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No.3973 【レイル】No.97 多摩川をめぐる鉄道, 倶利伽羅トンネル, 常磐線大型蒸機 
ひろやす/伊藤(vnnc8158) 2016-01-22 23:48:02
株式会社エリエイ
http://www.eriei.co.jp 

タイトル: THE rail No.97
発 行 日: 平成28/2016年1月21日
定  価: 本体3,600円+税 荷造送料450円
発  行: 株式会社エリエイ/プレス・アイゼンバーン
U R L: http://www.etrain.jp/
        e.mailでの問い合わせ先アドレスは info@eriei.co.jp
図書符号: ISBN978-4-87112-497-3 C1065 \3600E

[スタッフ]
企画・編集  前里 孝
編 集 顧 問  寺田貞夫
発   行  平井憲太郎
写 真 補 正  脇 雅恵・秋山瑛美
デ ザ イ ン  前里規子
写真スキャニング 株式会社日報
印刷・製本  昭栄印刷株式会社

もくじ

多摩川をめぐる鉄道風景  早川昭文………… 4

二子玉川 電車少年回顧  関田克孝…………30

倶利伽羅トンネル三代記  西 和之…………50

昭和60/1985年2月17日
北陸本線234列車    西 和之…………66

常磐線大型蒸機の残影   田邊幸男…………76

ヤードマン            …………98


ヤードマン

■3年前,レイルNo.82での武庫川に始まった“川と鉄道”ですが,いよいよ関東に進出(?)して,今回は多摩川です.源流から河口までの間に渡河する鉄道は実に15路線.河底を潜るトンネルが1本,そして,寄り添って走る鉄道を加えると20にも達するわけです.そんな多摩川の流城の様子を,このシリーズの提唱者である早川昭文さんが,貴重な思い出の写真を交えながら,解りやすく語ってくださいました.

■多摩川はまた,玉川とも書きます.こちらの玉川で忘れることのできないのは,二子玉川と“玉電”です.その両方を子供のころから地元で観察し続けてきたのが,関田克孝さんです.昭和20年代から30年代にかけて,“東京郊外”だったこの界隈が変貌を逐げる様子が,関田さんの実感あふれる筆と,ご自身及びお知り合いの方々の写真で甦りました.

■平成27/2015年春,北陸新幹線の長野と金沢の間が開業しました.新幹線の列車は,かつてこの区間に何ヵ所も存在した難所を,何の苦もないように走り抜けてしまいます.西 和之さんは,そんなかつての難所のひとつである倶利伽羅峠の変遷を,史資料を駆使し,かつまた数次に及ぶ現地踏破によって振り返ってくださいました.

■その西さんは,JR化直前ともいえる時期のこの区間の様子を,234列車という1本の列車への乗車体験から蘇らせてくださいました.気がつけば,もう30年前の出来事なのでした.

■電化前の北陸本線の倶利伽羅峠の様子は,レイルNo.59で“交流電化が始まったころの北陸本線”としてお伝えしています.お持ちの方はぜひ書棚から取り出して参照してください.また,数は多くないですがNo.82とともに在庫がありますので,まだお持ちでない方は,ぜひこの機会にお求めくださいませ.

■本巻の最後を飾るグラフは,田邊幸男さんの常磐線大型蒸機たちです.その中心はもちろんC62牽引の“ゆうづる”です.昭和39/1964年の山陽本線全線電化によって消滅したC62牽引特急が復活したわけですが,これも気がつけば半世紀の歳月が流れていました.“ゆうづる”撮影に賭けたその頃の田邊さんの情熟は,半世紀近くを経た今日でも,誌面から存分に感じることができます.

■9月22日,宮田道一さんが亡くなりました.東急電鉄で車輌を中心とする技術部門の要職にあり,そして同時に熱心な鉄道趣昧人でもあった宮田さんからは,電車のことも趣昧のことも,たくさんのことを教わりました.平成5/1993年に“アオガエル”ことデハ5001と“湯たんぽ”ことデハ5201が上田交通から東急電鉄へ里帰りするに際して,“陸送の様子をレポートしてみないか”と“唆して”くださったのも,宮田さんでした.その輸送の様子は,月刊とれいんの平成5/1993年9月号(通巻225号)でレポートしています.77歳でした.心からご冥福をお祈り申し上げます.
撮影日: 1962年11月11日
撮影場所: 二子玉川 
キャプション: 表紙:二子橋をゆくクハ3856他.行き交うのは人と自転車と犬ばかり.モータリゼーション開花一歩手前の多摩川風景. 写真:巴川亨則 
画像サイズ: 407×554(79%表示)