牛乳たか(sfzm9381) 2008-11-11 00:01:53 |
列車はゆっくりと札幌駅のホームに滑り込みました。これで旅行もおしまい。「またいつかゆっくり旅行ができたらいいね」という家族の声があるからがんばれるお父さんには午後から普段通りの仕事が待っています。思ったより疲れてはいないものの旅行終了の喪失感を引きずって会社への道を歩いていくのです。
〜旅行の計画〜 今回の旅行の計画は半年前からはじまりました。 我が家の三兄弟、4歳、6歳、8歳テレビなどでいろいろな影響を受ける世代です。最近地上波では乏しくなった子供向け番組はCS(通信衛星)を使った衛星テレビ局に多く移行しています。少し前までは「きかんしゃトーマス」はフジテレビ721で、「アンパンマン」は日テレプラスで等々、そしてこれら子供向け番組では首都圏にあるテーマパークを取り上げることが多く、子供たちからぜひ行きたいとせがまれていたのもあります。今回はもう少し大きくなったら年齢的に行きにくいこれらのテーマパークに行こうと考えました。 ここ最近は割引航空券や宿の早期予約割引の関係もあり、早く計画するのが吉です。宿は半年前でも遅いくらい。まずは大まかな日程を考えます。お父さんが休みを取りやすいのは秋から冬にかけて。ここで連休のある11月初旬を目安にします。 家族が増えるとなかなか旅行に行くことが難しくなります。最近は航空機の割引チケットも幅が出てきて時期や便を選べば格安に移動できますが、子供についても同じ運賃が適用されますので、席を利用する子供が増えることはそのまま旅行費用の大幅なアップにつながります。もちろん現地での食費も考えなければいけません。私は北海道在住ですから首都圏への移動は限られた手段になります。また、幾ら安いとはいえ時間のかかりすぎる行程も難しいです。また馬鹿にできないのが目的地周辺での移動。2日3日となれば、地下鉄のフリーきっぷ代金だって結構な金額になります。 以前から目をつけていたきっぷがあります。「いい夫婦パス」というJR北海道が世に贈るスーパーバリューなきっぷです。5日間夫婦二人がJR北海道とJR東日本の特急、新幹線が乗り放題になるもので、2人で49,800円。これなら目的地での移動もJR利用分なら不要です。そしてなによりうれしいのが「いい夫婦パスこどもオプション券」の存在。1人9,800円という大人半額より安い金額で追加できるのです。しかし、このきっぷには発売時期があり、2008年は6月で終了しています。11月に再度発売されているかはこの時期わかりませんでしたので、このきっぷを前提に、しかし航空機や他のきっぷでも代替可能な日程を組みます。宿での宿泊を11月2日と11月3日に設定し、必要に応じて宿を追加することにしました。 〜チケットの手配〜 インターネットで宿が手配できるようになってから、値段や場所、設備にあわせた検索ができ、便利になりました。11月とはいえ連休中ですし、5人家族が宿泊できる部屋というのはなかなか存在しないのです。5月29日に取りましたが、既に埋まっている部屋もあり、旅行の予定を早く立てる人は多いのでしょうね。取りあえず宿が取れて第一段階完了です。 鉄道のチケットは1ヶ月前の発売。それ以前に今回利用予定の「いい夫婦パス」の販売予告すら出ていませんからやきもきしていたのです。無事JR北海道のサイトに「いい夫婦パス」の発売予告が出たのが9月25日。これですべての予定が決定しました。早速我が家最寄りの新琴似駅にきっぷの手配を申し込みます。 今回の行程の肝になるのがこの切符の発売と、北斗星のデュエットの予約です。「いい夫婦パス」は夫婦ふたりで北斗星の2人用B寝台個室「デュエット」を利用可能なのですが、「いい夫婦パスこどもオプション券」を2枚購入するともう一室「デュエット」を利用できるのです。利用できるのはいいのですが、連休初日ですし、北斗星も減便で席数が減っているため、なかなか取れないという話はよく聞いています。駅の端末だけでなく、他駅や指定席センターの端末でもたたいていただいたようで、最初の段階では開放型B寝台しか取れなかったようですが、最終的には並びの個室2室が予約できました。 これで事前準備完了。出発を待つばかりです。 牛乳たか・サカモト |
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牛乳たか(sfzm9381) 2008-11-11 00:09:51 |
〜出発〜
この旅行については子供たちには内緒にしていました。驚かせたいという気持ちもありますし、あまり早くに言ってしまうと気持ちだけ高ぶってしまい日常がおろそかになる心配、そして、万一の不慮の旅行中止の時のダメージが大きいですからね。 前日に子供たちに「たびのしおり」を配布します。この「たびのしおり」修学旅行のしおりよろしく乗る交通機関の時刻や着席場所、ルールなどを書いた冊子です。我が家では遠出の際にネットから集めた写真を使ってこのような冊子を作ることで事前に車内の様子や車両のイメージをつかみ、子供たちがある程度自分で行動できるようにしています。長男の障害「先の予定がわからないと不安を感じてパニックになる」ということの予防にもなりますが、家族全員が予定をわかっていた方が引率者としては楽なんですよね。(ネットから集めた写真を使っているので他人に渡せないのが難点ですが・・・)今回はこれを1日ずつ作成し、毎日1冊配布とします。新鮮さが長続きというわけです。 11月1日朝、早速出発です。 ●学園都市線 新琴似07:53−札幌08:09 北斗星に乗るのに朝早く出発?なんですね。いつもの新琴似駅からスタートです。「いい夫婦パス」はJR東日本では自動改札が利用可能、JR北海道では係員の通路へと記載されていましたので、係員通路に行きましたら「多分自動改札OKですよ」とのこと。実際に通してみましたら何事もなく通過できました。試してはいませんが「無人駅の簡易改札機が未対応なのでは」と係員さん。これで混雑する札幌駅の有人改札を通過する必要も無く便利です。 少々大きい荷物を持っていますが土曜日だけあって車内は立ち客がちらほら程度、いつもの混雑した平日ならどこに荷物を置こうかと迷うところですが、今日は気楽です。札幌駅に着いたら事前に計測しておいた大型コインロッカーに荷物を入れて身軽になりました。 ●旭山動物園号 札幌08:26−旭川10:07 本来は連休のはじまる前日10月31日を出発としたかったんです。しかし「いい夫婦パス」の利用開始日は11月1日、それならと北斗星までの時間は北海道内でお出かけとしました。