NEWS RELEASE:全般      3
No.6265 【南軽出版局】軽便讃歌\,軽便鉄道 雪景色,基隆&瑞三炭鉱鉄道
ひろやす/伊藤(vnnc8158) 2019-10-14 23:42:32
 今秋も南軽出版局では軽便鉄道模型祭(今年は2019年9月28〜29日、東京・中央区の綿商会館にて開催)を機に同封の『軽便讃歌\』(けいべんさんか9)、『軽便鉄道 雪景色』(けいべんてつどう ゆきけしき)、『基隆&瑞三炭鉱鉄道』を制作いたしました。

●『軽便讃歌\』 価格800円(税別)
 毎秋開催される「軽便鉄道模型祭」の特別講演をまとめたものです。今回収録されているのは2018年秋に開催された和田英昭さんの「北上川ほとりのスイッチバック駅 仙北鉄道 米谷駅」、風間克美さんの「仙北鉄道 軽便貨物の活気−昭和39年&41年の訪問から−」、井上一郎さん(解説:須々木裕太さん)の「日本最後の蒸機軌道客土 北海道 知内村の客土工事」、畑中 博さんの「『百均』素材でつくる森林鉄道レイアウト」を収録。

●『軽便鉄道 雪景色』 価格2,000円(税別)
 軽便鉄道の終焉に近い時代、何人かの訪問者が出会った美しくも厳しい情景の数々。その時に記録された写真を厳選し、雪国の自然と風物、積雪期の軽便鉄道についての解説を添え、これまでにないユニークな写真集としました。健気な努力によって日々の運行を続けていた、半世紀前の雪国の小さな鉄道の実相に迫る一冊です。

●『基隆&瑞三炭鉱鉄道』 価格2,600円(税別)
 長らく版元品切れが続いていた『基隆炭鉱鉄道』の再版を機に、同じ台湾北部にあった瑞三鉱業専用線や基隆を題材にした模型も加え、増補改訂版としました。瑞三では珍しい508mmゲージの蒸気機関車も活躍しており、その貴重な記録となっています。

 なお、「南軽出版局」(なんかるしゅっぱんきょく http://nankaru.info/)とは、軽便鉄道の魅力を伝え継承する目的でつくられた非営利団体です。これらの制作物によって得られた収益は、羅須地人鉄道協会などで行われている軽便車両の保存維持費用に充てています。
 なお、南軽出版局の書籍は、書泉グランデ、書泉ブックタワー、旭屋書店なんばCITY店、Models IMON各店、エコーモデル、さかつうギャラリー、天賞堂、モデルワム、イチフジモデルショップなどで取り扱っていただいております。

2019.09.28
南軽出版局 事務担当
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No.6266 (Re:6265) 【南軽出版局】軽便讃歌\:2018軽便鉄道模型祭 記念講演記録
ひろやす/伊藤(vnnc8158) 2019-10-14 23:48:04
                                南軽出版局
                           http://nankaru.info/

       2018軽便鉄道模型祭 記念講演記録
            軽便讃歌\

 この冊子は、2018年9月29日、東京・中央区の綿商会館にて開催された「第14回 軽便鉄道模型祭」のプレイベント「軽便讃歌\」から和田英昭さん、風間克美さん、井上一郎さん(井上さんは当日のご都合により、事務局で代行)の講演を当日披露された写真や資料と共に収録したものです。なお、記事中の掲載写真・資料は講演者の提供によるものです。
 また、「第14回 軽便鉄道模型祭」は同年9月30日に同会場にて開催されました。ちょうど大型台風24号の影響で時間を短縮しての開催となってしまいましたが、例年同様、会場には数多くの作品が展示され、さらに各メーカーのブースも設置、大盛況となりました。会場の様子も以下にご紹介します。なお、本冊子に収録した畑中博さんの鉄道模型作品(森林鉄道レイアウト)は会場にて展示されたものです。


