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No.6727 【とれいん増刊】蒸機の時代 No.81 Autumn2020
ひろやす/伊藤(vnnc8158) 2020-09-19 00:08:57
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株式会社エリエイ
http://www.eriei.co.jp

とれいん11月号増刊 季刊“蒸機の時代”2020秋号 No.81


編  集 : 林 嶢
考証補佐 : 前里 孝
装幀,レイアウト: 前里規子

発 行 日: 2020年11月1日
発 行 人: 平井憲太郎
発 行 所: 株式会社エリエイ プレス・アイゼンバーン
       http://www.etrain.jp
       雑誌06760−11
印刷・製本: 昭栄印刷株式会社
定   価: 本体3,000円+税

目次

特集 信濃の鉄道
 初秋の小海線,冬の飯山線      安達 格      5
 飯山線を訪ねて           宮地 元     16
 信濃の鉄道を巡って         杉江 弘     21
 篠ノ井線D51の思い出       八木邦英     36
 飯山線C12牽引急行と長野のC58 八木邦英     48
 初めての信濃行           隅田 衷     63
 川中島にて             隅田 衷/林 嶢 71

米国ストラスバーグ鉄道        隅田 衷     76

巻頭言

南・北アルプス,八ヶ岳連峰や黒姫・浅間山など,日本で名だたる山々が聳え立つ長野県内を走る鉄道は“高原の鉄道”であり,魅力あふれる路線といえましょう.信濃の鉄道としてまず最初に思い浮かぶのは信越本線,碓氷峠のED42やEF63,浅間・黒姫・妙高山麓を走るD50,そしてD51でしょう.その信越本線も平成26/2014年の北陸新幹線開業により三区間に分割され,長野県内を走る区間は長野−篠ノ井間のわずか9.3kmだけであり,この区間は篠ノ井線といってもよいかもしれません.その篠ノ井線の善光寺平と千曲川の流れ,田毎の月の眺めを控えた姨捨に挑むD51重連などに惹かれたファンも多かったと思います.
 さて信濃の鉄道といえば,小海・飯山・大糸の三つのローカル路線があげられるでしょう.三路線とも山間部の高原を走る路線で,C56が立役者となって活躍していました.C56の配置状態を振り返ってみると,長野鉄道管理局内に昭和34/1959年4月1日現在では全68輛のうち24輛.昭和38/1963年4月1日現在は全50輛のうち17輛.昭和43/1968年4月1日現在,全40輛のうち17輛と全輛数の3分の1以上が配置されています(鉄道図書刊行会 国鉄動力車配置表による).長鉄局がまさにC56王国でもあることは現在,動・静態保存されてされている22輛のC56のうち7輛が長野県内で保存されていることからも理解できることでしょう.信濃の美しい山々に囲まれて走る小海線や大糸線,千曲川の流れと豪雪地帯,唱歌の故郷を走る飯山線は,蒸機が消え去り車輛が替わった現在でも多くの人々に愛される路線であり続けることに変わりはないと思います.

林 嶢
“蒸機の時代”編集長

あとがき
春・夏の行楽シーズンにはハイキングや登山客で賑わう信濃の高原鉄道沿線ですが,今年は新型コロナウィルスの影響で訪れる人も少なく,小海・大糸線などの臨時列車運転も取り止めとなり,ファンとしては空しい思いでいっぱいです.浅間・黒姫・妙高山・八ヶ岳・険しいアルプス連峰や善光寺平を眼下に眺め,あるいは千曲川の流れに沿って走る信濃の鉄道は高原の観光路線ともいえましょう.登山やスキー,ハイキング客で賑わう小海・大糸・飯山線で,蒸機の時代に“高原のポニー”として親しまれた機関車はC56で,長鉄管内には全輛数のおおよそ3分の1以上が常時配置されていました.今振り返ってみると愛くるしいC56には深い感慨が蘇ってきます.
 一方,信濃の鉄道で残念に思われるのは北陸新幹線の開通により路線が三区間に分割され,その一部が第三セクター鉄道となり幹線としての使命を終えた信越本線です.長野県内の区間は長野−篠ノ井間わずか9.3km.篠ノ井線に組み入れてもよいとも思われます.
 今号では信濃の鉄道と謳っていますが,小海・大糸・飯山線で活躍するC56を主に,そして冠着越えに奮闘するD51が活躍する篠ノ井線をとりあげてみました.

蒸機の時代 No.81 機関車番号索引
形式・番号    ページ
日本国有鉄道
18688    13,18
58669    53
88623    3,18,19,20,48,62
C12 52   30
C12 69   24
C12 193  24
C12 244  49,50,52,53
C56形     32,33,35,61
C56 94   27,67
C56 96   表紙,7,12,53,85
C56 101  54,68
C56 111  13,18,49,57
C56 115  23
C56 125  21
C56 126  22
C56 129  16,17,55,56
C56 131  14,15,51,52,55
C56 144  6,8,11,12,31,32
C56 149  9,10,67
C56 150  5,6,7,8
C56 151  23
C56 159  9,10,63,64,65
C56 160  34
C58 69   60,62
C58 142  59
D50 263  26
D50 298  29
D50 324  4
D51 74   30
D51 128  27
D51 129  26,85
D51 179  37
D51 223  40,41
D51 384  39,42
D51 388  42
D51 390  25,28
D51 521  40,41,69
D51 549  36,45,46,47
D51 581  73
D51 588  70
D51 613  69,75
D51 623  43,69
D51 627  72
D51 736  38,39,44
D51 776  75
D51 785  71
D51 824  36,45,46,47,裏表紙
D51 862  74
DD51形    62
DD16 1   66
DD16 8   66
DD51 38  41
DD51 701 60

ストラスバーグ鉄道
89       76,77,79,81,82
90       78,83,84
1223     76
撮影日: 1970年03月22日
撮影場所: 飯山線 替佐駅
キャプション: C56 96牽引飯山線下り295貨物列車が,残雪の替佐に到着  宮地 元
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