ひろやす/伊藤(vnnc8158) 2022-07-06 21:22:57 |
■【後期の展示】会期:10月29日(土)〜2023年1月30日(月)
W 昭和後期の旅〜1950・60年代〜 戦後の混乱期もようやく落ち着きを見せた1949(昭和24)年、東京〜大阪間に特急列車が復活し、この時期からようやく旅を楽しむゆとりが生まれます。1950年代半ばには高度経済成長が始まって人々の暮らしが豊かになり、近場の行楽地から遠方の観光地まで、各所へと向かう旺盛な旅行需要が生まれます。都市部への人口集中を背景とした地方からの集団就職列車の運転、就学人口の増加やベビーブーム世代の修学旅行需要に応えるため、修学旅行専用車両が登場して快適な旅が実現し、児童・生徒の思い出作りに大きな役割を果たしました。 X 昭和後期の旅〜1970・80年代〜 1970(昭和45)年に大阪で開催された日本万国博覧会(大阪万博)は、会期中に約6400万人もの来場者を集め、その多くは東海道新幹線をはじめとする鉄道を利用し、旅が広く大衆化する大きなきっかけとなりました。また、団体旅行よりも個人や家族での旅行が増え、男性中心だった旅行者も女性が急増するなど、旅のスタイルが大きく変わりだした時期でもありました。 一方で、1970年代に発生した2度のオイルショックによって低成長時代に入り、国鉄運賃・料金の相次ぐ値上げに加え、自動車や航空機利用が一般化し、鉄道利用の旅行は減少へと向かいました。 Y 平成、そして今 1987(昭和62)年4月に国鉄が分割民営化されてJRが発足し、JR各社は自社エリア内での旅客誘致に力を入れ、個性的な車両や列車を登場させます。折からの好景気や週休二日制の定着もあり、鉄道による旅が見直されるようになり、上野〜札幌間の寝台特急「北斗星」などが登場して話題となりました。また、新幹線が各地へと伸び、各社による積極的な高速化への取り組みもあり、鉄道旅行の中心を占めるようになります。その一方では、鉄道の特性を生かした旅として、インバウンドや高級志向の旅行者向けにクルージングトレインが運転され、さまざまな旅の形が生まれています。 7 珠玉の秘蔵資料特別公開 本展の開催に合わせ、明治初期〜半ばまでの鉄道に関する公文書である鉄道古文書(国指定重要文化財)をはじめ、普段あまり展示することのない当館秘蔵の資料を、3週間ごとにテーマに分け、展示替えをしながら公開します。 第1期は「人物と鉄道」をテーマに、7月23日(土)〜8月12日(金)まで鉄道に関わった人物にまつわる資料を展示します。 詳しくは鉄道博物館ホームページ(https://www.railway-museum.jp/)で順次お知らせいたします。 ※告知内容は新型コロナウイルス感染症拡大防止の事由等により予告なく変更、または中止となる場合がございます。 |
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