NEWS RELEASE:全般      3
No.6892 【レイル】No117 東京・山手線をめぐる
ひろやす/伊藤(vnnc8158) 2021-01-22 01:49:52
株式会社エリエイ
http://www.eriei.co.jp 

タイトル: THE rail No.117
発 行 日: 令和3/2021年1月21日
定  価: 本体3,600円+税
発  行: 株式会社エリエイ/プレス・アイゼンバーン
U R L: http://www.etrain.jp/
        e.mailでの問い合わせ先アドレスは info@eriei.co.jp
図書符号: ISBN978-4-87112-117-0 C1065 \3600E

[スタッフ]
企画・編集    前里 孝
発   行    平井憲太郎
写 真 補 正    脇 雅恵・秋山瑛美
デ ザ イ ン    前里規子
写真スキャニング 株式会社日報
印刷・製本    昭栄印刷株式会社


THE レイル No.117 もくじ

東京・山手線をめぐる

ヒギンズ写真の真髄2
昭和30年代東京・山手線をめぐる情景
 所蔵:NPO法人名古屋レール・アーカイブス/解説協力:関田克孝
 ヒギンズさん写真が名古屋レール・アーカイブスに寄贈されるまで/服部重敬
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原宿駅舎の謎
併せて裾野駅と伏木駅のこと           高見彰彦………………24

昭和50年代の原宿               高橋卓郎………………46

松鷹文庫に見る明治期の山手線
高輪の海中築堤風景                   ………………62

阪急京都本線小史
貨物専用線・西院貨物駅の沿革          林 宏祐………………74

ヤードマン                       ………………98


ヤードマン

■先年来,少なくとも東京では話題となっていた原宿駅の駅本屋の扱いは,耐震耐火基準をクリヤーできないなどの事由をもって,“レプリカでの保存”という方法に決着がつきました.賛否両論ありましたが,それはそれで,保存方法のひとつであるのかもしれません.
■“建物財産標”は,国鉄建築物の来歴のよすがのひとつとして役に立つことが多いのですが,実際には誤差が生じていることも少なくありません.高見彰彦さんは駅名標についての文献や資料を収集するうち,原宿駅本屋落成の年月に疑問を持ち,調査を続けました.そのなかで大正10/1921年に撮影された写真を発見し………という経緯であるようです.
■同じように財産標記載の年月と実際の竣功年月とのずれが生じている駅の例として,御殿場線の裾野と氷見線の伏木についても探求されました.
■山手線のもうひとつの話題は,締切間近の令和2/2020年12月になって公表された海の中の築堤の遺跡で,鉄道創業時に汐留付近から,品川までの間に築かれたもの.永らく土中に埋まっていたのですが,この周辺一帯の再開発計画に伴って実施された線路の付け替えが,発掘のきっかけとなりました.本来ならば現状観察と合わせて発表したかった現役時代の写真群ですが,種々タイミングの都合で,現状観察は次の機会となりました.ご理解ください.
■施設の話題が主体ではありますが,我々にとってはそこを走った車輛や列車を忘れることはできません.昭和30年代に山手線をめぐった車輛たちと情景を,ヒギンズさんの作品集第2回目として頁を組み,昭和50年代に原宿の周辺で遭遇した御召列車と貨物列車の姿を高橋卓郎さんの写真と思い出話によって振り返ってみました.
■今回は施設の話題がもうひとつ.それは新京阪鉄道,現在の阪急京都線に残る貨物扱い施設の名残りです.林 宏祐さんが,地元の利を生かした現地踏査と丹念な文献調査によって,その構想の一部を解き明かしてくださいました.これによって,同線が単なる京阪間の都市間高速電車だけでなく,壮大な企てをもって建設されていたことを改めて知ることができます.
■“奥羽本線 福島・米沢間概史”に,雪中風景を含む4110の写真を寄せてくださった佐藤 久さんが,令和2/2020年3月28日に100歳で亡くなったとの知らせをいただきました.
■10月26日には,九州で古くから趣味活動を続けてこられた,小田部秀彦さんが87歳で亡くなりました.“レイル”ではNo.57で西鉄宮地岳線のもと大阪電気軌道木造電車などをご発表いただきました.
撮影日: 2018年01月23日
撮影場所:
キャプション: 表紙:美しく雪化粧した原宿駅舎.  写真:高見彰彦
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