メディアプラザ:書籍・DVD など5
No.616 【鉄道ピクトリアル】2009年1月号:<特集> 勾配に挑む鉄道
ひろやす/伊藤(vnnc8158) 2008-11-22 01:50:32
鉄道図書刊行会のご好意でご紹介しています、月刊「鉄道ピクトリアル」誌の「今月の話題」と「もくじ」です。購入の参考にしてください。
なお、特集の内容から、鉄道フォーラム「NEWS RELEASE:全般」「メディアプラザ」とともに倶楽部鉄道フォーラム「JR【東日本・北海道】」「鉄道歴史談話室」でもご紹介いたします。
鉄道フォーラム・マネジャー 伊藤 博康



株式会社電気車研究会
鉄道図書刊行会

鉄道ピクトリアル
THE RAILWAY PICTORIAL(C)
ISSN 0040-4047 Tetsudo pikutoriaru
定価1100円(荷造送料170円)

2009年1月号 Vol.59 No.1 通巻No.813
<特集> 勾配に挑む鉄道



■今月の話題
 勾配に挑む鉄道

 日本の国土面積の3/4は山岳地帯であり,その国土に明治期以来多数の鉄道路線が建設され,社会の発展に寄与してきた.鉄道敷設にあたって,初期においては勾配を少しでも緩和するためのルート選定に検討が重ねられたが,20‰,25‰,33‰の連続急勾配区間を随所に導入せざるを得ず,信越本線横川〜軽井沢間に至っては66.7‰という急勾配が設定され,アプト式の採用により運行が確保されたのである.その後も鉄道路線の展開に際しては,輸送量が飛躍的に増大した現代に至るまで,「勾配区間」との攻防が続いている.
 勾配区間は,いうまでもなく列車の速度が低下し,輸送力に多大な支障を及ぼすため,古くからさまざまな技術が開発・導入されてきた.アプト式,ループ線,スイッチバック式停車場,トンネル掘削などなど.一方車両技術についても勾配克服に威力を発揮する制御・制動方式が見出されてきた.勾配走行の制約を緩和するため,山岳区間の新幹線においても特徴のある技術が採り入れられている.
 鉄道の発展とともに,近年は勾配区間も様変わりしつつある.すでに幹線上の勾配による隘路は路線変更,あるいは新幹線の建設などで多くは解消が図られ,車両技術の向上もあって,かつて味わえたような独特な「山越え」の走行シーンに出会うことが少なくなった.碓氷峠の鉄道はなくなり,各地のスイッチバック駅も激減した.しかし,「勾配区間」をめぐる鉄道の姿,山間を行く列車
を取り巻く多彩な装備,設備は,今もなお日本の鉄道を語るうえで欠かすことができない象徴的な部分であり,また,大きな魅力となっている.そして,その興味は将来に至るまで消えることはないだろう.


■表  紙
 碓氷峠に挑むEF63と181系「あさま」 ………………………辻阪 昭浩
 軽井沢〜横川 1974-7

■グ ラ フ
 山越えの名場面(1〜7ページ)
        浜村正弘・池田嘉晃・澤木良直・眼目佳秀・中兼 順
  ………………内藤久佳・石原裕紀・辻阪昭浩・太田正行・井上 武
        森 友紀・白土洋次・三ッ谷政久
 急勾配のある民鉄線(8ページ)
  …………………………山中 茂・神田竜司・石原裕紀・米倉裕一郎
                *
 峠越えの続く中央線 …………………………伊藤 昭・伊藤威信… 41
 碓氷峠&清水トンネル越え 昔日の表情 ………写真:柳江耕二… 44
 「福米線電化工事記録」アルバムから …所蔵と解説:白土貞夫… 46
 勾配線区を支えた機関車たち ………………………構成:編集部… 48
 追憶の岩手軽便鉄道 ………………………所蔵と解説:白土貞夫… 52
 第3セクター3社の25件が登録有形文化財に ………佐藤 邦弘… 54
                *
 Pictorial Color Gallery 三つの「めがね橋」 ……小路たかし… 89
 山陽新幹線・九州新幹線相互直通運転用車両量産先行車/
 JR東日本E3系2000番代/JR 西日本キハ122・127形/JR   92〜99
 東海キヤ97系R101編成/京王電鉄クヤ900形/10月19日京    112
 阪電気鉄道中之島線開業・ダイヤ改正ほか
 トピック・フォト(各地・関東・中部・関西) ……………………100
 D51その一族〜1115分の1の素顔〜(100)………構成:編集部…108
 カンボジアの鉄道 …………………………………解説:斎藤幹雄…110

