ひろやす/伊藤(vnnc8158) 2018-10-03 01:39:13 |
[出典:国土交通省ホームページ]
国土交通省 PressRelease MinistryofLand,Infrastructure,TransportandTourism 平成30年10月1日 鉄道局総務課 第17回「日本鉄道賞」の受賞者が決定しました! 【海外鉄道特別賞】 ○阿里山森林鉄路 【日本鉄道賞表彰選考委員会による特別賞】 ○小田急電鉄株式会社・東京都・世田谷区 「複々線で小田急沿線のまち・ひと・暮らしが変わる 〜近郊区間の複々線化による抜本的な輸送改善と連続立体交差化による安全・快適なまちづくりの推進〜」 ○杉本聖奈&Nan-na工房 「人と鉄道が織りなす世界を表現し、鉄道と利用者に活力を与える創作活動」 「日本鉄道賞」は、「鉄道の日」創設の趣旨である鉄道に対する国民の理解と関心を深め、国民の強力な支持を得るとともに、鉄道の一層の発展を期することを目的としており、鉄道に関する優れた取組に対して表彰するものです。 【選考の方法】 日本鉄道賞表彰選考委員会において、各応募書類(計21件)の評価により、ヒアリング対象案件(計10件)をスクリーニング。応募者よりヒアリングを行い、改めて各委員が評価・議論の上、選考を行い、受賞者が決定されました。また、本年度は新たに海外鉄道特別賞を設け、同様の選考を行い、受賞者が決定されました。選考理由については別紙をご参照下さい。 なお、受賞者の表彰式は、10月15日(月)の第25回「鉄道の日」祝賀会(於:ハイアットリージェンシー東京(新宿)において行う予定です。 【日本鉄道賞表彰選考委員会委員】(50音順 敬称略) 安部 順一(読売新聞東京本社取締役広告局長) 委員長 家田 仁 (政策研究大学院大学教授) 蒲生 篤実(国土交通省鉄道局長、「鉄道の日」実行委員会副会長) 木場 弘子(キャスター・千葉大学客員教授) 須田 義大(東京大学生産技術研究所教授) 茶木 環 (作家・エッセイスト) 中村 幸司(日本放送協会解説委員) 浪瀬 佳子(交通まちづくりの広場 〜人と環境にやさしい交通をめざす協議会〜運営委員) (別紙) 【海外鉄道特別賞】 ◎阿里山森林鉄路 (選考理由) 1914年に台湾南部の森林資源開発のために建設された鉄道であり、その建設にあたっては、日本人技術者が貢献するとともに、現在では、日本の黒部峡谷鉄道及び大井川鉄道と姉妹鉄道となっているわが国にも関係の深い鉄道であります。 三重ループ線と8の字路線によって、2250mの大きな標高差を走行するとともに、急曲線・急勾配用のシェイ型ギア式 SLは、現在では世界でもたいへん珍しく、数両が動態保存され、今もイベントなどで使用されています。 1982年の幹線道路開通後は、木材輸送の役割は道路に譲っているものの、歴史的鉄道技術資産を活かすことにより、世界から多数の観光客を集める観光列車として、現在も多くの台湾国民に愛顧されている阿里山森林鉄路に、「海外鉄道特別賞」を授与するものであります。 【日本鉄道賞表彰選考委員会による特別賞 「地域と協働した鉄道整備と沿線まちづくり」特別賞】 ◎小田急電鉄株式会社・東京都・世田谷区 「複々線で小田急沿線のまち・ひと・暮らしが変わる 〜近郊区間の複々線化による抜本的な輸送改善と連続立体交差化による安全・快適なまちづくりの推進〜」 (選考理由) 高度経済成長期の1964年、沿線人口の急激な増加による混雑緩和策として、小田急線の複々線化が都市計画決定され、その後、東京都の連続立体交差事業と一体となって50年以上にわたって事業が進められてきました。この事業は沿線のまちづくりと密接に関わることから、構造形式や密集市街地での工事の進め方のほか、まちの魅力向上などの様々な課題や時には難題を乗り越え、鉄道事業者と自治体、地域の関係者の連携・協力があってこそ実現できたプロジェクトと言えます。2018年3月に複々線化が完成し、鉄道の混雑緩和や輸送改善など鉄道の輸送環境だけでなく、踏切解消(39箇所)による道路の交通渋滞緩和など鉄道・道路の安全性・利便性も大きく向上しました。さらに、高架下スペースを有効活用した駅前広場、地下化による鉄道上部の緑道化、住宅地の整備を進めることにより、まちの賑わい創出やより快適なまちへの進化を果たしています。鉄道事業者と地域が連携・協力して鉄道の整備とまちづくりを効果的に進めた取組みに対し、「地域と協働した鉄道整備と沿線まちづくり」特別賞を授与します。 【日本鉄道賞表彰選考委員会による特別賞 「アートで新たな鉄道の魅力創造」特別賞】 ◎杉本聖奈&Nan-na工房 「人と鉄道が織りなす世界を表現し、鉄道と利用者に活力を与える創作活動」 (選考理由) かつてより鉄道車両の魅力はデザインやアートの力によっても記録され、また広められてきました。写真、絵画、オブジェなど鉄道車両に関するアートは多くありますが、いずれも作品の作り手の個性を交えながら見る側に多くのものを伝え、今後こうした視覚的訴求は一層、波及すると考えられます。 日本各地の鉄道に乗車し、鉄道の絵を描き続けている杉本聖奈さんの作品は、車両とともに車内の乗客の姿をとらえ、それぞれの表情を丹念に描き込まれ、様々な人が乗車する様子からは鉄道に乗る楽しさが伝わってきます。「鉄道の表情は乗客がつくる」という一貫したコンセプトのもと、オリジナルの視点で制作された数々の作品と創作活動は多くの人々に鉄道の新たな魅力に気付かせ、伝えるものであり、ここに「アートで新たな鉄道の魅力創造」特別賞を授与いたします。 |
|
|