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No.5276 【東京窯業No.2】元・国鉄貨車移動機C2形の修復を開始
ひろやす/伊藤(vnnc8158) 2018-04-07 00:25:40
プレスリリース
   国鉄貨車移動機C2形→東京窯業No.2 外観修復を開始しました
                           発信元:笹田昌宏

 国鉄初の量産型貨車移動機・「C2形」を前身とし、のちに改造を受けて、東濃鉄道笠原線市之倉口駅に接続していた東京窯業専用線(現・TYK)で使われていた「No.2」のボランティアによる外観修復を開始致しましたのでお知らせいたします。
 貨車移動機C2形→東京窯業No.2は、1949(昭和24)年に浜松工機部(現在のJR東海浜松工場)で製作されたとされ、省営自動車の中古エンジンを再用した工機部直轄製作機として知られています。
 東京窯業専用線での使用終了後も保管が続けられていましたが、晩年はかなり劣化が進行しておりました。およそ15年前に、幸兵衛窯 七代 加藤幸兵衛様が、この劣化した状態を心配され、「せめて線路の上に置いて残したい」と、幸兵衛窯の敷地内に線路を敷設され、移設して保存を続けて来られましたが、その後も劣化は進行し、車体全体がサビで覆われ、ランボードの床材は腐朽、運転席の窓ガラスなども全て失われるなど、その状態が心配される状況となっておりました。

 貨車移動機「C2形」は、改造車を含め国内ではこの「No.2」のほかには確認されていない貴重な存在であることから、このたび、所有者である加藤幸兵衛様のご了解のもと、笹田昌宏が発起人となって、ボランティアによる修復への取り組みを開始させて頂きました。

 進捗状況としましては、2018年4月1日に、各部位の記録撮影と標記類のマスキングを行ったのち、電動工具を使用して入念な錆び落としを行い、貨車移動機「C2形」を彷彿とさせる黄色1色への塗装復元を行いました。
 今後もボランティア作業への参加希望者を募りながら、失われた窓枠の修復、ランボードの再設置を行い、本年中に外観修復の完成ができればと考えております。

■ボランティア活動への参加希望者の連絡先:笹田昌宏 msasada14188@yahoo.co.jp

■修復中はロープにより立入禁止区域を設けておりますが、外側からの撮影は可能です。
撮影日:
撮影場所:
キャプション: 上:作業着手前、2018.4.1.AM7:43/下:作業進捗後、2018.4.1.PM5:21
画像サイズ: 750×1000(43%表示)
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No.5615 (Re:5276) 【東京窯業No.2】元・国鉄貨車移動機C2形の除幕式等
ひろやす/伊藤(vnnc8158) 2018-10-11 23:30:44
                             2018年10月10日
                             笹 田 昌 宏


  国鉄C2形貨車移動機→東京窯業No.2 除幕式と特別公開を実施


 去る8月7日にプレスリリースでお知らせ申し上げた国鉄C2形貨車移動機→東京窯業No.2は、10月7日に無事に除幕式と特別公開を実施させて頂きましたことをご報告させて頂きます。

 今年4月よりボランティアにより修復が進められていた、岐阜県多治見市の幸兵衛窯作陶館に保存の国鉄 C2形貨車移動機の除幕式と特別公開が、10月7日に行われた。
 当日は台風一過の秋晴れのもと、地元自治体関係者や協力者らが出席し、 17年前にこの貨車移動機を東京窯業(現・TYK)から譲り受けて移設保存を続けてきた、窯元「幸兵衛窯」の七代目である加藤幸兵衛さんらによりお披露目があった。
 今回の修復では、鉄道愛好家が無償で塗装作業や強化アクリル板を使用した窓の復元、ヘッドライトの修復などを行ったほか、多治見市や東濃信用金庫の助成により屋根と解説板の設置も行われた。除幕式に続いて実施された特別公開では、通常は非公開のキャブ内部やエンジンルーム内部の見学が実施され、ヘッドライトの点灯も行われた。
 国鉄C2形貨車移動機は、戦後復興期に貨車入換作業の機械化を目的として、当時の国鉄が省営バスの中古エンジンを再利用して140両を製造したが、現存が確認されているのは本機 1両だけとなっている。
 今後については、外観の見学を自由に行うことが可能となっている。
撮影日: 2018年10月07日
撮影場所:
キャプション: 国鉄C2形貨車移動機〜東京窯業No.2除幕式と特別公開を実施
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