ほりうち(ccbu8181) 2016-01-21 18:46:29 |
TOBU NEWS 2016年1月21日 2017年度中の蒸気機関車(SL)復活運転を目指して SL検修および乗務要員の養成を開始しました 〜JR北海道、秩父鉄道、大井川鐵道に教育協力を要請〜 東武鉄道株式会社 東武鉄道(本社:東京都墨田区)では、2017年度中に鬼怒川線において蒸気機関車(SL)の復活運転を目指し、各種準備を進めていますが、このたび、JR北海道、秩父鉄道、大井川鐵道にSL検修および乗務要員教育のご協力をいただき、運行に必要な要員養成に着手しました。 SL復活運転にあたっては、SLの知識に長けた検修員および乗務員(機関士・機関助士)が不可欠でありますが、現在当社にはその技術・技能・免許を保有した社員がいないことから、その教育方法について検討してまいりました。このたび、当社のSL復活運転の目的である「鉄道産業文化遺産の復元・保存」と「栃木・福島エリアの支援活性化」の主旨にご賛同いただき、SLを従来から運行し、知識・経験ともに豊富なJR北海道、秩父鉄道、大井川鐵道にご協力いただけることとなりました。 復活運転実施時には当社社員による保守・運転を行えるよう、上記3社には2016年1月より当社社員を受け入れていただき、それぞれ必要な知識や技術・技能を習得するための教育訓練を行っていただいています。 当社では、引き続き2017年度中のSL復活運転を目指して各種準備を進め、その進捗につきましては、随時ニュースリリース等でお知らせしてまいります。 SL検修および乗務要員の養成開始についての概要は別紙のとおりです。 以上 <別紙> SL検修および乗務要員の養成開始について 1 SL検修員の養成について (1)開始日 2016年1月20日(水)から (2)人数 8名 (3)場所 北海道旅客鉄道 苗穂工場(北海道札幌市東区北5条東13丁目) 〃 釧路運輸車両所(北海道釧路市喜多町2番16号) (4)内容 SLの全般検査、交番検査、仕業検査や付帯する整備作業等に関する教育 2 SL乗務員(機関士)の養成について (1)開始日 2016年1月5日(火)から (2)人数 4名 (3)場所 秩父鉄道 列車区(2名)(埼玉県熊谷市曙町1丁目91番地の1) 大井川鐵道 新金谷乗務区(2名)(静岡県島田市金谷東2丁目1112番地の2) (4)内容 学科教育(SLの構造等) 技能教育(SLの取り扱い方等) 3 SL乗務員(機関助士)の養成について (1)開始日 2016年1月7日(木)から (2)人数 2名 (3)場所 北海道旅客鉄道 釧路運輸車両所(北海道釧路市喜多町2番16号) (4)内容 学科教育(SLの構造等) 技能教育(投炭訓練・ボイラーの取り扱い方等) 以上 |
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ひろやす/伊藤(vnnc8158) 2016-01-22 00:02:21 |
プレスリリース 大井川鐵道株式会社
URL : http://www.oigawa-railway.co.jp Facebook : https://www.facebook.com/oigawa.railway Twitter : https://twitter.com/daitetsuSL 2016年1月21日 大井川鐵道のSL運転技術が日光・鬼怒川へ 鉄道産業文化遺産の保存・技術継承のため、東武鉄道への機関士教育協力を開始 大井川鐵道(本社:静岡県島田市、代表取締役:前田忍)は2017年度に蒸気機関車(SL)の復活運転を目指す東武鉄道(本社:東京都墨田区)から2名の人員を受け入れ、SL乗務員(機関士)養成に向けた教育協力を2016年1月より開始しました。 当社が実施する教育内容 ● 学科教育 (安全教育、蒸気機関車の構造など) ● 技能教育 (制動機操作、非常時の措置、SLの取り扱い方など) 大井川鐵道は静岡県の小さな鉄道会社ではありますが、SLの動態保存に関してはパイオニアであり、運転・整備双方の技術が極めて高いレベルにあることを従前よりご評価頂いています。昨年9月より当社は新経営体制に代わり、SL運転文化が日本全体へ広まるようソーシャルメディアによる情報発信をスタートすると共に、社内はもちろん他社への技術伝承にも前向きに取り組んでおります。 今回、東武鉄道が日光・鬼怒川エリアでのSL運転を始めるとのことで、日本の鉄道産業文化遺産の保存・技術継承という観点から乗務員養成を受け入れさせて頂きました。