NEWS RELEASE:JR&私鉄    4
No.493 【国土交通省】JR西等、ブラジル都市交通に出資認可
ひろやす/伊藤(vnnc8158) 2015-12-10 01:09:04
[出典:国土交通省ホームページ]
国土交通省                            PressRelease
MinistryofLand,Infrastructure,TransportandTourism

                             平成27年12月9日
                 総合政策局 国際政策課・海外プロジェクト推進課

  (株)海外交通・都市開発事業支援機構(JOIN)出資案件の認可について
           (ブラジル 都市鉄道整備・運営事業)


 (株)海外交通・都市開発事業支援機構(以下「JOIN」という。)による、ブラジルの都市鉄道事業への出資(約56億円)について、本日、国土交通大臣が認可しました。  
 本事業は、ブラジル企業の Odebrecht Transport S.A.(オデブレヒト・トランスポート社)と、三井物産株式会社、西日本旅客鉄道株式会社、JOIN からなる日本グループが共同出資して進めるもので、@リオデジャネイロ近郊鉄道(開業済)、Aサンパウロ地下鉄6号線(2021年開業予定)、BリオデジャネイロLRT(2016年開業予定)、CゴイアニアLRT(2018年開業予定)の4事業を一括して行う、本邦企業による本格的な海外旅客鉄道事業です。
 ブラジル都市部では、交通の主体が自動車であり、慢性的な交通渋滞、排ガスによる環境 汚染が生じる一方で、公共交通機関の輸送力も十分ではなく、混雑が深刻な状況になってお ります。特に、リオデジャネイロ近郊鉄道では、衝突事故の発生、車両故障の多発など、安 全性・安定性に関して課題を抱えております。
 今般、JOINが出資、事業参画を行うことで、質の高い公共交通サービスを提供することに なることから、都市問題の改善に寄与することになります。また、我が国の鉄道運営に関す るノウハウを活用し、技術者の派遣、現地技術者の人材育成を通して、都市鉄道の安全・安 定輸送を実現します。
 従来、我が国の鉄道事業関連の海外進出は、車両等の輸出・売り切りが中心でしたが、本 事業は、我が国の鉄道事業者とともに、旅客鉄道事業への出資・事業運営に本格的に参入す るものです。
 また、ブラジルにおいて都市鉄道を運営する実績を積み重ねていく中で、今後、我が国の 鉄道運営に関するノウハウが海外に幅広く展開されることが期待されます。


別紙

ブラジル 都市鉄道整備・運営事業

●ゴイアニアLRT(2018年開業予定、路線延長:14q)
 利用者数増加に伴い、現在運営されているBRT(バス高速輸送)の輸送力が限界に近づいたため、LRTへの転換を図り、輸送力の増強を図る事業。

●リオデジャネイロ近郊鉄道(開業済み、路線延長:270q)
 車両・レールの交換、システムの維持・管理等に投資し、安全性・安定性の向上を図り、慢性的な交通渋滞の解消につなげることを目的とする事業。

●サンパウロ地下鉄6号線(2021年開業予定、路線延長:15.3q)
 沿線の通学需要に応えるため、また、交通渋滞等を解消するため、6号線を整備・運営し、輸送力の増強を図る事業。

●リオデジャネイロLRT(2016年開業予定、路線延長:28q)
 2016年のリオ五輪開催に向けて、空港や港湾との連結性を高めるため、LRTを整備・運営し、輸送力の増強を図る事業。
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