「いい夫婦パス」は本州内と北海道と本州を結ぶ列車の指定席は4回までですが、北海道内の列車の指定席発行は制限がないのです。そこで今回以前から子供たちを乗せてみたかった「旭山動物園号」を予約してみました。ちなみにこの指定席券を発券するのに「道内の列車の指定席券発行は無制限」が浸透していないようでかなり時間がかかりました。個人的にはあわせて4列車でも充分な気がするのですけどね。 旭山動物園号は5両編成、1号車ホッキョクグマ号、2号車オオカミ号、3号車ライオン号、4号車チンパンジー号、5号車ペンギン号です。外装も内装もカラフルに塗り替えられています。シートカバーや注意書きシールなど細かなところまでどうぶつの絵がふんだんに使われていて気合いが入った改造だなと思いますね。ちなみに1号車ホッキョクグマ号は全車がフリースペースとなっていてこういう列車は子連れでも気持ちが楽です。 車内は家族連れでいっぱいです。みな写真撮影に熱心。各車両にハグハグチェアと言われる写真撮影用座席がありますので、車両を移動する人も多いのです。 ハグハグチェアは ・1号車ホッキョクグマ・シマフクロウ ・2号車オオカミ ・3号車ライオン・キリン ・4号車チンパンジー・ヒョウ ・5号車ペンギン があり、1号車にはスタンプ台や写真撮影パネルもあります。 ファンとしては車両にも目がいきますが、各車自動ドアがマットスイッチから光電によるタッチスイッチに変わっており、無用なドア開閉が減っているのと、今年増結されたオオカミ号には自動販売機が設置され、車内販売がないのを補っています。「ちゃいるどさろん」から改造されたホッキョクグマ号もすべてフリースペースになったことで親としても気遣う部分が減ったのはいいことだと思います。また、5号車ペンギン号には業務用室を利用した授乳室があり、これまた小さな子供連れにはいいですね。 それにしても年期の入った旧式の特急気動車に「ソフトウエア面の改良」を加えることでこれほど楽しい列車になるとはすばらしいことです。シートカバーのどうぶつの絵が隣同士重複しないようになっているなど、整備面でも気を遣うことが多いのではないかと感心します。 私たちは岩見沢を過ぎて車内が落ち着いてきたので写真撮影に出かけます。子供たちも見慣れない車内の様子に興味津々、いつもは車内は騒がないと注意するところですが、この列車は大目に見てもいいかなぁ。さすがにこの列車で子供の声がうるさいと言われることはないでしょうからね。 動物園を紹介するアテンダントさんも乗っていて、クイズがあったり乗車証明書の配付を行っていました。そういえば検札もなかったですが、全車指定席ですし問題ないのでしょうね。 多くの特急列車よりゆっくり走る旭山動物園号ですが、あっという間という感じで旭川駅に到着です。旭川駅は出口の前1番線に到着するのはいいですね。 ●42番線臨時バス 旭川駅10:25−旭山動物園10:50 旭川駅から旭山動物園までのバスは駅から少し離れた旧アサヒビル前から出発です。何度か乗ったことのある人にはいいのですが、ちょっとわかりにくいかなと思いますね。まぁ動物園号から降りた人に付いていけばいいですが。乗り場に行くとかなりの列ができています。そういえば先ほどの車内でアテンダントさんに「バスは何台出るんだ、座れるのか」と高圧的に聞いていた大人げない人もいましたが、まあわからないでもありません。程なく「臨時」と幕をつけたバスが到着します。残念ながら座れませんが、このあたりはもう少し連絡が密でもいいような気がします。満席で200人以上乗る旭山動物園号ですから、単純に4台バスを用意しておけば思うのですが、難しいのでしょうかね。 バスは途中無停車で動物園に向かいます。長男は最近バスのブザー音が苦手で、バスに乗りたくないようですが、途中無停車ならブザー音は1度で済みます。普段バスの走らない裏道のような場所を抜けて思ったより早く動物園に到着です。ここは別途運賃を支払います。 ●旭山動物園 最近では全国的な人気スポットになっている旭山動物園、10日ほど閉園していて今日1日から冬の営業がスタートします。天気も良く思ったより寒くなかったのはありがたいです。入場すると早速各動物舎に入場者の列ができています。「もぐもぐタイム」と言われるエサの給仕とその解説が行われる時間帯で、並ばないと見れないほどの人気の時間帯です。早速ホッキョクグマ館の列に並びます。確かに「もぐもぐタイム」の威力は抜群。ホッキョクグマがどのようにえさを食べるのか、よくわかります。ダイナミックなホッキョクグマの動きに子供たちびっくり。 旭山動物園の混雑の最たるものが昼食。これは「11時台のうちに食事を取ってしまう」につきます。比較的新しい東門の「モグモグテラス」のランチメニューを紹介します。 ・moumoguプレート:メインディッシュ3品+ライスorパン+スープ+サラダ 1200円 ・moumoguプレート:メインディッシュ4品+ライスorパン+スープ+サラダ 1500円 ・moumoguプレート:メインディッシュ5品+ライスorパン+スープ+サラダ 1800円 ・お子様プレート:メインディッシュ2品+ライスorパン+スープ+サラダ 700円 ちょっとお高めに感じるかもしれませんが、3品でも充分な量ですし、本格的なスープカレーも選べます。想像していたよりずっとおいしく、セルフサービススタイルですが、係員の方も親切です。観光地の食事としてはかなりポイント高く感じました。ここも私たちが食事を終えて出る頃には長蛇の列です。 旭山動物園は何度か来ていますが、来るたびに新しい展示スペースが増えています。今回もオオカミの森が完成していますし、エゾシカの森が現在建設中です。ここに来ると、なぜか「また来たくなる」動物園なんですよね。夜はどうなんだろう、冬はどうなんだろう。そして、多分それが満たされてもまた新しい「どうなんだろう」が生まれてくる、そんな動物園。できたら平日にゆっくり来たいなというのがお父さんの感想です。 順番にどうぶつを見て、ちょっと後ろ髪引かれる思いで動物園を後にしました。 ●42番線急行バス 旭山動物園14:15−旭川駅14:50 帰りは分散しますので座れましが、出発間際は続々と乗り込んできて満員になりました。このバスは様々などうぶつが描かれた「旭山どうぶつ園号」でしたが、車内は一般のバスと変わらないようです。乗車している人はJRの乗車券を持っている人多数。これはJR北海道が発売している「旭山動物園きっぷ」のバス券のよう。このきっぷは札幌−旭川を動物園入園券込みで5700円で発売しており、さらに先の「モグモグテラス」でソフトドリンク1杯のサービスを受けられます。