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No.4037 (Re:4033) 旅のヒント:プラハとブダペストを拠点に古都を訪れる日帰り鉄道旅
ほりうち(ccbu8181) 2016-03-04 16:54:58

旅のヒント
 高速列車、夜行列車、景観列車(シーニックトレイン)や登山列車など、ヨーロッパにはさまざまなタイプの列車が縦横無尽に走り、観光客はもちろん、地元の人々にとっても大変身近な交通手段となっています。便利さだけでなく、車窓を流れる風景や地元の人々とのふれあい、列車での国境越えという体験など、鉄道旅行の魅力は尽きません。このコーナーでは、テーマを決めて鉄道を楽しむ旅のモデルコースとともに、駅構内や列車内でのサービスや設備などについてご紹介いたします。

 中欧の都プラハとブダペストを拠点に
  古都を訪れる日帰り鉄道の旅(ドレスデン、オロモウツ、エゲル、ペーチュ)

 今月号の旅のヒントは、プラハとブダペストをそれぞれ拠点にして日帰り鉄道の旅を紹介します。チェコの首都プラハからは、いずれもECに乗って隣国ドイツのドレスデンへ、翌日にはチェコ国内の古都オロモウツへ。また、ハンガリーの首都ブダペストからは、ICに乗ってワインの町としても知られる北東部のエゲルと、同国南西部の古都ペーチュをそれぞれ日帰りで訪ねます。


旅程(1):

1日目
 朝、プラハ中央駅からECでドイツ・ドレスデンへ(所要約2時間17分)。ドレスデン旧市街など散策。夕方、ECでプラハへ。
 【プラハ泊】

2日目
 朝、プラハ中央駅からECに乗ってオロモウツへ(約2時間19分)着後、旧市街を中心に散策。



旅のポイント:

 プラハを起点にECでドレスデンとオロモウツへ日帰り旅行

 チェコの首都プラハは、数々の芸術家らが暮した歴史と伝統が今も息づく美しい町です。プラハ中央駅(プラハ本駅)のアールヌーボー様式の駅舎はとても印象的。数年前に駅のリニューアル工事が行われ、構内にはスーパーマーケットやファーストフード店なども営業しています。プラハ中央駅の西側には、旧市街が広がっています。モルダウ川に架かるカレル橋は600年以上の歴史を誇り、旧市街側から橋をわたるなら、その背景にプラハ城が見えます。
 プラハ中央駅からユーロシティ(EC)に乗ると、約2時間17分でドイツの古都ドレスデンに到着します。プラハとドレスデンはアクセスよく訪れることができますので、プラハ滞在中に鉄道を利用すれば、日帰りできる距離です。
 ドレスデンのおすすめ観光スポット情報、マップなどは、弊社公式サイト都市情報で紹介しています。ドレスデン中央駅の北側に広がる旧市街へは徒歩5分ほど。バロック建築の町を存分にお楽しみください。ドレスデン中央駅には荷物用ロッカーのほか、ドイツ鉄道のインフォメーション窓口があります。また、1等の鉄道チケットを購入したお客様は、駅構内のドイツ鉄道のラウンジをご利用いただけます。駅構内では本屋やキオスク、パン屋、レストランやカフェ、ファッション関連のショップなども営業しています。歴史ある駅舎ですが、ドームやコンコースのガラス屋根のおかげでとても自然光が取り入れられた明るい駅になっています。
 翌日は、プラハ中央駅からユーロシティ(EC)に乗って約2時間19分で古都オロモウツの中央駅に到着です。駅にはコインロッカーが完備されています。天気が良い日は駅にあるレンタル店で自転車を借りてもいいかもしれません。徒歩(20分ほど)、またはトラムに乗ってオロモウツの旧市街へ行くことも。オロモウツの大きな見所の1つが、ホルニー広場にある聖三位一体の碑(高さ35m)です。バロック芸術の傑作であり、世界遺産にも登録されています。直ぐ側にある市庁舎の仕掛け時計、聖ヴァーツラフ大聖堂も見逃せません。

