NEWS RELEASE:JR&私鉄    4
No.3560 【大井川鐵道】7/7〜2019.3, C11 190に門デフ取付
ひろやす/伊藤(vnnc8158) 2018-07-09 19:51:56
プレスリリース                    大井川鐵道株式会社
   
URL: oigawa-railway.co.jp Facebook: www.facebook.com/oigawa.railway Twitter: @daitetsuSL
                           2018年7月9日


         九州仕様で川根路を快走
    営業運転15周年C11形190号機に「門デフ」取り付け



大井川鐵道(本社静岡県島田市)で走っている蒸気機関車(以下SL)C11形190号機は当社の主力SLとして活躍を始めてから15年となります。これに合わせて除煙板(デフレクター)を九州地区で活躍していたタイプ(通称門デフ)に変更して運転、川根路を快走いたします。詳細は以下の通りです。

1.C11形190号機について
1940(昭和15)年、川崎車両で製造、早岐機関区(長崎県)や熊本地区など九州を中心に活躍し1974(昭和49)年、熊本で廃車となりました。廃車後は熊本県八代市の個人の方が所有していましたが2001(平成13)年6月、大井川鐵道に入線。2003(平成15)年7月19日から営業運転の任につき、今年で15周年となります。

2.除煙板とは何か?
SLの正面両脇には除煙板(デフレクター、デフとも言う)が取り付けられています。これは走行中、煙突から吐き出される煙が車体や運転席にまとわりつかないように気流を変えるために重要な部品です。
しかし、除煙板の下にはSLの駆動力を伝えるシリンダーがあり、保守・点検の際には除煙板の存在が煩わしいものでした。何とか改良ができないものか・・・調査・検討の結果、除煙板の下部は気流変化の影響の少ないことがわかり、戦後、九州の国鉄小倉工場では下半分を省略し、山形鋼で固定した「小倉工場式切取除煙板」が誕生。九州で活躍するSLの多くに採用されるようになり、名称は小倉工場が門司鉄道管理局管内にあることから「門デフ」と呼ばれるようになりました。車両整備現場からは作業の軽減化を図ることができると歓迎され、鉄道ファンからは「九州を走るSLを象徴するスタイル」と喝采をあび、「門デフ」を付けたSLは国鉄時代から大人気となりました。

3.なぜ、交換するのか?
C11形190号機は九州地区を中心に活躍をしていたSLですが国鉄廃車時までの間で「門デフ」を付けた実績はありません。「門デフ」の取り付けは大井川鐵道のSL列車が大井川本線(金谷〜千頭)を1976(昭和51)年に復活運転をさせ、40周年となった2016(平成28)年1月〜3月の期間限定で行われただけです。
しかし、同機の営業運転が15周年の節目を迎える2018(平成30)年、ふたたび「門デフ」を取り付け、九州地区でSLが鉄道の主役だった時代の再現を試みようと実施するものであります。

4.運転日予定
 運 転 日 2018(平成30)年7月7日(土)〜2019(平成31)年3月中
          ※終了日は未定となっております
 運転区間 新金谷駅(島田市)〜千頭駅(川根本町) 37.2キロ
 そ の 他 他3両のSLといっしょに使用しますので
      初日以外の運転日は未定となっております
撮影日:
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画像サイズ: 974×372(33%表示)