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No.6102 【交通新聞社新書134】鉄道を支える匠の技…訪ね歩いた、ものづくりの現場
ひろやす/伊藤(vnnc8158) 2019-06-24 23:40:19
株式会社交通新聞社

            【交通新聞社新書 新刊のご紹介】

交通新聞社新書134
鉄道を支える
匠の技

訪ね歩いた、ものづくりの現場

知らなかった!あんな技術、こんな企業努力
技術の結集から生まれる日本の鉄道。
人々の目は、鉄道会社と車両メーカーに留まりがちだが、
鉄道を取り巻く技術の裾野は限りなく広い。
専門分野における世界トップレベルの技術なくしては
新幹線、在来線の運行、安全、快適性が機能しないのも事実である。
車両関連の部品から、駅、線路にかかわる施設など、
それぞれの「匠」を極めるメーカーのものづくりの現場を
一つひとつ訪ね歩いて綴った筆者渾身のルポ。


書  名:交通新聞社新書134
       鉄道を支える匠の技
       訪ね歩いた、ものづくりの現場
作  者:青田 孝
発 売 日:2019年6月14日(金)
判  型:新書判
価  格:本体800円+税(8%税込864円)
ISBN:978-4-330-97119-3
発 売 元:交通新聞社 http://www.kotsu.co.jp/

おわりに より
 しかし、ものづくりの現場が自らの「技」を秘匿するのは、取材していて理解できました。情報化社会はちょっとした油断から、ネットワーク上に配信されれば瞬時に地球の裏側まで行き渡る世の中です。また、苦労して考え、製品化し売り出したところ、「これはいける」と見た大企業に、トンビのごとく「油揚げ」をさらわれた話もお聞きしました。経営者にとっては守らなければ、自らの存続が問われる事態になりかねない、そんな秘密もあるようです。さらにライバルは国内だけではありません。日本の高い技術は常に地球規模でねらわれているようです。
 その日本の鉄道はいま、大きな曲がり角にさしかかっていると思います。そのひとつが今更とは思いますが、自家用車の普及です。本書には登場しませんが、あるローカル線の線路際に建つとある企業の、鉄道関連の部品をつくる工場の全従業員は約400人。そのなかで電車通勤している社員はたったの5人。近くを通る鉄道会社から大量の部品を受注しているのに。ここに鉄道会社の苦悩が如実に表れています。さらにそれに加えての少子高齢化は都市部の乗客減にもつながりかねません。そんな環境のなかでの次の一手はなにか。それを知りたくて、『JRガゼット』(交通新聞社)で「鉄道を支える匠の技」の連載を続けてまいりました。本書に掲載したのは、そのうちの2017年4月号から2018年12月号までの20社です。なお、原稿の一部に重複するところがありますが、原文を優先させていただきました。同企画は現在も同誌上で続いております。機会がございましたら、書店などでお手にとっていただければ幸甚です。

【著者紹介】青田 孝(あおた たかし)
日本大学生産工学部機械工学科で鉄道車両を学び、卒業研究として1年間、国鉄鉄道技術研究所に通う。卒業後、毎日新聞社入社。メディア関連を担当する編集委員などを歴任し、現在は日本記者クラブ会員としてフリーランスで執筆活動中。著書に『ゼロ戦から夢の超特急』『箱根の山に挑んだ鉄路』『蒸気機関車の動態保存』『ここが凄い!日本の鉄道』(以上、交通新聞社新書)。
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画像サイズ: 308×496(原寸表示)