書  名  2018軽便鉄道模型祭 記念講演記録
      軽便讃歌\
発 行 日  2019年9月29日発行
発  行  南軽出版局 http://nankaru.info/
印刷製本  モリモト印刷株式会社
頒  価  800円(税別)
執  筆  和田英昭・風間克美.井上一郎.畑中 博
企画・制作 南軽出版局
協  力  軽便鉄道模型祭事務局
      天羽貴裕・奥 清愽・須々木裕太・中部浩佐
編  集  片岡俊夫・永澤吉晃・松本典久
表紙デザイン 清水幹夫
表紙写真  風間克美(仙北鉄道 佐沼駅にて/1966.3.1撮影)


■収録内容
 北上川ほとりのスイッチバック駅
 仙北鉄道 米谷駅 和田英昭

 仙北鉄道 軽便貨物の活気
 −昭和39年&41年の訪問から− 風間克美

 日本最後の蒸機軌道客土
 北海道 知内村の客土工事 訪問:井上一郎 解説:須々木裕太

 「百均」素材でつくる森林鉄道レイアウト 畑中 博
撮影日:
撮影場所:
キャプション:
画像サイズ: 607×860(53%表示)
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No.6267 (Re:6265) 【南軽出版局】基隆(きーるん)&瑞三炭鉱鉄道  Keelung 1966
ひろやす/伊藤(vnnc8158) 2019-10-14 23:48:05
          基隆(きーるん) Keelung 1966
            &瑞三炭鉱鉄道
          Steam on 2ft.Lines T+

      はじめに ● 2
  1966年の台湾 ● 4
          基隆炭鉱鉄道
      劇的発見 ● 6
 人車軌道から鉄道へ ● 8
 ”田んぼ線”を行く ● 10
   ”山線”を行く ● 30
HAPPENINGS ● 50
    機関庫のこと ● 54
    坑車総站にて ● 66
さらば基隆炭鉱鉄道よ ● 78
模型になった基隆炭鉱 ● 80
          瑞三炭鉱鉄道
  508mmゲージ ● 86
     坑口ヤード ● 90
    炭住街を行く ● 94
  なぜか笊(ざる) ● 98
   半世紀後の驚き ● 110


タイトル : 基隆&瑞三炭鉱鉄道
発 行 日: 2019年9月29日 増補改訂初版発行
定   価: 2600円(税別)
著  者 : KEMURI PRO.
発  行 : 南軽出版局 http://nankaru.info
印刷・製本: 加藤製版印刷株式会社
企画・編集: 下島啓亨
撮影・解説: 井上一郎 梅村正明 下島啓亨 杉 行夫
制  作 : 片岡俊夫 松本典久 近藤和磨
図面作成 : Classic Story 山川良一 石井伸明
模型作成 : 石井伸明 大竹尚之 新井一雄 下島啓亨
表紙デザイン:近藤和磨
資料提供 : 宮田寛之 中西進一郎 呉 小虹 野口信夫 角田幸弘 羅須地人鉄道協会 洪 致文


「あとがき」

我々の汽車の写真は、国鉄の機関車を単発的に良い雰囲気で捕らえるだけなく、その鉄道の「風景・人々・出来事」を羅列してでも、一つの鉄道を表現することにあった。この基隆炭鉱鉄道は、ただでさえ心楽しいナロー鉄道に、蒸気機関車が活躍するという鉄道で、その魅力は筆舌に尽し難かった。サイドタンクに開いた穴をぼろきれと小枝で止め、走行振動でサイドタンクからは水が跳び、空転し、バケツで給水し、時には細った線路が飛び散った。そこで見た事実を伝えるにはどうすれば良いか。シャッターをただひたすら押し続けるしかなかった。多くの好ましい情景があった“田んぼ線”は、我々の訪れた年には消えてしまったが、基隆炭鉱鉄道の全盛期ともいえる時期に訪れることが出来たのだ。この本の写真は1,500コマから選ばれている。45年以上前、あたかも[鉄道劇場・基隆]とでもいえる処で演じられていた情景を、目にすることが出来た。(杉 行夫)

