ひろやす/伊藤(vnnc8158) 2021-10-21 00:35:41 |
株式会社エリエイ
http://www.eriei.co.jp タイトル: THE rail No.120 発 行 日: 令和3/2021年10月21日 定 価: 本体3,600円+税 発 行: 株式会社エリエイ/プレス・アイゼンバーン U R L: http://www.etrain.jp/ e.mailでの問い合わせ先アドレスは info@eriei.co.jp 図書符号: ISBN978-4-87112-120-0 C1065 \3600E [スタッフ] 企画・編集 前里 孝 発 行 平井憲太郎 写 真 補 正 脇 雅恵・秋山瑛美 デ ザ イ ン 前里規子 写真スキャニング 株式会社日報 印刷・製本 昭栄印刷株式会社 THE レイル No.120 もくじ 昭和30年代東北の私鉄/東北・常磐のC51 グラフ ヒギンズ写真の真髄 4 東北の私鉄と路面電車 所蔵:NPO法人名古屋レール・アーカイブス…………………4 解説協力:関田克孝/花上嘉成 今回のヒギンズさんの写真は,東北の私鉄と路面電車である.ヒギンズさんは最初に日本に滞在した昭和31/1956年から翌年にかけて各地を訪れる中で,東北地方の観光はあまりせず,小鉄道と路面電車の探訪が中心であったという.これら東北の鉄道がそれだけヒギンズさんの心を捉えたからであろう. 規模の小さな電気鉄道と路面電車が大好きなヒギンズさんは,狭い道路の片側を走る花巻や福島,秋田の路面電車などに,かつて米国や欧州にあって,その頃には廃止されていた小規模な路面電車の面影を感じ取り,心引かれたようだ.秋田県の八郎潟と五城目の間を走っていた秋田中央交通線は,以前オランダで見た地方の路面電車と似ている,と述懐している.なかでもお気に入りは福島や花巻 だったようで,花巻では時間をかけてのんびり走るナローゲージの路面電車が,小さな温泉郷に独特の情緒や味わいを与えているとしている.花巻には何度も訪れ,来日している米国人の鉄道ファンの友人達と,車で電車を追いかけて撮影したりもしている. 撮影時に写された記念写真を見ると,首から35oカメラとブローニーの6×6判カメラを下げての撮影だったようで,35mmカメラにはコダクロームを入れて周辺の雰囲気を入れて撮影.6×6判カメラにはモノクロフィルムを入れ,車輛を中心にじっくり撮影するときに使っていたという.カラーで撮影された写真とは異なるヒギンズさんの視点が,ここに写し込まれている. (NPO法人名古屋レール・アーカイブス 服部重敬) 編集部注:撮影場所や日付は,特定できた写真のみ記載している, 昭和7年から昭和16年 東北・常陸のC51 カメラ:佐藤 久………………52 汽車電車と記念写真 第3回 高見彰彦…………………80 ヤードマン ………………98 ヤードマン ■今回のレイルは,ヒギンズさんが撮影された昭和30年代私鉄と,佐藤 久さんの昭和10年代のC51という組み合せにより,東北の鉄道をテーマとしました. ■ヒギンズさんのモノクロ写真は,第4回目となりましたが,これからもさまざまな切り口でお届けしてゆきたいと思っています.今回の解説では,関田克孝さんと花上嘉成さんのお手を煩わせました.ありがとうございました. ■佐藤 久さんはNo.116の本欄で亡くなられたことをお知らせしましたが,奥羽本線板谷峠を走る4110の写真を拝借したのがお付き合いの始まりでした.なお,No.117で3月28日と記載しましたが,3月23日の誤りでした.改めて訂正します. ■佐藤さんの写真は,残念ながらネガからではなく,アルバムに整理されたプリントからの製版です.それぞれに細かい説明を付けられていたので,撮影に際しての状況を把握することができました.傾斜煙突や煙室延長のC51が列車を牽いて走行中の記録はほとんど残されておらず,そういう意味からも貴重な記録です.全部で20冊近くのアルバムには,まだまだ宝物が眠っているようです.今後,少しずつその全容を解明したいと思っています. ■高見彰彦さんの“汽車電車と記念写真”は,題材が集まりすぎて(!)の第3回目となりました.これまで紹介されることの少なかった各鉄道の様子に加え,進駐軍に接収されていた頃の展望車のカラー写真など,こちらも宝石のような写真をお目に掛けることができました. ■さて,締切寸前の9月19日,高輪の海中築堤が報道公開されました.今回は,レイルNo.117で報告してから後に出土した,下り線品川駅遠方信号機の土台と推定される石積みや,極く最近になって発掘された,チェアーが固定されたままの枕木が長さ約1.5m程の双頭レールとともに公開されました. ■この高輪築堤は9月17日付の官報第578号の告示により,“旧新橋停車場跡及び高輪築堤跡”という名称で国史跡に指定されました.第7橋梁付近と田町駅寄りの築堤は現地保存,信号機土台周辺は至近距離に移築保存されることが決まっています.いずれ詳しく紹介したいと考えていますが,まずは信号機跡と枕木の写真をお目に掛けることにします. |
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