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No.411 (Re:395) 【学研】復刻版:星晃著「回想の旅客車〜特ロ・ハネ・こだまの時代・下」
ひろやす/伊藤(vnnc8158) 2008-04-20 21:09:14
学研から、かつて交友社から刊行された名著「回想の旅客車〜特ロ・ハネ・こだまの時代・下」を復刻した旨の案内をいただきましたので、ここにご紹介いたします。
鉄道フォーラム・マネジャー 伊藤 博康



星 晃 著
 「回想の旅客車〜特ロ・ハネ・こだまの時代・下」

 進駐軍用客車、食堂車の復興、形式改正、塗色とデザイン・・・。
 第一人者が記した戦後復興・高度成長期の国鉄旅客車事情と「欧米鉄道見聞記」
 待望の復刊!!


 版 型:B5判変形・ハードカバー・本文180頁
 定 価:3990円(税込)
 発売日:2008年4月22日
 図書符号:ISBN978-4-05-403760-1

・本書は国鉄車両設計事務所電車主任技師、副技師長などを歴任した国鉄旅客車設計の第一人者,星晃氏の回想録の下巻で、22年前に交友社から発行された同名の本の復刊版です(装丁は一新。上巻は本年3月にすでに復刊致しました)。
・この下巻は「解説・展望」「昔の欧米鉄道見聞記」の二部より構成されています。前者は「客車の形式改正と改番」「乗り物の色」「車両工業デザイン」など、開発当事者ならではの視点から書かれた興味深い30テーマから成り、戦後復興期・高度成長期の国鉄の旅客車事情がよく理解できる貴重な資料です。後者は筆者が実際に目にした欧米の鉄道車両事情をまとめたものです。


鉄道企業にとって車両はたいせつな第一線の商売道具である.絶えず大衆の目にふれ,また国民生活に密接な関係をもっているだけに,車両は見ても乗っても好ましい姿であってほしい.(本文より)



おわりに
 国鉄の時代において,自分の専門が旅客車であったので,専らその旅客車の独特の面を記述することに努め,国鉄という組織と旅客車との関連がわかるように執筆してみた.旅客車とひとくちに言ってしまえばそれまでであるが,昔からの機関車が牽く客車,自ら運転できる電車・気動車というような旅客車と呼称した各旅客車を一括して発表した.旅客車というものを取り出して執筆した私の気持ちを,この文章から理解して頂ければ有り難いと思う.
平成20年2月
星 晃

◎著者略歴
 大正7年(1918)12月富山市生まれ.昭和17年(1942)9月東京帝国大学工学部機械工学科を卒業し,念願の鉄道省入り.終戦後間もなく運輸省鉄道総局に復帰し客車設計の仕事に入った.工作局客貨車課課長補佐として,湘南電車の車体・特別2等車・鋼体化客車・寝台車・食堂車・標準形3等車などの設計を取りまとめる立場にあった.27年9月大井工場車両課長に転出.28年11月より約1年間軽量車両の調査のためヨーロッパへ派遣され,帰国後旅客車の軽量設計に取り組んだ.32年2月工作局から分離独立した車両設計事務所の開設に伴い,電車主任技師となりこだま形・東海形・修学旅行形・日光形などの新設計電車に携わった.新幹線電車の車体にも力を入れることになったが,北海道の新しい交流電化区間向けの電車や,オールアルミ製の電車にも全力投球の研究を進めた.42年12月,副技師長として国鉄での設計の仕事は終わる。
 44年3月,国鉄を退職し神戸の川崎車輌へ入社.会社合併により川崎重工業車両事業部長,52年6月から常務取締役車両事業本部長兼技術研究所長を務め,同社顧問を経て退任・また,森尾電機取締役相談役,鉄道友の会副会長などに就任.なお,35年10月先輩3氏と共に科学技術庁長官賞,46年11月紫綬褒章,57年11月交通文化賞,60年4月勲3等瑞宝章に叙せられるとともに,日本機械学会名誉員の推薦を受けた.

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撮影日:
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キャプション: 復刻版:星晃著「回想の旅客車〜特ロ・ハネ・こだまの時代・下」表紙
画像サイズ: 321×438(原寸表示)