NEWS RELEASE:JR&私鉄    4
No.3664 【国土交通省】H29 鉄軌道の運転事故件数過去30年間で最小
ひろやす/伊藤(vnnc8158) 2018-08-01 22:35:27
※お詫び
 当リリース文のご紹介をしそびれていました。申し訳ございません。
鉄道フォーラム・マネジャー 伊藤 博康



[出典:国土交通省ホームページ]
国土交通省                         PressRelease
MinistryofLand,Infrastructure,TransportandTourism

                         平成30年7月20日
                         鉄道局安全監理官室

        鉄軌道の運転事故件数過去30年間で最小
    〜鉄軌道輸送の安全に関わる情報(平成29年度)を公表〜


 今般、平成 29年度の「鉄軌道輸送の安全に関わる情報」を取りまとめましたので、お知らせいたします。
 運転事故件数は、長期的には減少傾向にあり、平成 29年度においても、前年度と比べて 50件減少し、665件でした。この件数は、過去 30年間で最小となります。
 引き続き、一層安全な鉄軌道輸送を目指し、各種の安全対策を総合的に推進していきます。


 国土交通省では、「鉄軌道輸送の安全に関わる情報」について、平成18年10月1日に施行された「運輸の安全性の向上のための鉄道事業法等の一部を改正する法律」により新たに加えられた鉄道事業法等の規定に基づき、鉄道運転事故等の報告、輸送の安全に関する行政指導の実施状況、安全に関わる鉄道施設の整備状況等について毎年度整理し、公表しています。

(ポイント)
○鉄軌道における運転事故は、踏切事故対策、ホームの安全対策等を実施してきた結果、長期的には減少傾向にあり、平成29年度は過去30年間で最小の665件。そのうち人身障害事故と踏切事故が全体の9割を占める。

○人身障害事故においては、ホームでの列車等との接触によるものが約半分を占めているが、駅ホームにおけるハード・ソフト両面から転落防止対策を推進しており、平成27年度以降、減少傾向にある。

○踏切事故についても、立体交差化や踏切保安設備の整備等を推進してきた結果、長期的には減少傾向となっている。 

○一方、平成29年度に発生した輸送障害(列車の運休、旅客列車の30分以上の遅延等)は、5,846件。そのうち、部内原因はほぼ横ばいだが、部外原因及び災害原因は増加傾向で、それに伴って輸送障害全体としても増加傾向にある。

○平成29年度は、新幹線の台車亀裂や雪害による列車の長時間立ち往生といった社会的に影響が大きい輸送障害等が多発したことから、今年2月に「鉄道の輸送トラブルに関する対策のあり方検討会」を設置。現在、輸送障害の再発防止や影響軽減等の対策、その背景にあると考えられる少子化や職員の高齢化などの構造的な要因について分析・検討を行っているところであり、必要な対応策等を取りまとめる予定。

 その他の概要については、添付資料をご覧下さい。
 ※本文については、国土交通省鉄道局ホームページをご参照ください。 
 http://www.mlit.go.jp/tetudo/tetudo_tk8_000001.html


               〔概要版〕
1.運転事故
○平成29年度に発生した運転事故は665件(対前年度50件減)、死亡者数は279人(同28人減)でした。(表1参照)
○乗客の死亡事故は、ありませんでした。

     表1:運転事故の件数及び死傷者数(平成29年度)
┌────────┬────────┬────────┬────────┐
│        │  件  数  │ 死亡者数※6  │ 負傷者数※6  │
│        │ (対前年度) │ (対前年度) │ (対前年度) │
├────────┼────────┼────────┼────────┤
│列車事故※1   │ 13件(△ 6件)│  0人(△ 1人)│  5人(△ 3人)│
├────────┼────────┼────────┼────────┤
│踏切事故※2   │ 248件(+25件)│ 111人(+15人)│ 57人(△36人)│
│ うち踏切障害に└┐       │        │        │
│ 伴う列車事故※3 │ 1件(± 0件)│  0人(△ 1人)│  1人(△ 2人)│
├────────┬┴───────┼────────┼────────┤
│道路障害事故※4 │ 32件(△11件)│  0人(± 0人)│ 10人(△ 7人)│
├────────┼────────┼────────┼────────┤
│人身障害事故※5 │ 365件(△64件)│ 168人(△43人)│ 200人(△22人)│
│ うち線路内立入り等による    │        │        │
│  列車との接触│ 188件(△42件)│ 136人(△46人)│ 53人(+ 4人)│
│ うちホームでの│        │        │        │
│ 列車との接触 │ 173件(△14件)│ 30人(+ 2人)│ 145人(△15人)│
├────────┼────────┼────────┼────────┤
│物損事故    │  8件(+ 6件)│   −−   │   −−   │
├────────┼────────┼────────┼────────┤
│合計      │ 665件(△50件)│ 279人(△28人)│ 271人(△66人)│
└────────┴────────┴────────┴────────┘
※1 「列車事故」とは、列車衝突事故(軌道における車両衝突事故を含む。)、列車脱線事故(軌道における車両脱線事故を含む。)及び列車火災事故(軌道における車両火災事故を含む。)をいいます。
※2 「踏切事故」とは、踏切障害に伴う列車事故と踏切障害事故をいいます。※3「踏切障害に伴う列車事故」の件数等は、踏切事故の内数であり、列車事故にも重複して計上されています。合計の件数等は、この重複を除いたものです。
※4 「道路障害事故」とは、踏切道以外の道路において、列車又は車両が道路を通行する人又は車両等と衝突し、又は接触した事故をいいます。例えば、走行中の路面電車に自動車が接触した事故等が該当します。
※5 「人身障害事故」とは、列車又は車両の運転により人の死傷を生じた事故(列車事故、踏切障害事故、道路障害事故を除く)をいいます。
※6 運転事故による死傷者数には、自殺によるものは含めないこととしています。また、自殺行為に直接的に巻き込まれたことにより第三者が死傷した場合についても、同様の扱いとしています。例えば、ホームからの飛び込み自殺により、ホームにいた第三者が巻き込まれるなどといった場合が該当します。

2.踏切事故
○平成29年度に発生した踏切事故は248件(対前年度25件増)、死亡者数は111人(同15人増)でした。(表1参照)
○自動車等の直前横断による踏切事故は138件(同13件増)で、踏切事故全体の55.6%となっています。

3.人身障害事故
○平成29年度に発生した人身障害事故は365件(対前年度64件減)、死亡者数は168人(同43人減)でした。(表1参照)
○線路内立入り等での接触による人身障害事故は188件(同42件減)、死亡者数が136人(同46人減)となっています。(表1参照)
○「ホームから転落して接触」と「ホーム上で接触」を合わせた「ホームでの接触」による人身障害事故は173件(同14件減)、死亡者数は30人(同2人増)でした。(表1参照)

4.輸送障害
○平成29年度に発生した輸送障害(列車の運休、旅客列車の30分以上の遅延等)は5,846件(対前年度515件増)でした。(図8参照)
○鉄道係員、車両又は鉄道施設等に起因する輸送障害(部内原因)は、1,445件(24.7%、同72件増)でした。
○線路内立入り等による輸送障害(部外原因)は、2,418件(41.3%、同84件増)でした。
○風水害、雪害、地震等の自然災害による輸送障害(災害原因)は、1,983件(33.9%、同359件増でした。
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