ほりうち(ccbu8181) 2019-03-18 23:39:53 |
2019年3月18日 東海旅客鉄道株式会社 リニア・鉄道館 展示車両の重要文化財指定について リニア・鉄道館(愛知県名古屋市港区金城ふ頭3丁目2−2)で開館時から展示している蒸気動車 ホジ6014号が、文化庁の文化審議会答申(2019年3月18日)を受け、当社所有の車両として初めて重要文化財(美術工芸品)として指定される運びとなりました。 当館では重要文化財指定の意義、重要性を認識したうえで、引き続き展示車両として保存に努めてまいりますので、リニア・鉄道館にてご覧ください。 1. 蒸気動車の概要 ・蒸気動車は、客車の片側に小型蒸気機関車と同様な走行機能を備え単車運転を可能にしたものです。 ・明治30年代後半から昭和初期にかけ、都市近郊・地方の非電化・閑散線区で使用され、小単位の高頻度・短距離輸送を担い、当時は「自働車」、後に「汽動車」と呼ばれました。 2.ホジ6014号の概要 (1)仕様 製造年月:1913年3月15日(車体) 製造会社:汽車製造株式会社 車体長さ:約15m 自重 :24.1トン 定員 :80人 (2)特徴 ・機関走行部を容易に取り外し可能(汽車製造株式会社 工藤兵治郎氏の考案で特許取得) ・新製当時の姿でほぼ現存(ダブルルーフ、伝声管、ロングシート、吊革など) ・国鉄が鉄道記念物に指定(1962年 当時の車両称号はキハ6401) ・現存する唯一の蒸気動車で、気動車の始祖と呼ばれ105年が経過 (3)運行・保存の歴史 1913年 運行開始、1943年まで関西地区および直方地区(福岡県) で運用 ※1918年以降は直方地区のみ運行 1967年 博物館明治村で展示(約40年間) 2011年 リニア・鉄道館で展示(現在に至る) 3.文化審議会からの評価 「本車輌は現存唯一の蒸気動車であることにくわえ、蒸気機関、動力伝達機構、台車、台枠、車体などの保存状態が特に優れ、鉄道史、科学技術史上等の研究上に価値が高い。」 ※平成31年3月18日発表 文化審議会答申より抜粋 |
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