かなり格安です。特に夏場は道路の渋滞が酷いのでJR+バスのアクセスは好評のようですから、なおのこと旭川駅での乗り継ぎの利便を高めてほしいですね。 ●L特急スーパーカムイ38号 旭川15:30−札幌16:50 1本早い便に乗れたのですが、意外と車内が混雑していたので1本落としました。Uシートの乗り心地体験がしたかったのですが、旭川からの帰りの分も指定席を取っておけば良かったですね。あまり予想していなかったスーパーカムイの指定席満席、Uシートは受け入れられているようです。 旭川駅は現在高架新駅建設中、数年後には駅も新しくなります。旭川駅の2番3番ホームには年期の入った売店とそば屋があり、この売店でホットコーヒーを買うのが楽しみなんですよね。この売店は新駅舎に移行するのでしょうか。 今日のスーパーカムイ38号は789系電車。785系電車と2種類の車両で運行されていますが、どちらが来るかはお楽しみです。加速も鋭く静かな新しい電車、旭山動物園号とは違った「本来の札幌旭川間の姿」を見たような気がします。ただ、電車は静かなのに隣の青年、携帯ゲーム機でトントンタッチパネルをたたく音がうるさい。音を出していないのにやっているソフトが「リズム天国ゴールド」とわかるほどで、さすがに一言言いに行こうかと思ったところで青年の隣に途中駅から客が座りやっと静かになりました。車内マナーって難しいですよねぇ。 さて、「札幌に着いたら先はお楽しみ」となっていた「たびのしおり2日目分を車内で配布です。「ほくとせいに とまって とうきょうにいこう」とタイトルがある「たびのしおり」に子供たちびっくりです。まさか泊まるとは思っていなかったでしょうからね。 |
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牛乳たか(sfzm9381) 2008-11-11 00:24:25 |
〜北斗星の夜〜
●寝台特急北斗星 札幌17:12− コインロッカーから荷物を出して、お弁当も購入済み、ホームは「北斗星」を待つ人がかなり見られます。子供を連れた人も、フルムーン?という感じの方も、意外と若い人も多いなという感じ。私たちの指定された個室2号車に移動します。 北斗星は誕生20年。超豪華寝台特急と呼ばれた車両も、ちょっと古くなった感じは否めません。リニューアル改造は受けていますが、ところどころシートがすり切れていたりスイッチの調子が悪かったりします。 それでも人気列車には変わらず、ほとんどの個室が埋まっているようです。この時期「カシオペア」が運休なこともあるんでしょうね。できればこの時期北斗星の臨時便としてカシオペアのダイヤで運行してほしいなと思うのですが。 食堂車へ行きシャワーカードを購入します。ふと見ると「Suica使えます」の小旗が、北斗星の食堂車は「日本レストランエンタプライズ」の経営なんですね。まだSuicaの使えない北海道内で唯一Suicaが使える場所になっているのではないでしょうか。さっと携帯を取り出して「モバイルSuica」で支払いを希望すると、こともなげにシャワーカード2枚620円が引き去られました。 列車はゆっくり動きだします。もう11月、この時間でもすっかり暗くなった札幌の街を列車は進んでいきます。いつもは列車の外から見送るのが、今日は列車の窓から街を眺める。これだけで気分がいいものです。 今回取った個室デュエットは上下2室、曲面窓から高い視点で見ることができる上段と、立つ場所が多い下段、どちらも一長一短がありますが、今回はどちらも体験できます。子供たちはどちらの部屋にするか揉めています。普通2階を選びたいですよね。今回の旅行では行き帰りで北斗星を利用するので、行きと帰りで上下段を入れ替えるということで話はまとまりました。ただ、子供の寝相を考えると柵があるとはいえちょっと上段は不安かもしれません。 車掌さんがきっぷを確認しに来たらお弁当を食べにロビー室へ行きましょう。個室の利点は鍵がかかることで、デュエットはテンキーによる暗証番号ロックでした。普通のシリンダーキーの客車もあるようですし、私が以前乗ったときはカードキーのこともありましたが、物理的な物のやりとりのないテンキーは気楽でいいかもしれません。 通路を移動するのも個室車は気が楽です。開放型寝台の通路をうろうろするのはやはり気を遣います。北斗星は開放型寝台が車端に固められているので、まず解放寝台の通路を歩くことはありません。ロビー室は先客がいましたが、上品なおばさまグループ。横に陣取らせていただきお弁当を食します。北斗星といったら食堂車でのディナーを味わいたいところですが、子供たちを連れて行くのは抵抗がありますし、これは今後の楽しみですね。 ロビー室にはシャワーもあり、先ほど買ったシャワーカードを利用します。時間をちょうど子供たちの就寝時刻に合わせておきましたので、家族で2室使用します。大人一人と子供を浴びさせるには時間が気になるところでしたが充分です。毎回利用するときに6分で大丈夫だろうか?と思うのですがいつも杞憂に終わります。考え抜いた時間が6分なんでしょうね。子供たち、まさか列車内でシャワーを浴びれるとは思っていなかったでしょうね。初めての体験がいっぱいある今回の旅行です。そりゃ興奮してなかなか寝付けないでしょう。 個室の電気を消して、流れる景色を見る。これが個室の醍醐味。どこでも眠れる私は一足早く就寝。 〜新幹線初体験と鉄道博物館〜 ●寝台特急北斗星 −郡山06:38 目覚めると朝日が迎えてくれました。旅の二日目もお天気が良さそうです。時々前後に揺れがあるものの私自身はよく眠れました。残念ながら妻はあまり寝れなかったようですが。子供たちは元気、車内放送はそろそろ郡山に着くことを知らせています。 郡山で下車すると少しひんやりした空気が包んでいます。なぜこんな中途半端な場所で降りるのかと言えば、新幹線に乗り換えるからです。意外と下車があり、新幹線ホームに向かう人もいますから、この乗り継ぎは認知されているのでしょうね。北海道側は特急から北斗星にうまく乗り継げないので、時間短縮は無理なのですが、本州側は新幹線に乗り継ぐことで1時間以上東京着が早くなります。 ●やまびこ202号 郡山06:51−大宮07:59 新幹線乗り換え改札に「いい夫婦パス」を投入。本州上陸の証とばかりに券面に赤い入場記録が表示されました。ホームにあがれば結構人がいます。16両編成の「はやて・こまち」車両ですのでそれほど心配していませんが、「はやて車両側」自由席に並びます。 列車が入ってくると歓声が「はやてだぁ」。