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No.8330 【蒸機の時代】No.98 特集: 最強D52・D62 その軌跡
ひろやす/伊藤(vnnc8158) 2024-12-21 00:11:57
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株式会社エリエイ
http://www.eriei.co.jp

とれいん2月号増刊 季刊“蒸機の時代”2025冬号 No.98


編集統括: 林 嶢
編集   : 福田静二
考証補佐 : 前里 孝
装幀,レイアウト: 前里規子

発 行 日: 2025年2月1日
発 行 人: 平井憲太郎
発 行 所: 株式会社エリエイ プレス・アイゼンバーン
       http://www.etrain.jp
       雑誌06760−02
印刷・製本: 昭栄印刷株式会社
定   価: 定価3,300円[本体3,000円](税10%)

目次

巻頭言                            4

特集 最強D52・D62 その軌跡

北海道最初の難関 仁山越え
スイッチバックに響く咆哮         奥野和弘      5

九州を走ったD52
 6年間,延べ9輛配置の歴史をたどる   協力:宇都宮照信 20

富士の麓を走り抜けたD52
首都圏でも見られた大型機         安達 格     29

大都会の片隅で
城東貨物線2輛のD52          田中敏一     40

北の機関区にて
その魅力を再見する            福田静二     48

東海道・山陽時代のD62
吹田第一区時代の足跡           佐竹保雄     53

−ノ関時代のD62
みちのくの巨人機 その活躍        大山 正     59

極上の週末を満喫
2024年 ネルトリングン プランダンプ 酒井正雄     75

巻頭言
狭軌鉄道での超大形機関車D52形は昭和18/1943年浜松,鷹取両工場,汽車会社で19輛,昭和20/1945年までの3年間で合計285輛製造されました.当初492輛製造される予定でしたが,終戦に伴い製造中止となりました.
 D52形製造の大きな目的は戦時輸送の強化でした.戦時ゆえ資材不足もあり不具合や故障も多く,その性能を充分発揮できないことも多々ありました.そのため昭和25/1950年から,性能・整備などの改善が始められ,本来の性能を発揮できるようになりました.また一部のD52形は戦後の旅客列車牽引機不足からC59→C60,D51→C61形と同様に49輛がC62形に改造されました.昭和25/1950年〜昭和26/1951年には浜松鷹取両工場で従台車を一軸増やし,我が国初の1D2形のD62形が20輛誕生しました.そのD62も昭和34/1959年に第2次改造が施行され全機が一ノ関機関区に配置されて,東北本線で昭和41/1966年まで働いていました.D52,D62形の詳細は各筆者の記事を参照していただきたいと思います.その超大形機D52,D62形の活躍を今号では振り返ってみることにしました.
 D52形の東海道,山陽路での活躍は勿論ですが,特に九州での働きは約6年余りと短期間ゆえ数多く採り上げられることは少なく,昭和40年代初めまで大阪で見られたこともそのひとつであり,貴重な記録と思われます.
 SLブーム時にC62重連急行“ニセコ”とともに函館,室蘭本線でのD52形最後の活躍も忘れられない光景です.そして,東北本線で最後の活躍をするD62形を大山 正さんに寄稿していただきました.佐竹保雄さんの東海道,山陽路のD62とともにご覧ください.
 D52,D62形の迫力満点といえる両機の特集を楽しんでいたければ幸いです.

林 曉 “蒸機の時代”編集長


あとがき
今号は,最強の貨物機と呼ばれたD52,D62の特集です.戦争中の資材不足で造られたD52は,標準設計に戻されて,東海道・山陽筋で,戦後の物資輸送を支えました.われわれの世代では,室蘭・函館本線で長大な貨物を牽いて噴火湾沿いを行くD52の活躍が印象に残ります.今号では,あまり知られていなかった,九州を6年間だけ走ったD52を地元のベテランファンのご協力も得て,在籍した全機を収録できました.
 私自身,いずれも寸前で間に合わなかった函館本線仁山越えや,御殿場線での活躍を,奥野和弘さん,安達 格さんから寄せていただくことができました.さらに関西では,最後まで残ったのが大阪市郊外の城東貨物線でした.特段に優れた撮影地はありませんでしたが,田中敏−さんがしっかり残されていました.地道な記録の重要性を教えていただきました.
 D52は,そのあと20輛が1D2のバークシャー機D62に改造され,軸重改造を受けて本来の目的で活躍したのが東北本線一ノ関のD62でした.仙台機関区にお勤めだった大山 正さんには,地元のベテランファンの協力もいただき,1〜20の全機を収録することができました.九州のD52も同様ですが,1輛ずつ,確実に記録に残すことの重要性を改めて感じるとともに,私にとっては,当時,新規の蒸機を撮影するたびに,車輛配置表の一覧表を,嬉々として一輛ずつ鉛筆で消し込んで,一人悦に入った頃を思い出していました.      福田静二


蒸機の時代 No.98 機関車番号索引

形式・番号    ページ
日本国有鉄道
D52形     18・34
D52 11   27
D52 28   40,41,42,43,44,45
D52 56   12
D52 62   38
D52 70   37
D52 72   32,33,36,38
D52 79   20,25
D52 101  35
D52 136  6・51
D52 138  13
D52 142  41,45,47,46
D52 201  5,11
D52 202  表紙,5,17,19,48
D52 204  8,14,48
D52 217  10,16
D52 223  21
D52 227  3
D52 235  8
D52 236  31
D52 333  23,24,28
D52 335  4,39
D52 379  26
D52 396  21
D52 400  10
D52 403  29,30,31
D52 404  15
D52 414  14,15
D52 415  26
D52 451  22
D52 457  28
D52 468  7,8,9,49,51
D62 1    54,60,66
D62 2    66
D62 3    65,66
D62 4    56,62,66,71,72
D62 5    66
D62 6    67,71
D62 7    61,67
D62 8    59,64,65,67,70
D62 9    55,58,62,67
D62 10   64,67,73
D62 11    68,83
D62 12   65,68,70
D62 13   53,57,68,裏表紙
D62 14   68
D62 15   68
D62 16   69
D62 17   69
D62 18   69
D62 19   69
D62 20   69,74
C50 117  38
C58 162  64
C58 163  64
C58 287  44
C62 3    11
D51 65   46
D51 234  59
DD13 197 46
ED60 6   45

西独国鉄
01(001)形180(180−9)   75,77,81,82
64(064)形419(419−5)   76,80
41(042)形018(018−2)   79
バイエルン鉄道博物館 S3/6形3673 78
撮影日: 1966年09月18日
撮影場所: 仁山
キャプション: 北海道の最初の難所,スイッチバックの加速線で勢いをつけて,仁山越えに臨む D52 202…+D51 151列車  奥野和弘
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