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No.4328 (Re:4324) 旅のヒント:ドイツ3大聖堂とラインワイン・モーゼルワインの鉄道旅
ほりうち(ccbu8181) 2016-10-03 21:24:39
旅のヒント

 高速列車、夜行列車、景観列車(シーニックトレイン)や登山列車など、ヨーロッパにはさまざまなタイプの列車が縦横無尽に走り、観光客はもちろん、地元の人々にとっても大変身近な交通手段となっています。便利さだけでなく、車窓を流れる風景や地元の人々とのふれあい、列車での国境越えという体験など、鉄道旅行の魅力は尽きません。このコーナーでは、テーマを決めて鉄道を楽しむ旅のモデルコースとともに、駅構内や列車内でのサービスや設備などについてご紹介いたします。

ドイツの3大聖堂とラインワイン・モーゼルワインを巡る鉄道旅8日間

  トラベルプラザインターナショナル 唐沢明日香さん


 このコーナーでは、レイルエキスパート養成講座を受講し、最終試験にて高得点をマークして合格し、「レイルエキスパート」になられた旅行会社スタッフの皆様の旅行プランをご紹介します。
 9月号は、同養成講座春コース(2016年4〜6月)を修了、レイルエキスパートに認定された、唐沢明日香さん(トラベルプラザインターナショナル)が作成したヨーロッパ鉄道旅行プランをご紹介します。ドイツ西部のライン川&モーゼル川沿いの古都を列車で訪ねつつ、3大聖堂とこの地方のワインを楽しむ鉄道の旅8日間です。<画像=駅ホームに停車中のRB((C)NoriM)



旅程:

1日目
 日本・羽田空港から空路、フランクフルトへ。フランクフルト空港から、ジャーマンレイルパスを使ってREでマインツ中央駅へ(所要約20分)。夜は、ビール醸造所で食事。
 【マインツ泊】

2日目
 朝食後、マインツ観光。マインツ大聖堂、聖シュテファン教会、活版印刷の発明家グーテンベルクの博物館へ。13:13発のRB15716でマインツ中央駅からリューデスハイム駅へ、途中、ヴィースバーデン中央駅で乗り換え(約51分)。ランチはリューデスハイムのつぐみ横丁で。プレムザー城のワイナリー見学。ホテル併設のワインレストランで夕食を。
 【リューデスハイム泊(古城ホテル)】

3日目
 朝食後、ライン川クルーズへ。ザンクト・ゴアハウゼンからローレライセンターへ。午後、14:32発のVIA25016でザンクト・ゴアハウゼン駅からコブレンツ中央駅へ。RB12118に乗り換えてトリーア中央駅へ(トータル約2時間39分)。ワイナリー直営レストランで夕食。
 【トリーア泊】

4日目
 終日、トリーア観光。ドイツ最古の大聖堂、聖母教会(世界遺産)、ローマ時代の遺跡(ポルタ・ニグラ、カイザーテルメンなど)。大聖堂前のワインレストランでモーゼルワイン飲み比べ。
 【トリーア泊】

5日目
 朝食後、8:32発のRE4109でトリーア中央駅からケルン中央駅へ。途中、コブレンツ中央駅でICに乗り換え(トータル約2時間33分)。着後、ケルン市内観光。ケルン大聖堂、宝物館、チョコレート博物館、オーデコロン発祥の店など。夕食はケルシュビールとともに。
 【ケルン泊】

6日目
 朝食後、9:32発のRE10509でケルン中央駅からブリュール駅へ(約12分)。アウグストゥスブルク城、ファルケンルスト城(いずれも世界遺産)を見学。ランチは名物ライニッシャー・ザワーブラウテンをどうぞ。夕方、16:13発のRE10524でブリュール駅からケルン中央駅へ(約15分)。夕食は、ケルン大聖堂前にある創業1318年の老舗ビアレストランで。
 【ケルン泊】

7日目
 朝食後、9:15発のREでケルン中央駅からアーヘン中央駅へ(約52分)。アーヘン大聖堂や宝物館など観光後、15:39発のICE17でアーヘン中央駅かフランクフルト空港駅へ(約1時間30分)。フランクフルト空港から空路、羽田空港へ。
 【機中泊】

8日目
 日本に到着。



旅行プランの概要とコンセプト:

  一味違うドイツの旅
  カメラ女子やドイツ訪問2回目以降の人向け


 6泊8日の旅で、長いお休みが取りづらい方にも参加しやすい日数で設定しました。このプランは、とりわけ、ワインと写真を楽しみたい「カメラ女子」、20代半ば〜30代の女性、ロマンチック街道はすでに訪れたことのある2回目以降のドイツ訪問者におすすめです。
 フランクフルトから入り、ライン川からモーゼル川沿いに、ジャーマンレイルパスを使って3つの大聖堂とワイナリーを訪ねる旅です。ロマンチック街道ツアーに組み込まれることが多い「ライン川クルーズ」と西ドイツの「ケルン大聖堂」という、ひとつのツアーで訪れることの難しい2カ所を組み合わせ、『大聖堂とワイン』という旅の目的を明確にしました。世界遺産の街、かつドイツ最古の大聖堂を擁する街でありながら、日本からの旅行客が多くないデスティネーションであるトリーアを日程に組み込み、観光街道とは違ったドイツの魅力を探ります。また、フォトジェニックな周辺都市にも足を伸ばし、「他の人とは一味違った旅」を味わう列車の旅です。

 地元料理と地ワイン&地ビールで乾杯!