子供はテレビの影響もあって新幹線をよく知っています。種類が増えた新幹線車両はなかなか大人の目には見分けが付かないこともあるのですが、子供たちよく知っています。 デッキに大きな荷物置き場があるのは東北新幹線車両の利点ですね。子供たちと妻はそろって3人掛け席に、私は2人掛け席に空席を見つけて着席。子供たちは窓から見る景色が普通の電車より速いのに気がついているのでしょうか。お母さんは撃沈中。揺れの少ない新幹線の乗り心地を楽しめたでしょうか。ただ、意外と空調音がうるさいのが気になります。たまたまなのかもしれませんが。 列車は大宮駅に到着。子供たち「こまち」との連結部分を見ると先へ急ぎます「走っちゃだめだよ!」でも気持ちはわかりますけどね。 ●大宮駅で朝食を 大宮駅ではまずやらなければならないこと。Viewアルッテを探します。探すほどでもなく見つかってsuicaにチャージです。私の持っているビックカメラsuicaカードはビックカメラのポイントをsuicaに移行できますので、貯めておいたポイントを移行手続きしていたのです。北海道では手続きができないので、本州へ来たときだけの特典になります。今回はちょっとした旅行貯金みたいな使い方ですね。フルチャージされたSuica、この後も至る所で活用されます。 早速見つけたsuica専用ロッカーに荷物を入れ、駅構内の喫茶店で朝食です。サンドイッチとコーヒーという軽めの朝食。もちろん支払いはSuicaです。 ●埼玉新都市交通 大宮08:50−鉄道博物館08:52 Suicaで子供のきっぷのみ買って、お父さんとお母さんはSuica、ニューシャトルに1駅だけ乗車です。鉄道博物館は混み合うことが予想されましたので早めに行こうという判断なのです。ニューシャトルはビルを縫うようにして新幹線の高架脇を走ります。「タイヤなんだねぇ」さすが子供目の付け所が早い。「携帯で乗るの?やってみたい」子供は貪欲ですね。あっという間のニューシャトル体験です。 牛乳たか・サカモト |
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牛乳たか(sfzm9381) 2008-11-11 00:35:31 |
●鉄道博物館
まだ9時前というのにもう並んでいる人がいる鉄道博物館の通路、その後も電車が着くたびに並んでエントランスホールいっぱいになっています。係員さんが入館券の買い方を何カ所も立ち止まって説明しています。子供連れも多く、開館から1年程度ですが、まだまだ人気ですね。子供にとって1時間の待ち時間は苦痛ですが、最近は携帯ゲーム機もワンセグ携帯もありますから、以前ほど落ち着き無く騒ぐ子供を見かけないように思います。 10時開場。もちろん入場券の支払いもSuicaで、お父さんは早速「ミニ運転列車」の列に並びます。子供たちはお母さんと館内見学です。ミニ運転列車の列も長く、かなりの時間をかけて予約券を受け取りました。それにしても数多くの人が入園しています。 さすがに館内をゆっくり見ることができるという感じではありませんでしたが、懐かしさを感じる車両たちに巡り会えた気分です。一つだけ気になったのが200系新幹線車両、3列シートが回転できなかった初期の簡易リクライニングシートでなかったのが残念かも。私のとっての新幹線のイメージは「3列シートで後ろ向きに座っていた」だったんですよね。 お昼ご飯は弁当を購入。外に並ぶ183系ランチトレインで食べます。ここでもお昼前に行かないと場所が取れないようで、早め早めに昼食をという感じですね。子供たちはポケモン弁当を、お父さんはED75を模った「鉄博トレインBOX」を購入。そうそう、お弁当もSuicaです。こっち来てから現金使っていないと気がつきました。 午後からは指定された時間に「ミニ運転列車」へ、子供たちはスーパービュー踊り子に乗りたかったようですが、来たのは「あずさ」それでもハンドルを握れば運転士気分です。ATCがチン!と小気味よい音を立てて出発。まずは長男から。ワンハンドルタイプのマスコンを入れればメーターほどではありませんが加速していきます。子供を運転席に座らせ、お父さんは床に座って後ろから操作補助です。最初の駅が近づいてきました。ゆっくりブレーキをかけて停止、運転士交代です。3人の子供が1度はハンドルを握れて良かったです。なお、定員3名ですが、膝上だっこの幼児を含めれば4人乗車可能とのことです。 ミニ列車を降りてこんどは「ミニシャトル」に乗車、こちらははやて型で連結されています。運転はできませんが、先ほどのミニ列車と同様の装置で動いているようです。かなり並びましたがこちらも無事乗車。 それにしても館内は人が多く、ミュージアムショップは足の踏み場もないほど、しかしそれでも展示内容はかなり満足のいくものですし、またゆっくり来れたらいいですね。後ろ髪引かれる思いで撤収です。 ●埼玉新都市交通 鉄道博物館14:15−大宮14:18 ●MAXやまびこ114号 大宮14:31−東京14:56 今日の宿は目黒線武蔵小山駅付近に取っています。家族5人が宿泊できる安価な宿はそうたくさん無いんですよね。今回は新幹線に自由に乗れるきっぷを生かしてわずかな距離ですが新幹線に乗りましょう。MAXは2階建て、これは次男のリクエストです。特に大宮−東京は防音壁に視界を遮られるのでMAXの2階席はうってつけです。リクライニングしない3列席も苦になりません。E4系のMAXはなかなか乗車する機会がなく、私も初乗車だったのですが、速度を出さない区間ということもあるのか乗り心地もよく、ついうとうとします。三男もちょうど昼寝の時間で眠っています。 東京駅はさながら新幹線の見本市、次々入ってくる新幹線を眺めるだけでも子供たち楽しいでしょうね。 ●京浜東北線快速 東京15:13−田町15:19 ●山手線 田町15:19−目黒15:29 ●東急目黒線 目黒15:40−武蔵小山15:44 これも次男のリクエスト、京浜東北線の青色電車から山手線の緑の電車にお乗り換え。首都圏の通勤電車が抜きつ抜かれつつ走っていく様は子供じゃなくても楽しくなります。田町ですぐに目の前の電車に乗り継ぐというのもなかなか地方ではできない芸当ですよね。 それにしても、首都圏車両の更新は早いですね。私が首都圏で仕事をしていた頃はまだ京浜東北線に209系の試作車が登場したくらいですが、その209系もかなり数を減らしているのですからね。 目黒線は目蒲線時代からしばらく乗っていなかったので新鮮です。しかも新しい目黒地下駅もはじめて。ホームドアも新鮮です。武蔵小山も商店街から見ていた風景が一変。現在は地下駅になっています。 宿に荷物を置いて身軽になったら、都内で食事にしましょう。その前に長男の行きたかった高層ビルサンシャイン60へ。久しぶりの都心部は人の多さで疲れてしまいますが、さすが現在でも都内一の高さの(屋内)展望台サンシャイン60。眺めはとてもいいです。このビルは土日には屋上展望台「スカイデッキ」も解放されていますので、ガラスを挟まない生の夜景も見ることができます。ちょっと鉄格子が邪魔ですけどね。 少し早いけどここで2日目終了。「たびのしおり」は3枚目を配布です。 牛乳たか・サカモト |