 ここで明記している乗車時間や乗換駅は、季節や曜日、発車時刻などによって異なる場合があります。乗車される際は実際に時刻表でご確認ください。


鉄道パス&チケット
・チケット(区間乗車券):EC(プラハ中央駅⇔ドレスデン中央駅)、EC(プラハ中央駅⇔オロモウツ中央駅)


旅程(2):

1日目
 朝、ブダペスト東駅からICでエゲル駅へ(所要約1時間50分)。着後、旧市街などを散策。夕方、ICでブダペストへ。
 【ブダペスト泊】

2日目
 朝、ブダペスト東駅からICでペーチュ駅へ(約2時間55分)。着後、旧市街を中心に散策。夕方、ICでブダペストへ。




旅のポイント:

 ブダペストを起点にエゲルとペーチへ日帰り旅行

 ハンガリーの首都ブダペストを起点に日帰りで2都市を巡ります。チェコ・プラハからブダペストへは、オーストリア連邦鉄道(OBB)の高速列車レイルジェット(RJ)に乗って、途中、オーストリアのウィーンを経由して約7時間30分。もしくはユーロシティ(EC)の直行便で約6時間46分で、ブダペストに到着します。
 ブダペストは、ハプスブルク家統治時代に皇妃エリザベートが愛した町です。くさり橋やブダ王宮など見どころはたくさんあります。博物館や美術館も充実していて、さらに温泉も。エリザベート縁の場所も多く、たとえば、ヴァーツィ通りにあるカフェ・ジェルボーは、彼女がお忍びで出かけたところです。
 ブダペスト東駅からインターシティ(IC)に乗って約1時間50分でエゲルに到着です。山に囲まれた町エゲルは、ワインの産地でもあり、ブダペストからは鉄道を利用して日帰りで楽しめる町です。
エゲル駅に到着したら北へと歩いていきましょう。見所は旧市街に集中しています。大聖堂が近づいたら、その辺りが旧市街です。大聖堂から北西へと10分足らずでドボー・イシュトヴァーン広場に到着し、ここに市庁舎や教会があります。さらに進み丘へと上るとエゲル城塞跡があり、ここから町が一望に。同広場からミニトレインに乗って「美女の谷」へ。小さなワインセラーが数十軒並び、大変お得な値段でエゲルのワインを販売しています。
 翌日は、ブダペスト東駅からインターシティ(IC)でハンガリー南西部の歴史ある町ペーチュへ。所要時間は約2時間55分です。クロアチアとの国境までも30〜40kmという近さ。ペーチ駅からは歩いて旧市街へと入ることができます。セーチェニー広場には観光案内所もあるので、まずは立ち寄って情報を。広場に面して、イスラムのモスクがキリスト教会として使われている旧カーズィ・カスィム・パシャ・モスク、初期キリスト教礼拝堂跡、ジョルナイ博物館(いずれも世界遺産)、聖ペーター大聖堂や考古学博物館などがペーチの見所です。

 ここで明記している乗車時間や乗換駅は、季節や曜日、発車時刻などによって異なる場合があります。乗車される際は実際に時刻表でご確認ください。


鉄道パス&チケット
・チケット(区間乗車券):IC(ブダペスト東駅⇔エゲル駅)、IC(ブダペスト東駅⇔ペーチュ駅)

Tips & インフォメーション
・ここに記載する列車や船、バスなどのスケジュールは時期などによって異なる場合があります。必ず事前にご確認ください。

・目的駅に到着したら、復路の列車の時刻表を必ず確認してから観光へとお出かけください。不慣れな駅構内では目的とする場所に辿りつくのに多少時間を要することも考えられますので、時間に余裕を持って駅に到着するようにしてください。

・列車、またはバスにご乗車の際には、時刻表を確認し、遅延なども考えられますので、余裕をもって行動するようにしてください。乗り継ぎの際は、余裕ある乗り継ぎ時間を確保することをおすすめします。

・チェコ政府観光局 ⇒ http://www.czechtourism.com/jp/a/prague/

・ドイツ観光局 ⇒ http://www.germany.travel/jp/index.html

・ハンガリー政府観光局 ⇒ http://jp.gotohungary.com/