特に運転を予定している鬼怒川線につきましては、平成27年9月の豪雨により被害に遭われた方々にお見舞いを申し上げるとともに、間接的にではありますが、今回の乗務員養成が鬼怒川エリアの地域復興に少しでもお役に立てればと考えております。 大井川鐵道は今後もSL動態保存技術を向上させ、鉄道産業文化遺産の保存・技術継承に寄与してまいります。当社のSL運転に関わる概略は下記のとおりです。 大井川鐵道の蒸気機関車運行実績 ┌────────┬───────────────────────────────┐ │SL運転区間 │大井川本線 新金谷(島田市)−千頭(川根本町) 距離:37.2キロ │ ├────────┼───────────────────────────────┤ │SL年間走行日数 │ 339日 ※2015年実績 │ ├────────┼───────┬───────────────────────┤ │在籍乗務員数 │機関士 25名│※甲種蒸気車運転免許保有者(H28.1時点) │ ├────────┼───────┼───────────────────────┤ │保有車両数 │動態保存: 4両│C11 227、C56 44、C10 8、C11 190 │ │ │静態保存: 5両│C12 164、9600、いずも、コッペル1275、C12 208 │ ├────────┼───────┼───────────────────────┤ │SL動態復元実績 │ 6両 │C56 44、C12 164、C11 312、C10 8、C11 190、2109│ ├────────┼───────┼───────────────────────┤ │年間平均SL乗客数│約26万人 │※直近10年間の平均 │ └────────┴───────┴───────────────────────┘ 日本の鉄道におけるSLの歴史 1872年10月14日、新橋〜横浜において日本の鉄道は産声をあげ、1940年代〜1950年代まで蒸気機関車はその中心的車両でした。しかし、先の大戦後、高度経済成長期に入ると効率化がテーマとなり、当時の国鉄など各鉄道会社は動力近代化の名のもと、SLの全廃 「無煙化政策」を推し進めることとなります。そして1975年12月14日、北海道の室蘭本線を最後にすべてのSLが引退しました。 1976年7月 SL保存運転を本格的に開始 当社では1949年12月に電化が完了し国鉄よりも一足早く無煙化運転の実施に踏み切るものの、1976年7月9日金谷〜千頭(39.5キロ)において本格的なSL旅客動態保存運転を開始しました。日本の鉄道史においてSLが旅客列車を牽引することのない空白期間がおよそ6ヶ月間発生したものの、この空白期間に終止符を打ったのが当社であり、これが「大井川鐵道がSL保存運転のパイオニア」であると言われるゆえんです。 SL復活当初は国鉄技術者の協力を仰ぐ SL運転を復活させた1970年代には電化以前から在籍するベテラン職員が多数在籍していたものの、約25年間のSL空白期間が復活運転において課題となります。そこで当社は国鉄でSLの運転・整備に携わっていた方に協力を仰ぎ、運転・整備ノウハウを再度学びなおします。 当初は貨物・旅客輸送の減少をカバーすべく開始したSL運転でしたが、時が経つにつれ当社の経営の柱になっていきます。1977年1月、当時の国鉄総裁が大井川鐵道を訪問。これが1979年8月の山口線でのSL運転復活につながります。この時点でSLといえば大井川鐵道というイメージが定着したと言えます。 車両整備を内製化。引退した車両の動態復元も 当社は車両整備も自社設備・人材で賄い、年間300日以上の営業運転を毎年継続しています。また引退後のSLを再度運転可能な状態に復元する「動態復元」においてもこれまで計6両実施。たとえば、1940年製造のC11形190号機は2年の歳月をかけて動態復元しました。今後も高い整備技術を活かし、動態復元を行ってまいります。 新たな試み:40年で培った動態保存ノウハウが実現した世界的人気キャラクターの招致 2014年7月より、アジアで初の「きかんしゃトーマス」運転を開始。これまでSLに馴染みのなかった若いファミリー層を中心に、2015年は年間10万人以上のご乗車を頂きました。尚、本年も6月11日(土)より77日間・合計174本の運転が決定しています。 |
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