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ゆきむら(cxsw5719) 2008-11-11 20:18:51 |
牛乳たかさん、こんにちは。
男の子ばかり三人のお子さんを連れての家族旅行、おつかれさまでした。私は未だ独身で子どももいませんが、自分自身が男ばかりの三兄弟でしたので、幼い頃の両親はきっと大変だったのだろうなと今になって思っています。 それにしても、綿密な計画と準備には脱帽です。その中でも、「たびのしおり」を一日ずつ作成して毎日一冊ずつ配布されるというくだりには、感動してしまいました。ここまで家族のためにがんばれるお父さんのご一家は幸せですね。 「いい夫婦パス」を有効活用して、まずはウォーミングアップで旭山動物園を目指されたとか。「旭山動物園号」の楽しさは伝え聞いていましたが、やはり実際に親子で利用される方の感想が一番よく分かりますね。 「北斗星」のデュエットを二室確保され、郡山からは東北新幹線。そして、大宮の鉄道博物館と盛りだくさんの内容には、お子さんはもちろん奥様も満足されたのではないでしょうか。写真で拝見する子どもさんたちの姿には、思わずこちらも微笑んでしまいますね。 ゆきむら@TAMA City |
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牛乳たか(sfzm9381) 2008-11-12 10:03:23 |
ゆきむらさんこんにちは
計画とはいっても明らかに乗らなければいけない列車の時刻や席番を控えただけのもので、さすがに首都圏の電車区間までは想定していませんが、子連れの場合、乗換駅でこれでもかというくらい時間を取ることが大事なんですよね。 今回も北斗星などを除いて1本落としてもその後の行程に影響がないように組んでいます。子供は急なトイレなどに時間を食いますし、広い構内でどうしてもスムーズに歩けないというのもありますね。 「たびのしおり」はA41枚を両面集約印刷しています。1枚で4面という感じですね。時刻と席番、宿泊先の地図や電話番号を記載することで、大人でも便利。作成時間は実際には1時間もかからないので遠出の時にはできるだけ作成するようにしています。空白ページもつけておけばスタンプ押印台紙にもなりますし、旅行終了後にアルバムに入れておくだけでも記念になります。元は長男の障害の関係や、友人の障害児を連れて旅行する際に車いす経路をあらかじめ調べておいて作成していたのが元になっているのですが、普段の旅行にもお勧めです。フリーきっぷでは記録しないと乗車経路がわからなくなりますしね。 それにしても航空機利用のパックツアーではなかなか実現できないテーマパーク巡りの旅、もう少しおつきあいくださいませ。 牛乳たか・サカモト |
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牛乳たか(sfzm9381) 2008-11-12 20:23:25 |
〜横浜アンパンマンこどもミュージアム〜
あっという間に旅行も三日目、今日も天気に恵まれています。 ●東急目黒線 武蔵小山08:46−田園調布08:37 武蔵小山から横浜に向かいます。目黒線は日吉までの延長運転がされるようになっていて、本当に昔の面影がありません。「急行」という種別もですね。早速乗車しましたが、東横線に乗り換えるポイントがわかりません。目蒲線時代の癖で田園調布で降りてみましたが・・・東横線ホームには「通過」の文字が、後でわかりましたが、乗り換えは武蔵小杉で行うようになっているようですね。うまく特急に乗り継げたはずなのにと残念でした。まぁ先を急ぐわけでもないので慌てず騒がず後の各駅停車に乗ります。 ●東急東横線 田園調布08:41−横浜09:08 各駅停車でやって来たのは9000系。私の印象では東横線と言えばこの車両という感じです。車内は次駅などの情報機器が増設されていますし、優先席とはいえボックスシートもあるのがいいですね。菊名で急行の待避がありましたが、そのまま乗車しました。東横線もずいぶん早くなった印象です。昨日の山手線もそうですが、各線とも徐々にですが設備更新でスピードアップが行われているのは喜ばしい限りですし、直通運転が増えることも結果的には乗り換えが減って早くなるわけですよね。 横浜で降りるのは、荷物をロッカーに入れておいて後から取り出すため。広い駅構内でロッカーを探すのも難儀しますが、なんとか見つけて駅を出ます。 アンパンマンミュージアムは新高島が最寄りですが、さして距離があるわけでもありませんし、まだ早いので歩いていきます。休みの日ですから道路も空いていて落ち着いた感じ。みなとみらいのビル群を見ながら10分くらいで現地到着です。 ●アンパンマンこどもミュージアム まだ開場まで20分くらいはあるのですが、既に列ができています。昨年できたばかりですし、小さなこどもには人気があるので早めに動くのが吉です。 この施設自体は小さなこどもが楽しめるような作りになっていますので、我が家のお兄ちゃん方は本当は対象外なのでしょうが、妙にはしゃいで楽しそうです。小さな頃からアンパンマンには慣れ親しんでいるというのもあるんでしょうね。 過去のアンパンマン映画をモチーフにしたミニチュアセットが組まれていて「この映画見たことある」という声があちこちから聞こえます。ミニチュアセットの子供がかがんだ高さに覗き窓があって、子供たちだけが見えるようになっていたり、トイレなどもアンパンマンと仲間たちがいっぱいです。 そういえば子供たち四国のアンパンマン列車にも乗りたいと言っていましたが、残念ながらこれは簡単に実現できそうにありません。 ミュージアム自体は大きな施設ではありませんが、ちょっとしたショーもありますし、滑り台やアンパンマンの顔を模った大きなボールで遊べるコーナーもあります。また、ミュージアムを出たところはグッズショップが充実しています。ここでしか売っていないアンパンマングッズもありますので、アンパンマン好きにはいいですね。