ひろやす/伊藤(vnnc8158) 2016-05-04 21:05:45 |
株式会社クラッセ
〈本書の内容〉 アニメの名作「太陽の王子ホルスの大冒険」や「ルパン三世」を描いたアニメーターの巨匠・大塚康生が、10代の頃に描いた蒸気機関車のスケッチと戦後まもなく撮影した貴重な写真が再発見されました。それらの歴史的な鉄道資料を、鉄道写真家として著名な南正時が責任編集者としてまとめ、詳しい解説を加えたのが本書です。同じくアニメーターの巨匠であるおおすみ正秋氏と高畑勲氏、アニメ研究家のなみきたかし氏の寄稿を収録し、大塚、南両氏の機関車トークショーも再現しました。プロ目線でない少年が描き写した敗戦前後の日本の蒸気機関車事情が手に取るように見て取れます。 南正時は、昭和40年代に大塚の在籍したアニメ制作会社に勤務し、アニメーションの世界でも、蒸気機関車少年の先輩として大塚を深く師事していました。鉄道写真家としての独立は大塚の勧めによるところが大でした。本書は、アニメーション関係者はもちろん、鉄道愛好者にも広くご覧いただきたい書籍です。 〈大塚康生〉 昭和6年(1931)島根県生まれ。山口県庁総務部から厚生省麻薬取締官事務所を経て東映動画の元となる日動映画に就職。その後、アジア初のカラー長編動画「白蛇伝」作画や「太陽の王子 ホルスの大冒険」の作画監督、「ムーミン」、ルパン三世「カリオストロの城」など数々の名作アニメ制作に携わる。 書 名 : 大塚康生の機関車少年だったころ 発 行 日 : 2016年5月1日 第1刷発行 著 者 : 大塚康生 責任編集 : 南正時(鉄道写真家) 体 裁 : A5判192ページ(うち巻頭16ページカラーグラビア) 定 価 : 2000円(税別) 執筆協力 : おおすみ正秋 高畑勲 なみきたかし 友永和秀 川口義仁 写真提供 : 大塚康生 南正時 なみきたかし 金子由郎 佐々木昇 スキャニング:本庄裕貴 日本アニメーション文化財団 (c)Masatoki MINAMI FilmDiaital remastering 資料提供 : 鉄道博物館 日本アニメーション文化財団 スタジオジブリ アニドウ 叶精二 編 集 人 : 南 正時 発 行 人 : 富田康裕 発 行 所 : 株式会社クラッセ www.klasse.co.jp/ 装 幀 : Kareha Design 印刷製本 : モリモト印刷 ISBN : 978-4-902841-20-6 C0074 編集にあたって より それから40年余、久しぶりに「機関車絵」のノートと再会した。ノートは破損し、紙は劣化して機関車は次第に消え行く運命にあった。私はこれらの貴重な記録をすぐデジタルスキャンし、劣化した当時のノートを保存して、日本アニメーション文化財団の協力を得て荻窪のギャラリーでデジタル化した機関車絵と私の蒸気機関車の写真と共に展示し、大塚さんとトークショーを開催した。見に来ていただいたアニメ関係者や鉄道関係者にとっても、大塚康生の新しい世界の披露だった。鉄道博物館の学芸員や、鉄道車両の専門家は稀に見る鉄道文化財とも評価してくださった。 展示会を終えても、この貴重な絵をこのままにしておくわけにはいかない……この絵を後世に残すことが私の使命だと思い、本書の編集を思い立ったのである。 2016年4月 南 正時 70歳 *目 次 編集にあたって 口絵カラー 2 現代の機関車少年たちの旅 20 機関車小僧が見た敗戦間際の機関車絵 25 機関車小僧の話 28 機関車スケッチコレクション 34 三四郎機関車を訪ねて 92 機関車少年のいま昔 94 機関車小僧が見た魅惑の機関車写真 99 蒸気機関車解説 100 機関車写真コレクション 106 大塚康生・南正時対談『機関車少年だったころ』 147 大塚康生を語る 173 「鉄道道」落第記 おおすみ正秋 174 何を隠そう 高畑 勲 178 アニメーション界の機関車・大塚康生さん なみきたかし 182 大塚康生・足跡 185 あとがきに代えて |
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