■本  文
 今月の話題:勾配に挑む鉄道 …………………………編 集 部… 9
 山を越える鉄道の歴史地理学 …………………………青木 栄一… 10
 勾配運転に要求される鉄道車両の特性と技術 ………曽 根  悟… 20
 総覧勾配改良に伴う路線切替区間 ……………………祖田 圭介… 25
 篠ノ井線の歴史と技術 …………………………………小西 純一… 35
 東日本の峠の駅を訪ねて ………………………………高橋 政士… 57
 いま振り返る碓氷峠鉄道 ………………………………大島登志彦… 67
 庭坂機関区と板谷越え …………………………………三宅 俊彦… 73
                *
 私の鉄道人生75年史 第25回 三菱電機時代のスタート
  ………………………………………………………… 里 田  啓… 84
 鉄道の話題……………………………………………… 編 集 部… 88
 新年号Special 地図がいざなう鉄路の魅力(113〜120ページ)
  …………………………………今尾恵介・田中比呂之・宇都宮浄人
 カンボジアの鉄道 ………………………………………斎藤 幹雄…121
 仙人峠を越えられなかった鉄路 岩手軽便鉄道歴史拾遺
  ………………………………………………………… 白土 貞夫…130
 書評(542)『1号機関車からC63まで』 …………… 和久田康雄…138
 書評(543)『日本国有鉄道の車掌と車掌区』 ……… 三宅 俊彦
 10月のメモ帳 ……………………………………………………………139
 鉄道ピクトリアル2008年主要総目次 …………………………………140
 読者短信・情報ファイル ………………………………………………142
 後部車から ………………………………………………………………146
              【特別付録】日本鉄道線路図1966年版
撮影日: 1974年07月__日
撮影場所: 軽井沢〜横川
キャプション: 碓氷峠に挑むEF63と181系「あさま」 撮影:辻阪 昭浩
画像サイズ: 301×429(原寸表示)
メディアプラザ:書籍・DVD など5
No.618 (Re:616) 【鉄道ピクトリアル】「日本鉄道線路図」の正誤表の追加(笑)
松浦 良朗(dcrv4703) 2008-11-22 22:21:48
こん**は。

私はメインテーマにひかれて早速購入しましたが、さすがピクだけあって味わい深い記事ばかりですね・・・ 特に巻頭にいきなり欧州の山越え鉄道の歴史に関する青木栄一氏の力作を持って来るなぞさすがです。

さて、買ってから改めて注目したのがラストの付録の「【特別付録】日本鉄道線路図1966年版」です。1966年7月に鉄道図書刊行会が発行したものの再録だそうで、資料的価値は高いものの、駅名表記が全てひらがなで書かれていることもあってか、その間違いが多数あるという旨の和久田康夫氏からの苦言があり、同氏が作成された正誤表までついているというオマケつきです。こちらを見ると、特に名古屋と京都の市電が間違いだらけだったようで、当時は首都圏以外の路面電車の電停レベルでは東京に正しい読み方に関する情報が届きにくかったことが良くわかります。

ところが、実はまだまだ間違いだらけなんですね・・・ 地元の神戸市電と阪神国道線だけで、ぱっと見ただけで多くの電停名の誤りを見つけてしまいました。図上ではひらがなで書かれているものについて漢字で表記すると以下の通りです。

<阪神国道線> 左門殿橋、東大島、西大島、津門
<神戸市電> 神前町、熊内一丁目、熊内四丁目、脇浜町、脇浜町三丁目、春日野道、永沢町、湊町一丁目、西出町、大橋二丁目、大橋五丁目、大橋九丁目
うち春日野道については阪急も阪神も同じ間違いを犯しています。

もちろん大阪市電にも間違いがあり、「ばばちょう」「にしたてうりぼり」などという電停が図上に存在しています。お暇ならば、いったい全部でいくつ間違いがあるか調べてみてはいかがでしょうか?

Y.Matsuura
メディアプラザ:書籍・DVD など5
No.621 (Re:618) Re: 【鉄道ピクトリアル】「日本鉄道線路図」の正誤表の追加(笑)
ひろやす/伊藤(vnnc8158) 2008-11-23 19:00:50
松浦さん、こんにちは。

> さすがピクだけあって味わい深い記事ばかりですね・・・ 特に巻頭にいきなり欧州の山越え鉄道の歴史に関する青木栄一氏の力作を持って来るなぞさすがです。

ですよねぇ。全文を読めてはいませんが、取り上げられている内容と図を拝見するだけで、これはしっかり読まなくてはと感じています。

一方の

 【特別付録】日本鉄道線路図1966年版

ですが、

> ところが、実はまだまだ間違いだらけなんですね・・・

そうなのか・・・と思って、ちょっと見てみましたが、たしかに詳細をみていくといろいろ出てきそうですね。
自宅近くをザッとみたら、昭和40年10月1日に「めいでんかかみがはら」になった名電各務原駅について、昭和41年4月1日付のこの路線図には「めいでんかがみはら」の旧称になっていました。この辺りはまさに

> 東京に正しい読み方に関する情報が届きにくかった

のでしょうねぇ。

伊藤 博康