NEWS RELEASE:JR&私鉄    4
No.4073 【東武】元江若鉄道C11を復元へ
ほりうち(ccbu8181) 2018-11-08 22:44:07
TOBU NEWS 

                          2018年11月8日

SL全般の技術力をさらに磨き上げます

         大手私鉄初!蒸気機関車の復元に挑戦!

〜復元後、鬼怒川線の「SL大樹」は2機体制で運行し、年間を通してSLをお楽しみいただけます〜

                           東武鉄道株式会社

 東武鉄道(本社:東京都墨田区)では、日本鉄道保存協会(事務局:東京都千代田区)が静態保存していたC11形蒸気機関車の、動態保存を目的とした復元に着手します。蒸気機関車を動態保存用として復元するのは大手私鉄として初めてです

 当社では、全国の鉄道会社からのご支援とご協力を得て2017年8月10日より東武鬼怒川線にて約半世紀ぶりにSL復活運転を実施していますが、この事業の目的の1つに「鉄道産業文化遺産の保存と活用」を掲げています。このたび、日本鉄道保存協会より一般財団法人東武博物館が譲り受けたC11形蒸気機関車(以下:復元予定機)の復元に挑戦し、日常の保守のみならず、SL全般の技術力を磨き上げていきます。
 復元が完了した際には、現在東武鬼怒川線にて「SL大樹」として運転している蒸気機関車「C11 207」(以下:現行機)と合わせて2機体制となり、現行機の長期検査時などの際には、復元予定機を運転することで、日光・鬼怒川エリアでの年間を通してのSL安定運転が可能となるほか、他線区でのイベント運転等も検討可能となります。当社では引き続き、日光・鬼怒川エリア等の沿線活性化を推進してまいります。

 概要は以下のとおりです。

1 復元予定機    C11形蒸気機関車
2 復元予定日    2020年冬
3 復元作業実施場所 南栗橋SL検修庫

◆今回復元予定のC11形蒸気機関車について
 1947(昭和22)年に江若(こうじゃく)鉄道(滋賀県)の発注により、日本車輌製造にて製造。江若鉄道で客車を牽引したのち、1957(昭和32)年から雄別炭礦(ゆうべつたんこう)鉄道(北海道)、1970(昭和45)年から釧路開発埠頭(北海道)にて貨物列車を牽引して活躍しました。1975(昭和50)年廃車後、静態保存されていました。



                                <参考>

       SL復活運転プロジェクト(SL事業)について

 沿線地域の人口減少や社会構造の変化等によって地方創生に向けた動きが進む中、当社においてもかねてから日光・鬼怒川エリアの活性化策を検討してきました。その中で「鉄道産業文化遺産の保存と活用」という観点から検討を進め、SL復活運転という鉄道会社ならではの事業に挑戦することにより、日光・鬼怒川エリアの観光活力創出による地域活性化、ひいては東北復興支援の一助になることを目的として、約半世紀ぶりに東武鉄道にSLを復活させ、「大樹(たいじゅ)」と名付けました。

1 運転概要
 運転区間:東武鬼怒川線 下今市〜鬼怒川温泉間
 所要時間:約35分/片道
 停車駅:下今市・東武ワールドスクウェア・鬼怒川温泉
 運転日:土休日中心 (2019年はSL 130日間、DL 15日間)
 SL座席指定料金:大人750円、小児380円
 DL座席指定料金:大人510円、小児260円
         ※運転区間内一律料金 ※別途運転区間の運賃が必要です。

2 車両・施設概要、SL検修員・乗務員の養成
 鉄道産業文化遺産の保存と活用にご賛同いただいた全国の鉄道会社からのご支援とご協力を得て、各車両を貸与・譲渡いただいたほか、JR西日本から、かつて国鉄で使用していた転車台を譲渡いただき、さらに、SLを従来から運行し、知識・技能ともに豊富な各社にSL検修員・乗務員の養成にもご協力いただきました。

3 地元地域との連携
 SL大樹の運転に合わせて鬼怒川線を「観光路線」と位置付け、地域と一体となった「SLの走るまちづくり」の実現に向けた様々な取り組みを進めています。その中でSL大樹を活用した日光市の観光振興につながる取り組みを「いっしょにロコモーション」と名づけました。今後も日光市に住む方々、働く方々すべてが主体となって相互に理解・協力・啓蒙し合う環境を広げ、「いっしょにロコモーション」の輪を広げていくことで、日光市の観光振興につなげていきます。
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キャプション: 復元予定機(雄別炭礦鉄道時代) 撮影:石川一造(提供:名取紀之)
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キャプション: C11 207(JR北海道から貸与)
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キャプション: DE10 1099(JR東日本から譲渡)
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キャプション: 「いっしょにロコモーション」の取り組み SL大樹に手を振ろうプロジェクト
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NEWS RELEASE:JR&私鉄    4
No.6272 (Re:4073) 【東武】7/30 C11 325を真岡鐵道から譲受、12月から運用開始予定
ひろやす/伊藤(vnnc8158) 2020-07-20 19:14:21
TOBU NEWS RELEASE 

                          2020年7月20日

安定したSLの通年運行を目指します!
   真岡鐵道で運行していたSL(C11形325号機)を
              2020年7月30日に譲受します!

