NEWS RELEASE:JR&私鉄    4
No.8848 【JR海】鉄道駅バリアフリー料金制度を2023年から順次適用
ひろやす/伊藤(vnnc8158) 2022-11-18 01:04:30
                          2022月11月17日
                           東海旅客鉄道株式会社

        鉄道駅バリアフリー料金制度を活用した
        バリアフリー設備の整備の推進について

 当社では、国や地元自治体と協力しながら、ホーム可動柵やエレベーター等のバリアフリー設備の整備を、国の定める整備目標に基づき計画的に進めています。
 このたび、2021年12月に国により創設された、都市部において利用者の薄く広い負担も得てバリアフリー化を進める制度(鉄道駅バリアフリー料金制度)を活用し、バリアフリー設備の整備を推進していくこととしましたので、お知らせします。

1.今後のバリアフリー設備の整備について
 当社では、新幹線のぞみ停車駅へのホーム可動柵の設置を進めるとともに、在来線においては金山駅3・4番線に続いて名古屋駅5・6番線のホーム可動柵設置工事等、バリアフリー設備の整備に取り組んでいます。
 今後も国の定める整備目標を踏まえながら、お客様のご利用の多い駅からホーム可動柵の整備を進めるにあたり、本料金制度を活用し、既にお知らせしている駅・番線を含め、2030年度までに5駅16番線の整備を推進していきます。
 また、整備済のホーム可動柵、エレベーター等のバリアフリー設備の更新・維持管理を着実に行っていきます。

<本料金制度活用によりホーム可動柵を整備する方針の駅・番線>
 ┌───┬───────────────────┐
 │新幹線│新大阪駅(20、21、22番線)   │
 ├───┼───────────────────┤
 │在来線│名古屋駅(、5、6、番線)│
 │   │金山駅 (、4番線)      │
 │   │千種駅 (番線)        │
 │   │大曽根駅(番線)        │
 └───┴───────────────────┘
    ※下線部は、今回新たに整備することとした番線


2.本料金制度の活用
 バリアフリー設備の整備を進めるにあたり、本料金制度を活用することとし、本日、国土交通省中部運輸局に、本料金制度を活用した料金設定および整備等計画の届出(別紙)を行いました。

[届出の概要]
(1)バリアフリー整備計画
・計画期間:2021〜2030年度
・整備方針:料金収受エリア内において、国の定める整備目標を踏まえながら、お客様のご利用の多い駅からホーム可動柵(5駅16番線)の設置を進めるとともに、ホーム可動柵・エレベーター等のバリアフリー設備の更新及び維持管理を行う。
・総整備費:約305億円

(2)料金設定
 料金収受エリアにおいて、下表に記載の料金を旅客運賃に加算します。
 小児は旅客運賃に料金を加算した大人の半額となります。
 なお、通学定期旅客運賃には加算しません。

 @料金設定額(大人)
 ┌──────┬────────────┐
 │普通旅客運賃│ 定期旅客運賃(通勤) │
 │      │1カ月│3カ月│ 6カ月 │
 ├──────┼───┼───┼────┤
 │  10円  │ 300円│ 900円│ 1,800円│
 └──────┴───┴───┴────┘

 A料金収受エリア
 【在来線】名古屋地区:[東海道本線]豊橋駅〜大垣駅間
            [中央本線]名古屋駅〜多治見駅間
            [関西本線]名古屋駅〜四日市駅間
            [武豊線]大府駅〜武豊駅間    の各駅相互間
 【東海道新幹線】東京地区 :東京駅〜品川駅間
               ※フレックス定期券のみ東京駅・品川駅〜新横浜駅間
         名古屋地区:豊橋駅〜岐阜羽島駅間
         関西地区 :京都駅〜新大阪駅間  の各地区における各駅相互間

 B料金収受開始時期(予定)
 ・2024年4月1日(名古屋地区)
  ※東京地区、関西地区はJR他社の同制度開始時期にあわせて開始
   東京地区:2023年3月頃
   関西地区:2023年4月1日


[参考]当社における駅バリアフリー設備整備の取り組み

<ホーム可動柵>
【新幹線】
 2022年12月に新大阪駅20番線の使用開始を予定しており、これにより、品川駅22番線を除き、のぞみ停車駅全ホームへの設置が完了します。
 ※のぞみ停車駅以外では、熱海駅に設置しています。
【在来線】
 2021年度までに金山駅3・4番線(東海道本線)への設置を完了しており、現在、名古屋駅において、2023年7月から6番線(東海道本線下り)、2024年6月から5番線(東海道本線下り)での使用開始に向け、設置工事を進めています。

<その他の主なバリアフリー設備>
┌────────────────┬─────────┬─────────┐
│      設備名       │整備対象駅数 ※1│整備進捗状況 ※2│
│                │         │(2021年度末時点)│
├────────────────┼─────────┼─────────┤
│    段差解消設備      │         │         │
│   (エレベーター等)    │         │ 99駅(97%)│
├────────────────┤   102駅  ├─────────┤
│      案内設備      │         │         │
│(発車標、放送装置、情報ボード等)│         │100駅(98%)│
├────────────────┼─────────┼─────────┤
│   バリアフリートイレ    │   101駅  │ 97駅(96%)│
└────────────────┴─────────┴─────────┘
※1:2021年度乗降人員実績を基に、利用者数3,000人/日以上の駅、及び2,000人/日以上で自治体が定める基本構想の生活関連施設に位置付けられた駅を計上
※2:()は整備対象駅数に対する進捗率
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撮影場所:
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