NEWS RELEASE:全般      3
No.5237 【とれいん増刊】蒸機の時代 No.71 Spring2018
ひろやす/伊藤(vnnc8158) 2018-03-22 01:53:38
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株式会社エリエイ
http://www.eriei.co.jp

とれいん増刊 季刊“蒸機の時代”2018春号 No.71


編  集 : 林 嶢
考証補佐 : 前里 孝
装幀,レイアウト: 前里規子

発 行 日: 2018年5月1日
発 行 人: 平井憲太郎
発 行 所: 株式会社エリエイ プレス・アイゼンバーン
       http://www.etrain.jp
       雑誌06760−05
印刷・製本: 昭栄印刷株式会社
定   価: 本体3,000円+税

目次

巻頭言                          4
特集 筑豊の鉄道
筑豊の季                   安達 格  5
船尾にて                   河野淳亮  7
直方機関区のD60と,筑豊支線を走った機関車 安達 格  9
若松,直方機関区と冷水峠           宮地 元 20
筑豊への旅                  相澤靖浩 32
筑豊本線の魅力                八木邦英 38
スポーク動輪の故郷              早川昭文 48
筑豊に美しい蒸機を追ってI          杉江 弘 57
明治鉱業平山炭鉱専用線            隅田 衷 64
後藤寺の9600と貝島のコッペル       河野淳亮 68

武庫川渓谷に沿って 福知山線         林 嶢  72
鉄道絵画 大宮のキューロク          堀 伸行 81


巻頭言
筑豊炭田は北海道石狩・夕張炭田とともに我国最大の炭田で,数多くの炭鉱がありました.明治以降,石炭産業は日本産業の発展に多大な役割を果たしてきました.しかし昭和30年代に入ると,石炭から石油へと変わりゆくエネルギー革命により凋落してゆくこととなり,昭和50年初頭には筑豊の坑内掘り炭砿は消えていきました.
 筑豊炭田から産出される石炭輸送の大動脈は筑豊本線で,炭坑を縫うように支線や専用鉄道が張り巡らされていました.石炭産業の衰退によりこれらも廃止されて寂しくなった筑豊の鉄道ですが,現在は都市近郊鉄道として変わってきています.
 筑豊の石炭は,かつては遠賀川の船を利用して若松港まで運ばれていましたが,明治26/1892年筑豊興業鉄道(後年九州鉄道に合併)開業,鉄道輸送となり明治40/1907年には国有化され筑豊本線は石炭とともに歩んできました.さて筑豊の石炭輸送の主力機関車は9600形,次いでD60,D50でした.また旅客列車はC51,C55が,そして支線にはC11が活躍していました.機関車は若松・直方・後藤寺.行橋各機関区に配置されたいましたが,中でも直方区は九州内では門司・鳥栖区とともに最大輛数を誇っていました.それから多くの炭坑ではコッペル・アルコ社製などの小型蒸機が活躍していました.
 民謡炭坑節に“さぞやお月さん煙たかろう”と唄われ,鉱業所や蒸気機関車などの吐き出す煙でかすんでいた,筑豊の鉄道を今号で特集させていただきました.
 
林 嶢
“蒸機の時代”編集長


あとがき
石炭産業華やかなりし頃の昭和30年代,筑豊には9600形やD50,D60形牽引の石炭列車がひっきりなしに行き交っておりました.旅客列車は美しいスポーク動輪のC51,C55形が,そしてC11,8620形が走っていました.最盛期にはおよそ300位の炭坑があり,鉱業所にはアルコ・コッペル社などの小型ロコがせわしなく働いておりました.
 昭和40年代に入ると炭坑の閉山などで石炭列車は少なくなってきましたが,当時のSLブームと相まって筑豊にでかけられた鉄道ファンは多くおられたと思います.
 蒸機末期の九州では日向路に活躍するC57形が有名でしたが筑豊の蒸機を忘れることはできません.そして直方や宮若市などの石炭記念館・そのほか市・公民館・公園にも当地で活躍した蒸気機関車が保存展示されています.筑豊を訪れたおりには訪問されたら良いと思います.
 終わりに筑豊の9600形とともに,大宮機関区の9600形を絵画で偲んでいただければ幸いです.


蒸機の時代 No.71 機関車番号索引
形式・番号ページ

日本国有鉄道
8620形     18
88622     22
38628     60
58654     38
9600形     40,70
19680     25
29670     22
29680(絵画) 81
29695     40
39620     26,65
39638     56
39682     16
49613(絵画) 84
49656     裏表紙
49675     7
69610     69
69614     38
69627     26
69632     35
69636(絵画) 83
69659     34
69670(絵画) 82
69673(絵画) 82
79600     48
79605     68
79669     16
C11形      32
CI1 100   44
C11 163   37,43
C11 197   24
C11 258   17
C11 266   36
C11 271   78
C11 300   36
C11 341   19
C11 362   78,79
C51 151   59
C51 196   59
C51 279   58
C51 281   59
C55形      28,31
C55 3     21
C55 6     50
C55 11    34,49,54,60
C55 13    33,53,85
C55 19    45
C55 46    4,5,39,53
C55 51    21
C55 52    29
C55 53    20
C55 57    42,49
C57 41    72
C57 87    73
C57 152   74
D50 90    23,27,30
D50 117   25,32
D50 140   41
D50 205   23,47,57
D50 245   39
D50 318   3
D51 45    52
D51 66    75
D51 275   19
D51 375   19
D51 382   25
D60形      29,32
D60 22    9,15
D60 25    6,11
D60 26    50
D60 27    表紙,24,52
D60 28    9,10,15,51,53
D60 31    6,14
D60 32    15
D60 33    44,46,55
D60 52    13
D60 57    12
D60 62    12
D60 69    46
DD51 52   55
DF50 53   76
DF50 529  80

貝島炭鉱専用鉄道
22        61,62
31        61,63
32        8,61,62,71

明治鉱業平山炭鉱専用線
236       64,65,66
撮影日: 1971年12月21日
撮影場所:
キャプション: ボタ山を背に早朝の飯塚駅構内に佇むD60 27[直] 安達 格
画像サイズ: 635×468(50%表示)