学生時代の最後に台湾の鉄道めぐりを行い、蒸気鉄道の全盛期時代の名残を見ることができました。撮影制限はありましたが、十分に雰囲気は堪能できました。阿里山のシェー、台東線のポーターDタンク、鉄路局のアルコ96、8900型、台湾糖業のポーター、クック、コッペル、ヘンシェル、日車、雨宮などなど、自分が思い描いていた蒸気機関車の8割方を見ることができたでしょうか、特に思いがけなく見つけた基隆炭鉱は2ft.の小型蒸気機関車鉄道でもあり、魅力にとんだ鉄道でした。45年もたち、改めて台湾の写真を見直し感激を新たにしています。(井上一郎)

いま模型の世界では軽便鉄道がちょっとした人気アイテムになっているようだ。小さくて可愛らしく、スペースを取らないので実物を知らない人たちをも惹きつけるのだろう。そんな若い人たちに軽便鉄道が生き生きと活躍していた時代の姿、本当の面白さを知ってもらいたくてこの本を作った。数年前に個人的なホームページでも紹介したが、自分の写真しか出せず内容も不十分だった。今回、グループ全員で本格的な写真集にまとめることができ、やっと基隆炭鉱鉄道の魅力を余すところなく表現できたと思っている。さてタイムマシーンの役割を果たすことができただろうか。(梅村正明)

軽便鉄道模型祭を機に南軽出版局が生まれ、世に小鉄道の魅力を残し伝えたいと願う様になった。ナローや軽便の2′6″鉄道の書は少なからずあれど、2ft.鉄道のものは少なく、さらにそれは一層模型的で面白いものだ。我々の写真集は組み写真で一つの鉄道全体を捉えようとするものである。模型製作で言えばブラスの機関車“単体の製作”にとどまらず、ヤードがあり森や渓谷を行く“レイアウト製作”の気持ちによく以ている。2ft.蒸機軽便鉄道シリーズの第一巻は基隆炭鉱鉄道である。本書を見て基隆が好きになり、模型を作りたいと思う方々が少しでも生まれたら喜びに堪えない。(下島啓亨)



2012年から始まった南軽出版局の写真集は、2年目に発行した「Darjeeling & Matheran鉄道」が売切れ、「基隆炭鉱鉄道1966」も再版を考えねばならない状態になった。増頁するか前作のまま出すかを考えた時、ダージリンでやったマテランとの抱き合わせ、貝島・阿里山でやった長尺の折込等の経験から、今回は両方の手法を使って新たな「基隆+瑞三」を作ろうということに決まった。
 蒸気機関車が運行していた瑞三の線路は、出炭する坑口へ向けてゆるい上り勾配で、基隆河の対岸の畑の畔に登ると、ズリ捨て場あたりが目の高さに位置する。真横から引いて撮ることの出来る立地はそれほど無い。そこで撮った多数の写真を合成したのが今回の折込ページである。デジタル化で全ての画像を目にでき、繋いだり嵌め込むことさえ可能になり、50年以上前の撮影時の意図が伝わる印刷物をつくれるようになったのである。拡大してみると、慟く人々の姿勢や動作まで見えてきて、なにか「鳥獣戯画」を思わせるところがありはしないだろうか。(杉行夫)

2019年9月29日 KEMURI PRO.
撮影日:
撮影場所:
キャプション:
画像サイズ: 608×804(53%表示)
NEWS RELEASE:全般      3
No.6268 (Re:6265) 【南軽出版局】軽便鉄道 雪景色
ひろやす/伊藤(vnnc8158) 2019-10-14 23:48:06

            軽便鉄道 雪景色

         雪ふればむかしのこころ、ほのぼのと
         そらよりつちににほひ入るかな
                    (宮澤賢治)

            4 ● 山あいを行く
           12 ● 里の風物
           24 ● 冬の軽便鉄道
           36 ● 除雪列車出動!
           46 ● 雪と闘う人々
           54 ● 日々の暮らしを支えて
           66 ● 白銀の野に立つ煙
           72 ● 雪化粧