ちなみに施設内から根岸線の電車が見え隠れします。 ●横浜ランドマークタワー こちらは長男のお楽しみ、タワーに上ります。アンパンマンミュージアムから徒歩10分くらいでしょうか。日本一高速なエレベータ(数年前まで世界最速であり、現在でも下りは世界最速)があります。ちょっとガスっていますが、ここの展望台も好きなんですよね。横浜は展望台から電車がよく見えるのも好きだったりします。 〜N700系ちょっとだけ初体験〜 ●根岸線 桜木町14:13−横浜14:16 ●横浜線 横浜14:24−新横浜14:37 横浜で荷物を出してきて、新横浜に向かいます。この行程実は「たびのしおり」に「ひみつの電車」と書いていたルート。次男が以前から乗りたいと言っていたN700系のぞみに乗るのです。なので直前までひみつ。さすがに子供が「新横浜=新幹線」を想像できないだろうと思っていたら、新横浜到着前に新幹線が見えてしまいました。それでもホームで新幹線を見学して楽しそうです。残念ながら「いい夫婦パス」は東海道新幹線はエリア外ですが、乗車券と自由席特急券を奮発です。ちゃんと改札機は「いい夫婦パス」と「乗車券」「特急券」の3枚重ねOKです。連休の最終日とあって下りは混雑していますが、上りはそうでもないようです。 新横浜で気がついたのは、新幹線電車が2面のホームを交互に発着するところ。まだ先行列車がいる状態で隣のホームに後続が入るとはよくできていますし感心します。新横浜・品川にすべての列車が停車するのはこういう理由もあるのかもしれませんね。 ●のぞみ18号 新横浜14:55−東京15:13 さぁ、待ちに待ったN700系が到着です。私個人もN700系は初めてです。噂に違わずデッキも含めて静かな車内ですし、やはり東北新幹線系統に比べると前後が広いというのもいいですね。座席も見た目よりかけ心地がよく、揺れも少ない。なるほど気合いの入り方が違う感じです。本当にわずかな時間しか体験できませんが、子供たちとても楽しそう。本当にあっという間のN700系体験でした。 ●かいじ115号 東京16:15−大月17:33 東京駅はさすがに混雑していました。とりあえず丸の内側に向かって行きます。東京駅に乗り入れる「かいじ」はそれほど多くないのですが、さっきの横浜線を使えば八王子で早い電車に乗り換えられるのにという感じですね。それでも新幹線に乗れたからいいことにしましょう。 かいじ115号は中央線快速ホームからの発車。東京駅からの中央線特急は駅改札前には案内が表示されないので、ちょっと不安でしたが、無事に乗車です。E257系も初めて乗る車両です。窓も大きく、景色もよく見えますし、座り心地も悪くないです。何度か乗ってJR東日本お得意の「座面スライド」のコツも覚えましたし。そういえば、号車の書かれたステッカーに新宿の高層ビルの絵が描かれていました。隣の車両は違うので各車毎に違う絵が描かれているようです。 列車は新宿からかなり乗ってきましたが、それでも半分くらいでしょうか。快適に列車は進んでいきます。ちなみに指定席でも検札は省略だそうです。 子供たちは東京駅で買ったおやつを食べてお昼寝です。 牛乳たか・サカモト |
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牛乳たか(sfzm9381) 2008-11-12 20:32:28 |
〜トーマスランド号とトーマスルーム〜
●富士急行 大月17:38−河口湖18:32 大月のアナウンスを聞く前に車両の前方へ、富士急行への乗り換えは前の方と記憶していたのと、乗り換え時間が少ないことや切符を購入しなければならないこと。ちょっとだけ焦りますね。行程の中ではここだけがちょっと余裕のない場所なのです。本数の少ない富士急行に乗るので仕方がない部分です。 富士急行の乗り換え口ではきっぷは購入できず改札を大回り、それでも「フジサン特急フリーきっぷ」を購入して乗り込みます。もちろんここでは「いい夫婦パス」は使えません。 この列車「きかんしゃトーマス」を描いた特別車両「トーマスランド号」なんですね。内装もちゃんとトーマスしていて、これにも子供たちびっくり。写真で見るより電車内はちゃんと「トーマス」の世界を作り込んでいます。シートカバーやステッカー類もそうですし、窓に貼ったシールでシルエットクイズが出題されていたりと飽きません。車内は時間帯がそうさせますが、地元の方が多く、よく乗っているのはうれしい限りです。 今回の旅行では、新宿からの高速バスも検討に入っていました。しかし「いい夫婦パス」で大月までこれるのですから、お得感もありますね。 降りる駅は富士吉田でもよかったのですが、一応終点の河口湖まで。トーマスランド号と写真を撮ってお別れです。 ●ハイランドリゾート「トーマスルーム」に宿泊 今日の宿泊先はハイランドリゾート。このホテルは富士急ハイランドに併設された形になっていて、最近では「ふじやま温泉」も利用できるリゾートホテルです。ここにはキャラクタールームとして「きかんしゃトーマス」「リカちゃん」「ハム太郎」の部屋があるんですね。今回は奮発してきかんしゃトーマスの部屋552号室「トップハム・ハット卿の部屋」を予約してありました。 部屋の鍵も登場人物の「パーシー」ですし、室内で鑑賞できるきかんしゃトーマスのDVDもお借りすることができます。 部屋に入ると子供たち「うぁー」と声にならない驚きの声。お部屋の中いっぱいに大好きな「きかんしゃトーマス」ですからね。ベッド側の壁にはトーマスをはじめとする機関車たちがレリーフになって飾られていますし、天井にはヘリコプターのハロルドも飛んでいます。壁一面だけでなく、トイレやお風呂も含めてトータルで「きかんしゃトーマス」の世界。ここまで作り込んであったら納得です。さすがは予約の難しい部屋な訳です。 この日は夕食も子供たちはトーマスを模った「トーマスランチ」です。レストランの窓から新宿からの富士急高速バス「トーマスランドエクスプレス」も見ることができて、子供たち大満足です。 お父さんは子供たちがDVDを見ている間に「ふじやま温泉」へ、平成18年オープンと新しい温泉で、宿泊者は無料で利用できます。天井の高い木造浴室は開放的で、ついつい長湯してしまいます。子供を単独で置いておけないこともあって、夫婦入れ替わりになりますが、ちょっとの間はリラックスしたいですよね。温泉があるだけでたびの疲れ方が変わるような気がします。 子供たちなにやら寝言を言いながら就寝。きっとトーマスたちと夢の世界で旅をしているのでしょう。 