ひろやす/伊藤(vnnc8158) 2016-03-31 20:13:37 |
[出典:国土交通省ホームページ]
国土交通省 PressRelease MinistryofLand,Infrastructure,TransportandTourism 平成28年3月29日 航 空 局 先進的なボディスキャナーの運用評価試験の結果概要 〜平成28年度から全国の主要空港へ順次導入していきます〜 昨年10月から12月まで、関西、成田、羽田の3空港で国土交通省が実施した先進的なボディスキャナーの運用評価試験の結果概要をお知らせします。 1.検査時間は平均約80秒で、全身の接触検査に比べて平均約10秒の時間短縮ができました。今後の工夫で更なる時間短縮に努めます。 2.お客様アンケートの結果(約2,500名)は、検査全般と今後の導入について約7割のお客様に好意的に受け止めていただきました。こうした結果を踏まえ、平成28年度から全国の主要空港へ順次導入していきます。 昨年5月、国際組織犯罪等・国際テロ対策推進本部(本部長:官房長官)で、「邦人殺害テロ事件等を受けたテロ対策の強化について」が決定され、「空港における先進的な保安検査機器の導入による保安検査の高度化を検討する」ことが盛り込まれました。 航空局では、保安検査を厳格化しつつ旅客流動の円滑化も配慮すべく、諸外国で導入が進む先進的なボディスキャナーの導入を検討するため、運用評価試験を実施しました。 本評価試験の結果は以下のとおりです。 1.保安検査場の運用への影響 (1)ボディスキャナー検査を受けたお客様:3空港合計で17,765名 先進的なボディスキャナーの場合 検査時間 平均約80秒 ※1 (参考)全身の接触検査の場合 〃 平均約90秒 ※2 ※1 ボディスキャナーに入ってから接触検査が終了するまで ※2 門型金属探知器に入ってから接触検査が終了するまで (2)今後の改善点 ボディスキャナーによる検査が初めてのお客様がほとんどだったこともあり、説明に相当の時間を要しました。そのため、今後は @保安検査を受ける前の準備(上着等を脱いで、ポケットの中のすべての所持品を出していただく) A保安検査を受けるときの姿勢(機種によって静止または回転)についての周知方法を工夫し、検査の効率化や時間短縮に努めます。 2.お客様アンケートの結果(詳細は別紙をご覧ください) (1)アンケートに御協力いただいたお客様:3空港合計で2,509名 @ボディスキャナー検査全般 満足・おおむね満足 70% 特にない・無回答 22% やや不満・大いに不満 8% A今後の導入 積極的に導入・どちらかといえば導入 73% 特にない・無回答 22% 『全身の接触検査』を行うほうがよい 5% (2)今後の改善点 概ね好意的に受け止めていただきましたが、一方で、ボディスキャナー検査に対して不満を感じているお客様や、全身の接触検査のほうがよいと感じているお客様がいらっしゃることを十分踏まえ、引き続き、周知・広報活動や検査時において、お客様一人一人に対し、慎重かつ丁寧な対応を行ってまいります。 【別 紙】 先進的なボディスキャナー運用評価試験 結果概要 <実施日> (使用機器) @関西空港 第2ターミナル 平成27年10月15日(木)〜10月26日(月) (ア) A成田空港 第1ターミナル 平成27年10月27日(火)〜11月 3日(火) (イ) 平成27年11月18日(水)〜11月25日(水) (ウ) 平成27年11月26日(木)〜12月 3日(木) (エ) B羽田空港 国際線ターミナル平成27年11月 5日(木)〜11月16日(月) (エ) 平成27年12月 5日(土)〜12月16日(水) (イ) <使用機器> メーカー(製造国) L3(米国) 機種 サイズ(m) 高さ× 幅 ×奥行 重量 (ア)ProVisionATD 2.67×1.95×2.65 682s (イ)ProVision2 2.36×1.50×2.31 695s 電波仕様 ミリ波アクティブ方式 検査方法 検出方法及び表示画面 機器内部に入り、両手を上げて静止(約3秒間) 検出時間 (入場から画像確認まで) 7〜10秒 メーカー(製造国) Smiths(ドイツ) 機種 サイズ(m) 高さ× 幅 ×奥行 重量 (ウ)eqo(エコー) 2.11×1.08×2.42 470s 電波仕様 ミリ波アクティブ方式 検査方法 検出方法及び表示画面 両手を上げて被験者が360度回転(平均10〜15秒間) 検出時間 (入場から画像確認まで)12〜20秒 メーカー(製造国) Rohde&Schwarz(ドイツ) 機種 サイズ(m) 高さ× 幅 ×奥行 重量 (エ)QPS200 2.35×1.3 ×2.6 630kg 電波仕様 ミリ波アクティブ方式 検査方法 検出方法及び表示画面 両手を下ろして静止(約0.064秒) 検出時間 (入場から画像確認まで)約10秒 <ボディスキャナー検査旅客数> 17,765名のお客様に、先進的なボディスキャナーによる保安検査を受けていただきました。 (関西空港:2,700名 成田空港:7,176名 羽田空港:7,889名) ┌────┬──────┬─────┬──────┬─────┬──────┐ │ │ProVisionATD│ProVision2│eqo(エコー) │ QPS200 │ 計 │ │ │ (ア) │ (イ) │ (ウ) │ (エ) │ │ ├────┼──────┼─────┼──────┼─────┼──────┤ │関西空港│ 2,700│ │ │ │ 2,700│ │成田空港│ │2,567│ 2,478│2,131│ 7,176│ │羽田空港│ │4,054│ │3,835│ 7,889│ ├────┼──────┼─────┼──────┼─────┼──────┤ │ 計 │ 2,700│6,621│ 2,478│5,966│17,765│ └────┴──────┴─────┴──────┴─────┴──────┘ <アンケート結果> 2,509名のお客様が、アンケートに御協力いただきました。 (関西空港:733名 成田空港:1132名 羽田空港:644名) 1.お客様ご自身について (1)あなたの性別は? 男性 48% 女性 52% (2)あなたの年齢層は? 20未満 3% 20歳以上40歳未満 58% 40歳以上60歳未満 31% 60歳以上 8% (3)あなたの出身地(国籍)は? 日本 32% アジア 44% オセアニア 5% 欧州・ロシア 11% 米国・カナダ 7% 中南米・中東 1% 2.今回の運用評価試験を受けてみて、お感じになった点 (1)先進的なボディスキャナーによる検査全般 満足 49% 特にない 22% おおむね満足 21% やや不満 6% 大いに不満 2% (1−1)「満足」「おおむね満足」とお答えの理由 待ち時間が短かった 28% 検査時間が短かった 22% 検査前の準備が簡単だった 20% 検査方法の説明が十分だった 11% プライバシー保護が十分配慮されていた 11% 健康への影響が十分配慮されていた 7% その他 1% (1−2)「やや不満」「大いに不満」とお答えの理由 待ち時間が長かった 25% 検査前の準備が面倒だった 17% 検査時間が長かった 16% 検査方法の説明が不十分だった 13% 静止姿勢を取る(又は360度回転する)ことが不快または苦痛 10% 検査を受けている姿を他人に見られることが気になる 7% 手を上げる姿勢が不快または苦痛 4% 健康への影響に不安がある 4% プライバシー保護に不安がある 2% その他 2% (2)今後の導入について 積極的に導入すべき 44% どちらかといえば導入したほうがよい 29% 特にない 22% どちらかといえば導入せずに全身の接触検査を十分行うほうがよい 4% 導入すべきではなく全身の接触検査を十分行うほうがよい 1% (2−1)「積極的に導入すべき」「どちらかといえば導入」とお答えの理由 安心・安全の対策は積極的に進めるべき 49% 『全身の接触検査』にくらべれば、精神的な負担が少ない 28% 『全身の接触検査』にくらべれば、検査の時間が短くて済む 21% その他 2% (2−2)「導入せず『全身の接触検査』」 「どちらかといえば『全身の接触検査』」とお答えの理由 検査前の準備が面倒で時間がかかる 32% プライバシー保護に不安がある 22% 健康への影響に不安がある 21% 検査姿勢(静止、360度回転、手を上げる)が不快または苦痛 19% その他 6% 3.その他のご意見(主なもの) (1-1)「満足」「おおむね満足」のご意見 ○ 特に不快には感じなかった ○ スムーズでとてもよかった (1-2)「やや不満」「大いに不満」のご意見 ○ ブーツを脱ぐのが面倒 ○ 持込禁止品を持っていないのに反応した ⇒(航空局注)物を隠される可能性があるため、服のたるみなどにも反応する場合があります。 (2-1)「積極的に導入すべき」「どちらかといえば導入したほうがよい」のご意見 ○ テロを防ぐためには必要 ○ 他空港でも導入すべき (2-2)「どちらかといえば導入せず『全身の接触検査』を十分行うほうがよい」 「導入すべきでなく『全身の接触検査』を十分行うほうがよい」のご意見 ○ 待ち時間が長すぎる ○ X線は心配 ⇒(航空局注)ボディスキャナーはミリ波と呼ばれる電波を使用しており、電波の強さも携帯電話の数百分の1〜1万分の1程度です。X線などの放射線は使っておりません。 |
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