タイトル :軽便鉄道雪景色
発 行 日 :2019年9月29日 第1版発行
定  価 :2000円(税別)
著  者 :なんかる軽便の会
      下島啓亨、井上一郎.梅村正明、杉 行夫、片岡俊夫、永澤吉晃
      松本典久、堀内ぶりる、近藤和磨、中部浩佐
発  行 :南軽出版局 http://nankaru.info
印刷・製本:加藤製版印刷株式会社
企画・編集:片岡俊夫 下島啓亨
撮  影 :青山東男 梅村正明 片岡俊夫 下島啓亨 杉 行夫 松本典久
      水上陽介 吉田文哉
写真提供 :上野 巌 竹中泰彦
解  説 :梅村正明 片岡俊夫 永澤吉晃 堀内ぶりる
制  作 :近藤和磨 永澤吉晃 松本典久 中部浩佐
表紙・レイアウトデザイン:近藤和磨


「あとがき」
雪のない地方で育ったせいか冬の銀世界には今でもある種の憧れを感じる。今から50年前、まだあちこちに残っていた軽便鉄道を訪ね歩いたが、それらは雪の季節になるとまったく違う表情を見せてくれた。雪の中で懸命に働く人たちには申し訳ないがその様子は生き生きとして魅力的ですらあった、
 初めて冬の鉄道写真を撮りに行ったのは1964年12月のことで、東北各地を巡った最初の訪問地が沼尻だった。そこでいきなり雪の軽便鉄道の面白さに嵌まってしまい冬の沼尻鉄道へ3回、頸城鉄道へは4回通った。延べ日数は10日あまりで意外に少ないがラッキーなことに変化に富んだ場面に何度も遭遇した。
 撮影旅行は冬も革の登山靴で通したが頸城でしカンジキが重宝した。登山用の高級品ではなく村の雑貨屋で売っていた安物で、それを得意げにリュックに括りつけて上野から夜行列車に乗り込んだ。沼尻も頸城も雪は積もっても凍りつくほど寒くはない。真冬の北海道や、11月に経験した中国奥地のマイナス20度の世界とはまるで違う。
 頸城では百間町の旅館に1〜2度泊ったが、機関庫の石田主任に「ウチで泊ればいい」と言われそれから毎回お世話になった。無料乗車証を頂いたこともあるが駅員や車掌と顔見知りになっていたので見せる必要も無く、機閏車や除雪車にも気軽に同乗させてもこらった。鉄道職員には悪いが雪のシーズンに訪れて面白かったのは何といっても吹雪の中だった。猛吹雪でダイヤが乱れるどころか間引きに運休。やがてラッセル車が出動し、機関車の重連に続行運転。そのうち何が何だか分からない世界になる。だから不謹慎ながら出かける前に西高東低の強い気圧配置になることを願ったりしたものである。(梅村正明)

軽便鉄道の本をつくりたいと思って、南軽出版のメンバーや古い仲間の撮ったものを集めたら1万点近くなった。1冊にまとめるとすると、捨てるには惜しいものが多すぎる。特に冬の写真に素晴らしいものがある。というわけで、まずは雪景色だけの写真集を作ろうということになった。
 軽便鉄道は、しばしば「のんびり」「ほのぼの」といった形容をされる。しかし、一介の旅人に過ぎない我々の眼から見ても、冬の軽便は総力を挙げて真剣に運行を確保し、雪国の物流と人の輸送を担っていた。それが伝わるような緊張感あふれかつ美しい光景を中心に構成し、気候風土や雪国の暮らしにつぃての解説を付した。世に鉄道書は数多いが、こういう本が1冊くらいあってもよいと思う。小さいながらも健気に頑張っていた軽硬の姿を感じ取っていただけるならば、梅村さんをはじめ何人もの撮影者が、半世紀前に寒さや吹雪を厭わず撮影に赴いた甲斐があったということだろうか。(片岡俊夫)

2年前59歳で早世した吉田文哉君のご遺族から託された、彼の残したネガをスキャンしていて、瞠目した、尊敬するけむりプロに負けじと、山に登り雪の中を走り回り、持ち前の行動力を発揮した数々の素晴らしい写真。片岡悛夫君と「これを世に出したい」と語り合ったことが、今回の軽便情景アルバムのきっかけともなった。このシリーズは諸先輩・同輩・後輩の傑作を集めて、まだまだ続きます。どうぞお楽しみに(永澤吉晃)
撮影日:
撮影場所:
キャプション:
画像サイズ: 608×804(53%表示)