〜トーマスランド〜 さあ、旅行も最終日です。富士の裾野ということで寒いかな?とも思っていましたが、想像よりは暖かく、今日もお天気に恵まれています。ニュースでは札幌で初雪が降ったことを知らせています。 たった一泊の宿泊になったトーマスルームともお別れ、子供たち名残惜しそうに壁のレリーフを撫でていました。 今日は富士急ハイランド内の「トーマスランド」を楽しみます。絶叫マシンで有名な富士急ハイランドですが、「トーマスランド」は小さな子供でも遊べる特別な場所になっているようです。ちなみにハイランドリゾートに宿泊すると富士急ハイランドの入園券もついています。(乗り物は別途) トーマスランドも中に入るともう「きかんしゃトーマス」の世界です。平日ということもあって混んではいませんが、それでも小さな子供を連れた親子連れを見かけます。 小さくてもさすがは「富士急ハイランド」子供も乗れる絶叫系もありますので、ジェットコースターの苦手なお父さんは大弱りです。 「ガタゴトだいぼうけん!」というアトラクションが残念ながら休止中でしたが(このアトラクションが楽しみだったのにぃ)ある程度子供たちを自由にさせられるのがよかったですね。ただ、幼稚園児までは遊具乗車に大人の付き添いがいります。 「トーマスとパーシーのわくわくライド」という園内鉄道。午前中はトーマスが、午後からはパーシーが走っていました。子供たち見つけるのが早いですね。パスを持っているのをいいことに何度も乗っていました。 トーマスランド内のお土産屋さんはここでしか売っていない物多数。わくわくライドの終着駅がお土産屋さんの入口とはよくできています。ここで結構買い込んでしまいました。 トーマスランドを出ても富士急ハイランドはなかなかおもしろいところです。子供連れでは絶対に乗れない絶叫マシンですが、見ているだけでもスリル満点。また、園内各所に「人力コースターGEISHA」などのウソ広告が立っており笑わせてくれます。ここ絶対デートで来たいところですよね。 牛乳たか・サカモト |
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牛乳たか(sfzm9381) 2008-11-12 20:50:51 |
〜帰り道(といっても先は長い)〜
●富士急行線 富士急ハイランド14:48−大月15:41 富士急ハイランドを出たら、後は帰宅するだけ。とはいってもまだまだ先は長いです。富士急行の普通の列車でスタートです。今回はフジサン特急に乗れなかったのが残念でした。行きのトーマスランド号は液晶テレビによる次駅案内が付いていましたが、こちらの電車には無いですね。ただ、転換シートが付いており、車内にテレビがある(写っていませんでしたが)など豪華仕様で、帰宅して調べたところでは元の特急車両なんですね。この時間ですがほどよく乗っており、地元の足として活躍している富士急行に拍手です。 そういえばリニア実験線が近くを走っていたはずですが気がつきませんでした、ちょっと降りて見学する時間くらいあったんですけどね。残念。 ●中央線 大月15:47−高尾16:31 特急に乗ってもよかったのですが、新宿からの平日帰宅ラッシュを少しでも避けようと普通列車を選択、まずは高尾行きです。115系電車も今となっては懐かしい車両。次回来るときはもう走っていないかもしれません。力強く走りますが、途中から乗ってきた高校生の集団には参りました。特急にすれば彼らと会わずに済んだのになぁ。と父さん反省。 ●中央快速線 高尾16:42−神田17:53 向かいの特快を見送って快速電車に乗り換えます。特快も快速も新しいE233系で残念ながら201系は見られませんでした。中央快速線ももう201系は数えるほどしか見られませんのでぜひ乗っておきたいとは思ったのですが願いかなわず。最後尾の運転台よりの4人掛けに5人がちょうど収まって発車です。 ドア上には液晶画面が2枚設置され、片方は次駅や乗り換え案内が、片方は広告映像があります。この画面はいいですね、山手線でも感じましたがそれなりに映像は更新されているようで長時間見ていても飽きない工夫もありますし、乗車場所に対する階段位置などもわかるのはとても便利。このような電車が増えてくれるといいなと思います。 電車はめっぽう空いており、新宿までは空席もありましたが、新宿からはたいへん混み合いました。東京駅よりは乗り換えに便利そうな神田で下車します。 ●京浜東北線 神田18:02−上野18:07 荷物が多いのに通勤電車に乗るのは気が引けるのですが、致し方ありません、山手線よりは空いているように見えた京浜東北線に乗車です。 さすがにラッシュ時間帯ですので大きな荷物は邪魔で、申し訳ない思いですね。それでもちょうどいいスペースを見つけて乗車できました。思ったより秋葉原でも動きが無く上野駅に。あとは1列車北斗星を残すのみです。 ●北斗星 上野19:03− 上野駅の13番線には宇都宮線の列車が止まっています。長距離ホームとはいえ普通列車も発車するホームですが、「五つ星広場」とよばれる待合室も併設されています。待合室とはいってもベンチがあるだけですけどね。 発車まで時間がありますのでお買い物。かさばるお土産は上野駅で購入することを決めていましたのでお買い物タイムです。ここまでがんばってくれたsuicaの残額もきれいさっぱり使い切ってしまいました。 子供たち、目の前の2階建てグリーン車が気になる様子。確かに在来線2階建て車は珍しいですね。乗ったら帰れなくなるので我慢です。 18時50分頃北斗星が推進運転で登場。牽引機はカシオペア塗装で、カメラを持ったファンが群がっています。 さすがにこの列車で旅が終わるのかと思うと寂しくなりますね。列車も名残を惜しむようにゆっくりと上野を発車しました。お弁当を食べたらすぐに子供たちの寝る支度です。 帰りも行きと同じ2号車のデュエット個室です。今日は帰るだけなのでシャワーは無し、さすがに疲れたのか子供たちは寝るのが早かったですね。 子供が寝ると荷物の整理、今回は大きなキャスター付きのバッグを持って行きましたが、子供の分も含めるとなかなか収まらないものです。子供の場合予備の着替えもありますのでよけいですね。お土産も一応まとめて、足りない分は車内販売で補充です。 草木も眠る深夜、眠っていると結構強い衝撃で列車が止まりました。事故ではないようですが、一応落下した荷物の確認をします。まだ午前2時頃、再び走り出した列車は「ゴトッゴトッ」どうも車輪に傷ができてしまったようです。他の車両も同様にうるさい車両もあり、あんまりです。 