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No.7865 【鉄ピク】8月号別冊 国鉄形車両の記録 急行形交直流電車
ひろやす/伊藤(vnnc8158) 2023-07-02 02:34:02
株式会社電気車研究会
鉄道図書刊行会
http://www.tetsupic.com

鉄道ピクトリアル
THE RAILWAY PICTORIAL(c)
鉄道ピクトリアル3号別冊
雑誌06412-8 (L)-8/26
特別定価2550円(本体2318円)

    鉄道ピクトリアル 2022年8月号別冊
    国鉄形車両の記録 急行形交直流電車


 1960年代は国鉄が動力近代化とともに全国の在来幹線を中心にした都市間輸送の整備・増強を急速に進めていた時代である.交流電化の進捗も拡大し,輸送の近代化が図られていったが,1962(昭和37)年には直流から交流電化区間へ直通する優等列車に投入するため,急行形の交直流電車451・471系が開発され,東北・常磐,北陸,さらに九州地区に配置が進められ,首都圏や関西など大都市圏からの電車急行が相次いで誕生していった.各地で特急網の整備も進められていたが,1960年代はまだ急行が一般庶民の中長距離輸送の主役であり,急行形交直流電車は交流電化された都市・地域への輸送の中心として大きな役割を担って活躍した.
 当初は交流区間の商用周波数の違いにより東日本の50Hz用が451系,西日本の60Hz用が471系として導入され,出力アップ,抑速制動の装備をはじめとした改良形の増備が進む中で,それぞれの系列が50・60Hzの相違により形式が別個に付されたため,急行形交直流電車の系列は1969(昭和44)年に50・60Hz両用とした3電源対応で開発された457系に至るまで,小刻みに系列が設けられている.
 急行形交直流電車は,1970年代後半まで東北・常磐,北陸,九州地区の急行列車を中心に運用されてきたが,在来線急行の特急格上げと新幹線網整備の進展に伴い,1980年代に入ると国鉄改革を前にしてローカル輸送に転じ,車両も近郊形などへの転用が進み,旧来の客車・気動車列車に取って代わった.JR発足以降は地域の足として活躍したが,こうした過程で,他形式からの編入を含めてさまざまな改造車が生まれ,地域の輸送近代化に貢献した.しかし,JR各社で新たな車両が開発される中で次第に淘汰が進み,今日ではJR各社からはすでに退役しているが,その面影は旧北陸本線を三セク化したえちごトキめき鉄道への譲渡車で接することができる.
 急行形交直流電車については,本誌ではこれまで通常号で2014年2月号(No.886)を含めて数回特集を発行しており,本系列の足跡をはじめとして,さまざまな話題を構成してきたが,今回,別冊によってあらためてその全貌を振り返り,車両研究の資料として活用していただければと考えた次第である.本別冊が読者の皆さんの鉄道趣味の促進,さらなる理解の一助になれば幸いである.
 2023年6月 鉄道ピクトリアル編集部


あずき色の急行形電車 星  晃・沢柳健一・水野照也・太田正行…… 1
           五十嵐六郎・進藤 匡・佐々木晶朗


急行形交直流電車のあゆみ −451・471・453・473・455・475・457系−
                         平石 大貴……10
60.3改正関連の急行形交直流改造をめぐって   杉下日出夫……50
47−3改正時点の急行形交直流電車の運転     三宅 俊彦……56
413系・717系電車のプロフィール   内田隆夫・平石大貴……72

急行形交直流電車 形式集           構成:平石大貴……86
急行形交直流電車 車歴表            小鳥遊玲音……194
撮影日:
撮影場所:
キャプション:
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