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No.128 【名古屋レールアーカイブス】NRA NEWS No.2:名鉄モ401の形制御器調査/東海道線金谷の鉄道林ほか
ひろやす/伊藤(vnnc8158) 2007-10-10 21:49:58


非営利活動法人 名古屋レール・アーカイブス          2007年9月
   NRA NEWS No.2



 岡崎南公園に保存の名鉄モ401のM15−C形制御器の調査を実施
白井 昭

 本年度の事業計画の一つである「県内に保存されている英国製コントローラーについての研究」を去る4月26日に藤井、堀両会員と公園関係者の協力のもとに実施した。
 当日は天候にも恵まれ、また、ケイーシングの中身が果たしてあるかどうか、危惧されたが、幸いにも完全な形で残されていた。
 調査結果については、いずれ専門誌等に発表する予定であるが、英国イングリッシュ・エレクトリック社のM15−C形制御器として保存されている例としては、これが唯一のものであり、本家イギリスにも残されている可能性は少ないのではなかろうか。
 貴重な存在として車体と共に今後とも末永く保存されることを願う。


一口メモA
 東海道線金谷の鉄道林
白井 昭

 日本の鉄道防護林は、防雪・防風のため北海道、東北に多いが、東海地方では東海道線金谷の防護林が今も健在である。
 金谷駅の東、大井川鉄橋のすぐ西は大井川による「二軒屋浸食崖」の直下に鉄道を通したため、植林により崩土を防いでいる。
 地元では昔から「鉄道山」と呼び、立入禁止だったため、山野草や薬草の宝庫となり、春には食草を求めての食事会が地元の楽しみとして昭和30年代まで続いていた。
 列車はC53からモハ113系、そして313系に代わったが、今も変わりなく走り続けている。
 今も立入禁止で、JRが管理しているが、標柱のほかに立入禁止表示もある。地元のお目当ての植生は、わらび、さんしょ、あけび等豊富だが、こことは別に金谷駅の山上には記念物のかたくり自生地もある。


 事務局ニュース

(1) 新金沢文庫のアーカイブス入り
 和久田康雄会員から新金沢文庫として有名な氏の蔵書がアーカイブスへ寄贈してもよいとのお話があり、津田事務局長と丹羽会員が和久田会員宅を訪問しました。

(2) 藤井敏明氏が急逝
 当アーカイブスにネガ等をご寄贈いただいた瀬戸市の藤井敏明氏が7月13日に急逝されました。享年70。会員一同心よりご冥福をお祈りします。

(3) 旧那古野車庫の話題
 6月19日付けの中日新聞に、東京建物はじめ3社の計画が載っていた。それによれば、29階建ての分譲マンション、24階建てのオフィス棟、8階建ての駐車場棟からなり、「ナゴヤ プライム セントラル プロジェクト」と名付けられている。
 注目の赤レンガ塀については、中部産業遺産研究会のニュースによれば、耐震上そのままでの保存は無理で、なんらかの形でのモニュメントと記念プレートが設置されるとのことである。


NRA NEWS bQ   2007.9.30
 編集及び発行
 NPO法人名古屋レール・アーカイブス
 〒467-0856 名古屋市瑞穂区新開町22−9
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