  〜SLの譲受に合わせDLと客車の体制も整え2機体制を確保し、
                     乗車機会をさらに提供します〜


                             東武鉄道株式会社

 東武鉄道(本社:東京都墨田区)では、芳賀地区広域行政事務組合(栃木県真岡市)が所有し、真岡鐵道で運行していたSL C11形325号機(以下:C11 325号機)の入札に応札し、このたび譲渡契約に関する手続きがまとまり、7月30日に譲受することが決定しました。
 当社では、2017年8月10日より東武鬼怒川線にて約半世紀ぶりの蒸気機関車復活運転を実施していますが、今般、真岡鐵道が1998年から動態保存していたC
11 325号機を譲受することで、SLの複数機体制による安定した通年運行を図り、お客さまにより多くの乗車機会を提供することで、日光・鬼怒川エリアの地域活
性化をより一層図ります。
 C11 325号機は、2020年12月の営業運転開始を予定しており、複数機体制を整えることで、現在鬼怒川線で運行しているC11 207号機が検査などにより長期間運行できない場合でも、年間を通してSL運行が可能になるほか、他線区でのイベント運転等の検討も可能になります。
 また、C11 325号機の導入に合わせ、JR東日本より譲受したディーゼル機関車(DE10 1109)と、JR北海道より譲受した14系客車1両(スハフ14 501)を運用開始することで、2編成での運転が可能となり、土休日を中心に最大4往復8本(現在新型コロナウイルス感染拡大防止の観点で2往復4本のみ運
転)全てSLでの運転も可能となります。(今後の運転計画については、決まり次第別途お知らせいたします)
 なお、日本鉄道保存協会から譲受し、2020年冬の復元を目指していた蒸気機関車については、修繕や新規に部品を作製する箇所が想定よりも多いことに加え、新型コロナウイルスの影響により復元工程が遅れていることから、完成目途を2021年冬に延期します。
 今後も当社では、安定したSLの通年運行を目指し、日光・鬼怒川エリアの観光活力創出による地域活性化に寄与してまいります。
 概要は別紙のとおりです。


<別紙>
 C11形蒸気機関車の譲受ならびに複数機体制に伴う新車両の導入について

1 C11形蒸気機関車について
(1)譲 受 機
 C11 325号機

(2)製造年度
 1946年

(3)運用開始予定
 2020年12月

(4)今回譲受した「C11形325号機」について
 1998(平成10)年に動態保存を開始し、主に真岡鐵道線で運転を行っていました。2019年3月に芳賀地区広域行政事務組合において入札の公告がされ、当社がそれに応札。2019年12月1日に真岡鐵道線でラストランを行い、現在、JR東日本大宮総合車両センターにおいて検査中です。

2 DE10形ディーゼル機関車について
(1)譲受機
 DE10 1109号機

(2)製造年度
 1971年

(3)運用開始予定
 2020年8月

(4)今回譲受した「DE10形ディーゼル機関車1109号機」について
 JR東日本在籍時には、客車や貨車の牽引や青森駅構内の入換作業などを中心に活躍した車両です。今回の譲受をきっかけに、JR北海道がかつて所有していた寝台特急「北斗星」や急行「はまなす」を牽引していたDD51形ディーゼル機関車の塗色を模した“青色の車体に金色の帯と流星マーク”を施した塗装に変更し、JR北海道より譲受した14系客車(スハフ14501)とともに再デビューすることで、往年の急行列車の懐かしさをお楽しみいただけます。

3 14系客車について
(1)譲受車両
 スハフ14 501号車

(2)製造年度
 1971年

(3)運用開始予定
 2020年8月

(4)今回譲受した「14系客車スハフ14501号車」について
 本州で使用されていた14系客車を、室内暖房の強化や乗降扉の引戸化など、酷寒地向けに改造し、北海道内の急行列車などを中心に活躍していた車両です。晩年は札幌駅〜青森駅間を運転していた急行「はまなす」などで使用され、2016年3月のダイヤ改正において同列車が廃止されたことに伴い、当社が譲受しました。

4 下今市SL機関庫改修について
 今回のSLの増備に伴い、SLの日常の点検等を行う下今市SL機関庫に新たに1番線を増築し、SL2両に対応できる施設に改修しました。SL機関庫内部には、車両の床下を点検するピット線や、車両部品や機器の吊上げが可能なクレーンが設置されているほか、側面がガラス張りのつくりになっていることから、SLの非運転日にも点検や整備風景をご覧いただけます。

                                  以 上
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撮影場所:
キャプション:
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