給するトロリ線を吊っている線 ※エアセクション:架線を電気的に区分する箇所 |
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ひろやす/伊藤(vnnc8158) 2023-02-23 01:59:57 |
令和5年2月22日
東海旅客鉄道株式会社 東海道新幹線 豊橋駅〜三河安城駅間下り線におけるちょう架線断線の原因について 令和4年12月18日に東海道新幹線豊橋駅〜三河安城駅間下り線において発生したちょう架線断線について調査を行っておりましたが、このたび、詳細が明らかになりましたので、その原因と対策をお知らせします。 1.概況 12時58分、豊橋駅〜三河安城駅間下り線のちょう架線が断線したことにより、豊橋駅〜名古屋駅間上下線にて停電が発生したため、同区間の上下線で運転を見合わせました。復旧作業を行い、17時00分に運転を再開しました。 2.原因 ちょう架線断線の原因は、ハンガの下部が金属疲労により折損し、エアセクション内でハンガが移動し、そのハンガを介して別のトロリ線とちょう架線が短絡したためです。 また、ハンガが折損した原因は、高速ヘビーシンプル化した区間のエアセクション箇所において、ハンガの長さや吊上げ力が特定の条件に合致したことで、ハンガの振動の振幅が大きくなる「共振」という現象が列車通過毎に発生し、金属疲労が促進されたためです。(別紙1) 3.対策 高速ヘビーシンプル化した区間のエアセクション61箇所において、以下の対策を行います。(別紙2) (1)暫定対策 ・ハンガの全数を新品に取替(完了) ・そのうえで、太いハンガ (径6mm→7mm)に順次置き換え、強化 ・10日に1回の巡視点検による、列車通過時の振動状況等の確認 (2)恒久対策 ・ハンガが共振しやすい条件を回避するため、ハンガの長さを最適化する架線構成に改修 ※トロリ線:車両に電力を供給する線 ※ハンガ:トロリ線を吊るための金具 ※ちょう架線:トロリ線を吊っている線 ※エアセクション:架線を電気的に区分する箇所 ※高速ヘビーシンプル化:ちょう架線・補助ちょう架線・トロリ線の3本の線で構成される従来のヘビーコンパウンド架線から、補助ちょう架線のない2本の線で構成される高速ヘビーシンプル架線に置き換えること |
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