私は多少の悪環境でも寝られますが、きっと今夜は寝不足の人も多かったのではと思いますね。ちなみに下段は酷かったようですが、上段はそれほどでもなかったようで、上段に寝ていたお母さんは行きよりは寝られたようです。 夜が明けるともう北海道に足を踏み入れています。列車は前夜に空転があったとのことで30分遅れで運転しています。急ぐ旅ではありませんが、このままずーっと着かなくてもいいのにと無理を言いたいところですが、時間通りに走ってほしい人もたくさんいるでしょうからね。 下りの北斗星は朝起きてからが長いので、昼寝を決め込みます。子供たちは前日買ったお土産のおもちゃでご機嫌。朝ご飯は前夜にパンと牛乳を買っておきましたので、いつもの朝みたいな感じですね。でも流れる車窓を見ての朝食、やっぱりいいものです。 さあ、旅も終わり、札幌の街並みが見えてきました。 〜おわりに〜 つたない文におつきあいいただきありがとうございました。 どうしても乗っている時間の長い4泊5日の旅行になりましたが、それでも子供が小さなうちに行きたかった場所に行けたのはよかったです。 もう少し大きくなれば違う「行きたいところ」が出てくるのではないかと思います。北海道からですと「ディズニーランド」などへのパックツアーはよく見かけるのですが、それ以外となると難しいですね。個人手配だと割高になる分を補ってくれるのが今回の「いい夫婦パス」です。年齢的に使用できないフルムーンよりも使い勝手がよく、「こどもオプション券」があることで子供連れでも安心です。北斗星往復だけで元が取れるので、他のことにお金もかけられます。 次回の旅行もぜひこの「いい夫婦パス」を使ってみたいですね。いや、本当は子無しで夫婦ゆっくり・・・それはまだまだ先の話ですね。 牛乳たか・サカモト |
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ゆきむら(cxsw5719) 2008-11-14 21:34:04 |
牛乳たかさん、こんにちは。
充実したご旅行だったようで、お子さんや奥様も大満足されたことでしょう。そして、そんなご家族の様子をご覧になって、綿密な計画を立てられたお父さんもホッと一安心ですね。 フリーパスのエリア外となるN700系乗車や、富士急行を利用してのハイランド訪問は、素晴らしいアイディアだと思います。つかの間の温泉入浴は、お父さんとお母さんのリラックスタイムになりましたね。 帰りの「北斗星」では、さすがのご兄弟も疲れですぐに寝入ってしまわれたとか。きっと、楽しかった旅を思い出しながら、夢の世界に浸っていたことでしょうね。 お子さんが成長された暁には、是非「フルムーングリーンパス」で、ご夫婦の絆をさらに深める旅をお楽しみくださいませ。 心温まる旅行記をありがとうございました。 ゆきむら@TAMA City |
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牛乳たか(sfzm9381) 2008-11-15 23:57:35 |
ゆきむらさんこんにちは
やはり子供たちは楽しかったようで、家に帰ってからもプラレールで新幹線高架や地下駅を作って遊んでいました。なかなか札幌圏で見られない首都圏の電車たちの慌ただしい動きは子供たちには刺激的だったんでしょうね。 親がすごく勧めたわけでもないのですが、子供たちは乗り物好き。やっぱり喜んでくれるのはうれしいことです。いつまで子供たちが家族旅行につきあってくれるかはわかりませんが、年一回くらいは家族旅行もいいですね。 まぁ、鉄子と言わないまでも、こんな旅行を許可してくれた妻の協力あればこそですから、ありがたいことです。車中泊2日というのは断られても仕方がないなと思っていましたから。 子供に手がかからなくなった頃にフルムーンでグリーン車三昧までは、もうちょっと先の話ですね。今から楽しみにしているんですけど(笑) 牛乳たか・サカモト |
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ひろやす/伊藤(vnnc8158) 2008-11-15 00:32:06 |
牛乳たかさん、ほのぼのとしたご家族旅行を楽しく拝見させていただきました。
いやぁ〜 いいですねぇ、こういう家族旅行。 子どものいない拙宅ではできないことで、とても羨ましく感じます。 毎日毎日繰り出される牛乳たかさんのアイデア溢れる旅に、お子さま方は興奮の連続だったのではないでしょうか? きっと、一生の思い出に残る旅になったことでしょうね(^^) その中で、最後の神田〜上野だけが混雑する電車で大変だったようですね。 たしかに特急に乗ると、ほとんどが新宿終点ですので、上野へのアクセスは難しいですよねぇ。それでも、神田で下車せず東京まで中央線に乗り通して、東京〜上野を新幹線で移動した方が楽だったのではないでしょうか? 敢えて都会の通勤・通学電車をお子様達に経験させられたのかも知れませんが。 最後の最後、「北斗星」が非常ブレーキによりフラット車輪になってしまったのは残念でしたねぇ。こればかりは避けようがないですが、客車の場合は起こりやすい現象ですね・・・ 伊藤 博康 |
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牛乳たか(sfzm9381) 2008-11-16 00:58:47 |
ひろやすさんこんにちは
東京−上野の新幹線。すっかり頭にありませんでした。 そうですよね、折角新幹線乗り放題の切符があったんですから、一駅新幹線に乗ってもよかったんですね。まぁ、終演間近な京浜東北線209系に乗れたのでよしとしましょう。 首都圏のターミナル駅間を結ぶ山手線の混雑を考えると、中央線特急や将来東北縦貫線開業後の東北、常磐系統の特急の東京乗り入れはできるなら地方出身者としてはうれしいですね。(まぁ、寝台特急はそのころどうなってるかわかりませんが・・・)今回もあまり本数のない東京発の中央線特急を選択して、かなり楽をさせてもらっています。 北斗星のフラットはさすがに堪えました。特に北海道上陸後の方が気になりましたね。これは致し方ないことですが、最近のカシオペアE26は確かこれを防止できる仕掛けがあったと思いますので、北斗星の今後を考えると、このような客車に置き換えられるのが理想ですね。 まぁ、ともかく初めての子連れの寝台旅は、ドタバタしましたが楽しく終了しました。次はどこへ行こうかなぁ。 牛乳たか・サカモト |
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