NEWS RELEASE:JR&私鉄    4
No.3962 【東武】下今市駅舎・SL機関庫が第30回栃木県マロニエ建築賞受賞
ほりうち(ccbu8181) 2018-10-10 22:38:56
TOBU NEWS 

                          2018年10月9日

SL復活運転に伴い新改築した下今市駅構内の2建築物が今年の栃木建築の顔に!

   下今市駅舎・SL機関庫が第30回栃木県マロニエ建築賞を受賞!

  〜鉄道事業の歴史に基づき、駅空間を整備したことが評価されました〜


                           東武鉄道株式会社

 東武鉄道(本社:東京都墨田区)では、「SL大樹」運転開始にあわせて日光線・鬼怒川線の分岐点に位置する下今市駅(栃木県日光市)構内に新改築した「下今市駅舎」および「SL機関庫」が、今般栃木県等が主催する「第30回栃木県マロニエ建築賞」を受賞しました。当社が同賞を受賞するのは初めてです。

 当社では、鉄道産業文化遺産の保存・活用、日光・鬼怒川エリアの活性化、ひいては東北復興支援の一助となることを目的として、2017年8月10日(木)にSL復活運転を開始しました。

 これに伴い、SLの発着駅である「下今市駅舎」を、駅前広場に対して全面に縁側状のベンチを設けるなど昭和レトロ感漂う木造駅舎へ改築するとともに、SLが活躍していた時代を再現した赤レンガの「SL機関庫」を新築しました。鉄道事業の歴史に基づき、沿線の鉄道構造物の国登録有形文化財や、同駅構内の旧跨線橋レトロギャラリーなどとあわせて駅空間の整備を進めたことが評価され、受賞に至ったものです。

 当社では、引き続き両建築物の活用も含めて日光・鬼怒川エリアに統一的な“SLの世界観”をつくり出し、同エリアの賑わい創出に寄与することで、地域活性化に貢献してまいります。

 詳細は別紙のとおりです。

                                  以上
撮影日:
撮影場所:
キャプション: 下今市駅舎
画像サイズ: 740×478(43%表示)
撮影日:
撮影場所:
キャプション: SL機関庫
画像サイズ: 694×477(46%表示)
NEWS RELEASE:JR&私鉄    4
No.3963 (Re:3962) 別紙 第30回栃木県マロニエ建築賞受賞の概要
ほりうち(ccbu8181) 2018-10-10 22:40:29

                                <別紙>

       第30回栃木県マロニエ建築賞受賞の概要について

1 受賞建物概要
(1)下今市駅舎
所在地   栃木県日光市今市1110

延床面積  329.01u

構造・規模 木造 地上1階

設計会社  株式会社オー・エヌ・オー大野設計

施工会社  東武建設株式会社

主な特徴
 かつてSLが活躍していた時代を彷彿とさせる「昭和レトロ感」をコンセプトに、伝統的な日本家屋のような木構造とした。また、鉄道を利用しない方々も気軽に集える、地域に開かれた親しみやすい駅を目指して、駅舎の前面に長さ延べ30mに亘る縁側を設置している。

(2)SL機関庫
所在地   栃木県日光市今市1110

延床面積  527.27u

構造・規模 鉄骨造 地上1階

設計会社  株式会社オー・エヌ・オー大野設計

施工会社 東武建設株式会社

主な特徴
 SLおよびDLの日常点検等を行うための格納庫であり、内部にはピットおよびクレーン、排煙装置などが設置されている。外観は「鉄道産業文化遺産」をイメージした近代の工場跡などに見られる赤レンガの建築物を再現するため、実際にレンガを焼成する窯で外壁に使用可能な形状のレンガを特注で製作した。また、ガラス越しに点検中のSLおよびDLを転車台広場側から見学することができる。


2 講評
 東武鉄道下今市駅における近代鉄道産業文化遺産を活かした空間設備である。鬼怒川温泉駅までのSL復活運転プロジェクトに合わせ、駅舎のリニューアルとSL機関庫の整備がなされた。木質を活かした駅舎では、駅前広場に対して全面に縁側状のベンチが設けられ、居心地のよいパブリックスペースを提供している。煉瓦タイルの仕上げによるSL機関庫、新たに移設された転車台の広場、線路敷を意識した外構など、群としての駅空間の整備が高く評価された。昭和レトロを意識したデザインは、ともすると表層的にテーマパーク化する懸念もあるが、本計画は、鉄道事業の歴史に基づき、沿線の鉄道構築物の国登録有形文化財化や、構内の旧跨線橋のギャラリー化といった、周辺環境も含めて、地に足の着いた建物群としての駅空間の整備と言える。駅の賑わいの市街地への波及や、沿線の鉄道遺産の継続的な保存活用など、今後の展開にも期待したい。

                                  以上
撮影日:
撮影場所:
キャプション: 下今市駅舎
画像サイズ: 551×335(58%表示)
撮影日:
撮影場所:
キャプション: SL機関庫
画像サイズ: 550×378(58%表示)
NEWS RELEASE:JR&私鉄    4
No.3964 (Re:3962) 参考 第30回栃木県マロニエ建築賞の概要
ほりうち(ccbu8181) 2018-10-10 22:41:38

                                <参考>

        第30回栃木県マロニエ建築賞の概要について

1 目的及び概要
 この事業は、都市景観の形成、歴史・文化の創造及び建築水準の向上等に寄与するものと認められる建築物又は建築物群を表彰し、県民の美しい景観に配慮したまちづくりに対する意識の高揚と建築活動の活性化を図ることを目的として実施する。
 なお、この事業は栃木県、一般社団法人栃木県建築士会、一般社団法人栃木県建築士事務所協会、一般社団法人栃木県建設業協会、公益社団法人日本建築家協会関東甲信越支部栃木地域会、公益財団法人とちぎ建設技術センター及び一般社団法人日本建築学会関東支部栃木支所が主催し、毎年度実施している。

2 募集期間
 平成30(2018)年7月1日(日)から平成30(2018)年7月31日(火)まで

3 募集対象
 県内において、平成27(2015)年4月1日以降に竣工(改修を含む。)した建築物や建築物群(以下「建築物」という。)で、次のいずれかに該当するもの。
(1)意匠、形態等に優れ、文化性、芸術性を効果的に表現しており、将来のとちぎのまちをリードしていくような建築物
(2)地域の特性を生かした景観への配慮や優れた修景が施されているなど、まちづくりへの貢献が期待できる建築物
(3)高齢者、障害者等をはじめ、誰もが利用しやすいように配慮されており、利用者にやさしい雰囲気を作りだしている建築物
(4)自然エネルギーの利用や省エネルギー化など、環境に配慮されている建築物

4 応募作品数
 42作品

5 審査・選考
 審査会(委員5名)による書類審査、現地調査及び最終審査により選考
 審査会 委員長  安森 亮雄(宇都宮大学 准教授)
     副委員長 山島 哲夫(宇都宮共和大学 学部長・教授)
     委員   栗原 俊明(宇都宮清陵高等学校 非常勤講師)
     委員   岸田 千代(栃木県女性団体連絡協議会 幹事)
     委員   渡邉 美樹(足利大学 教授)

6 選考結果
 マロニエ建築賞   1作品
 マロニエ建築優良賞 5作品

7 表彰式
 日時:平成30(2018)年11月14日(水) 午後1時30分から
 場所:栃木県庁東館講堂
 内容:表彰及び受賞作品を語る会

8 応募作品展示会
 日程:平成30(2018)年11月10日(土)から16日(金)午後3時まで
 場所:県庁本館15階 企画展示ギャラリー

                                  以上