ひろやす/伊藤(vnnc8158) 2016-05-18 22:00:15 |
2016年5月
私はこのたび、北海道新聞社から「函館・道南 鉄道ものがたり」を上梓いたしました。中学生の頃から撮りためた写真を中心に、鉄道草創期から3月26日開業の北海道新幹線に至る歴史を、自らの体験を盛り込んで、まとめた内容です。この機会に是非ご一読いただき、ご講評賜ればありがたく存じます。 執筆は皆様の励ましがなければ、到底成し得ない作業でした。心より御礼申し上げるとともに、今後とも何とぞよろしくお廟い申し上げます。 原田 伸一 函館・道南鉄道ものがたり −SLから新幹線まで はやぶさは海底トンネルを越えて 旅客も貨車も運ぶ巨大な連絡船、世界最長の海底トンネル、1200キロを走破する寝台特急も−。本州との玄関口、函館・道南の鉄道は1世紀以上にわたり、独特の鉄道文化を発展させてきた。そして2016年3月、北海道新幹線が開業し、東京まで4時間2分のH5系「はやぶさ」がデビューする。SL全盛時代を知る著者ならではの体験を織り交ぜながら、“鉄愛”あふれる文章と地元密着の写真で、鉄道と人々の「物語」を温かく描き出す。 秘蔵写真多数 1902年、函館から本郷(現・新函館北斗)までの鉄道が開通したまもなく青函連絡船が就航し、やがて青函トンネルが北海道と本州を一体化。 そして2016年3月、北海道新幹線が開業し、道民が夢見た高速鉄道が実現する。 函館・道南の世紀を超える鉄道物語− タイトル: 函館・道南鉄道ものがたり −SLから新幹線まで 発 行: 2016年3月26日 初版第1刷 著 者: 原田伸一 発 行 者: 松田敏一 発 行 所: 北海道新聞社 定 価: 本体1750円+税 ブックデザイン:佐々木正男(佐々木デザイン事務所) 印 刷: 札幌大同印刷株式会社 ISBN: 9784-89453-820-7 「あとがき」より 写真の撮り方を教えてくれた父・一夫(2013年死去)が「今のうちに写真を撮っておけばいつか役に立つことがある」と口癖のように言っていた。祖父・秀一(1963年死去)が1920年代に撮った当時最新鋭のSLや青函連絡船の乾板写真が残っていたのも幸運だった。その意昧で、この本は親子3代、ほぼ1世紀に渡る私家版鉄道写真の記録でもある。 執筆に当たっては、多くの先達の資料を活用させていただいた。また、JR北海道、JR貨物北海道支社はじめ皆様からご指導やご教示を賜ったほか、青函連絡船については特定非営利活動法人「語りつぐ青函連絡船の会」(函館)の白井朝子副理事長、高橋摂事務局長の貴重なご助言をいただいた。心より感謝申し上げたい。また、元同僚で北海道新聞社出版センターの五十嵐裕揮さんには最後まで励ましていただいた。お陰でやっと終着駅に定時到着しそうである。ご乗車ありがとうございました。 ■著者略歴 原田 伸一 (はらだ しんいち) 1950年、函館市生まれ。父は国鉄職員。1963年から本格的に鉄道写真の撮影を始める。学生時代を通じて道内ほか九州、中国、中部、東北各地で蒸気機関車(SL)を撮影。1973年、室蘭工業大学開発工学科を卒業し、北海道新聞社入社。写真部、社会部、東京政経部、外報部(ロンドン駐在)などで取材。2006年、函館支社長。2015年、常務取締役を退任。これまで「写真で見る北海道の鉄道 上、下」「さよなら江差線」「函館の路面電車100年」「北海道の赤い電車−さよなら711系」(以上、北海道新聞社刊)、 「CD付き D51 魅惑の爆走」「「同 C62巨体の咆哮」「週刊SL鉄道模型 Nゲージ ジオラマ製作マガジン」(以上、講談社刊)、「D52物語」(D52物語制作委員会)等に写真提供。また、JR北海道車内誌「THE JR Hokkaido」に「線路が紡ぐ物語 鉄道記念物・準鉄道記念物の18史」、「北海道 鉄旅セレクション」を連載した。鉄道専門誌にも随時寄稿。北海道鉄道観光資源研究会(札幌)に所属するほか、北海道新聞社のどうしんウェブにブログ「SL 煙の王国から」を公開している。 [目 次] 第1章 函館に汽笛一声 17 第2章 連絡船登場、飛躍の玄関口 39 第3章 戦時輸送と悲劇 79 第4章 戦後復興から特急時代へ 117 第5章 高速近代化、花開く 173 第6章 海底トンネルで本州直結 217 第7章 旅づくり、多彩に 249 第8章 北海道新幹線開業と課題 277 |
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