 食事プランについては、旅程表から編集部が抜粋してご紹介します。1日目は、マインツのビール醸造所Eisgrubで夕食です。2日目のランチは、リューデスハイムの有名なつぐみ横丁で。ワイン酒場とお土産店が並ぶ楽しい通りです。夜はアシュマンスハウゼンのホテル・クローネに併設されるワインレストランでラインのワインとともに夕食をお楽しみください。翌日は、ライン川沿いの古城ホテルでライン川を眺めながらのランチ。その夜は、ワイナリー直営のレストランWeinstube Kesselstattで、ワインとともに夕食をどうぞ。
 トリーアでは、スタンドで炭火焼の焼きたてヴルスト(ソーセージ)に舌鼓。夜はドイツ最古のトリーア大聖堂前のワインレストランZum Domsteinでモーゼルワインの飲み比べはいかがでしょう。また、ケルンでは地ビール「ケルシュ・ビール」を忘れずに。ケルン大聖堂前の創業1318年という老舗ビアレストランBrauhaus Sionでの夕食もプランの中に組み込まれています。そして、アーヘンでは、クリスマスの欠かせないアーヘンのプリンテンをどうぞ。レープクーヘンに似たアーヘン名物の焼き菓子です。


編集部からヒトコト:

 車窓に見る緑と水辺と河畔の家並み
  ワインと世界遺産とローカル列車

 6泊8日の滞在期間中に、列車に乗ってライン川とモーゼル川沿いの古都に滞在し、時にラインやモーゼルといった川沿いを列車で移動しつつの旅を楽しみます。小高い緑の丘と城塞跡や古城跡、水辺と河畔に並ぶ家並みといった車窓の風景は印象的であり、見ていて飽きることはありません。RB(=レギオナルバーン、普通列車)、RE(=レギオナルエクスプレス、快速列車)、IC(=インターシティ、主要都市を結ぶ長距離列車)など地元の人々が日常的に利用する列車を利用するのも、この旅のプランの魅力。さらに、ドイツ鉄道が誇るICE(=アイシーイー、高速列車)を使って、アーヘンから直通でフランクフルト国際空港へと移動できるのも、ドイツ鉄道の充実した路線網のおかげ。ドイツ列車の旅の魅力です。
 旅のテーマの1つでもあるワイン。ワイナリー直営レストランやワインレストランなどでのランチやディナーで、この地方のワインを飲み比べてみてはいかがでしょう。
 観光では、「ケルン大聖堂」「トリーアのローマ遺跡群と聖ペテロ大聖堂、聖母教会」「ブリュールのアウグストゥスブルク城と別邸ファルケンルスト」「アーヘン大聖堂」「ライン渓谷中流上部(ビンゲン/リューデスハイム〜コブレンツ間)」といったいくつもの世界遺産をたずねます。KDラインでのライン川クルーズ(リューデスハイム〜ザンクト・ゴアハウゼン)はジャーマンレイルパスのボーナス特典として割引乗船できるのもうれしいところ。

 ここで明記している乗車時間や乗換駅は、季節や曜日、発車時刻などによって異なる場合があります。乗車される際は実際に時刻表でご確認ください。


鉄道パス&チケット

・鉄道パス::ジャーマンレイルパス(大人2等、フレキシータイプ通用日数7日間)

・【編集部注釈】
 ジャーマンレイルパスには、25%割引のユースパス(16歳以上26歳未満)がありますが、シニアパスの設定はありません。

 ジャーマンレイルパスは、2人で同一日程をいっしょに旅する人向けのツインパスがあります。2人目のジャーマンレイルパス料金が50%割引になるとてもお得な鉄道パスです。

 ジャーマンレイルパス所持者は、ドイツ国内を走る高速列車ICEに乗車の際、座席指定券を購入する必要はありません。ICEは任意予約制ですので、ICEに乗車後、空いている席に座ってください。ただし、フランクフルト〜ベルリンなどビジネス路線や主要都市間を結ぶ路線では、とりわけ朝夕の混雑時に乗車の際は、座席予約をおすすめします。確実に座席が確保されます。


Tips & インフォメーション
・こに記載する列車や船、バスなどのスケジュールは時期よって異なる場合があります。
 必ず事前にご確認ください。

・目的駅に到着したら、復路の列車の時刻表を必ず確認してから観光へとお出けください。不慣れな駅構内では目的とする場所に辿りつくの多少時間を要することも考えられますので、時間に余裕を持って駅に到着するようにしてください。

・列車、またはバスにご乗車の際には、時刻表を確認し、遅延なども考えられますので、余裕をもって行動するようにしてください。乗り継ぎの際は、余裕ある乗り継ぎ時間を確保することをおすすめします。

・ドイツ観光局 ⇒ http://www.germany.travel/jp/



撮影日:
撮影場所:
キャプション: 駅ホームに停車中のRB((C)NoriM
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