ひろやす/伊藤(vnnc8158) 2017-07-25 00:11:18 |
一般社団法人日本機械学会
日本機械学会 今年も「機械遺産」認定! 一般社団法人日本機械学会(会長:大島まり 東京大学)は、日本国内に現存する歴史的に意義のある「機械遺産」を8月7日「機械の日」に認定いたします。 本会は今年で創立120周年を迎えましたが、機械遺産の認定は、2007年に創立110周年を記念して発足した事業で、これまで83件を認定し、今年で11回目となります。応募・推薦があった候補の中から厳正なる審査の上、以下7件の認定を決定いたしました。 なお、認定式は2017年8月7日(月)「機械の日・機械週間」記念行事(東京大学情報学環・福武ホール)に於いて行われます。 ■2017年度「機械遺産」認定一覧 認定No :84 認定対象 :Site 機械遺産名称:勝鬨橋(跳開部の機械設備) 所在地 :東京都 認定No :85 認定対象 :Site 機械遺産名称:奥田トンネルのジェットファン縦流換気システム 所在地 :福岡県 認定No :86 認定対象 :Collection 機械遺産名称:国産初の地下鉄車両「モハ1000形1001号」 所在地 :東京都 認定No :87 認定対象 :Collection 機械遺産名称:有人潜水調査船「しんかい2000」 所在地 :神奈川県 認定No :88 認定対象 :Collection 機械遺産名称:鋳造用砂型の造型機械「C-11型生型造型機」 所在地 :愛知県 認定No :89 認定対象 :Collection 機械遺産名称:組合せ計量機(ACW-M-1) 所在地 :滋賀県 認定No :90 認定対象 :Collection 機械遺産名称:全自動手袋編機(角型) 所在地 :和歌山県 ■「機械遺産」について 日本機械学会は、日本国内の機械技術面で歴史的意義のある「機械遺産」(Mechanical Engineering Heritage)を認定することで、文化遺産として大切に保存し、次世代に伝承するために本会110周年を記念して本事業を創立致しました。認定対象は原則として (1)Site(歴史的景観を構成する機械遺産) (2)Landmark(機械を含む象徴的な建造物・構造物) (3)Collection(保存・収集された機械) (4)Documents(歴史的意義のある機械関連文書類) の4分野の機械遺産。会員から応募・推薦のあった候補について、本会の技術と社会部門「機械遺産委員会」で選定・評価を行い、「機械遺産監修委員会」の総合評価を経て最終的に候補を絞り込み、理事会で承認されたものを「機械遺産」として認定表彰するものです。 これまでに認定された機械遺産の一覧等は、本会ホームページ(https://www.jsme.or.jp/kikaiisan/ )をご覧下さい。 |
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ひろやす/伊藤(vnnc8158) 2017-07-25 01:50:56 |
勝鬨橋(跳開部の機械設備)
1940(昭和15)年6月開通の、築地と月島を結ぶ、隅田川に架かる可動橋であり、国内最大規模の可動支間(51.6m)を有する。当時盛んであった舟運に対応するために建造され(橋長;246.0m)、2007(平成19)年に重要文化財に指定された。わが国唯一の左右独立跳開機構を有し、可動桁部の重量は片側約1,000t、橋台内部に釣り合い錘おもり(約1,000t)が取りつけられ、重心位置にある半径7.4mの歯車と組み合わされたモーターで駆動する。開閉速度は交流モーターと直流発電機を組み合わせたワード・レオナード法により制御され、貴重なこれら設備は隣接する旧変電所を改装した「かちどき 橋の資料館」に保存展示されている。なお、竣工以来開橋に関する事故は一度も発生しておらず、日本人のみによる設計施工の優秀さを示している。しかし、物資輸送方式の陸送への転換、開橋時の交通渋滞、上流に固定桁の佃大橋が建造されたことから、開閉回数は激減、1970(昭和45)年11月29日に開橋を停止した。現在は上記資料館で概要の展示解説を行っているほか、定期的に橋脚内見学ツアーを実施している。わが国技術者の努力の現代への伝承のほか、形態の美しさ、文学作品等への登場など、この橋はあまりにも有名である。 かちどき 橋の資料館 (※勝鬨橋の跳開用機械設備の見学は、事前予約要) ●開館時間:9:30〜16:30(12/1〜2/28までは、9:00〜16:00) ※勝鬨橋の跳開用機械設備の見学は、毎週木曜日 ●入場料:無料 ●休館日:月・水・日曜日、12/29〜1/3 ●住 所:〒104-0045 東京都中央区築地6-20-11(勝鬨橋築地市場側橋詰) ●電話番号:03-3543-5672 ●HPアドレス:http://www.kensetsu.metro.tokyo.jp/jigyo/road/kanri/gaiyo/kachidoki/ ●交通機関:都営大江戸線「勝どき」駅から徒歩8分、「築地市場」駅から徒歩9分 国産初の地下鉄車両 「モハ1000形1001号」 1927(昭和2)年12月に東京の上野〜浅草間で開業した、わが国初の本格的地下鉄である東京地下鉄道で、最初に使用された電動客車10 両(モハ1000 形)のうちの第一号車(1001)である。長さ16m×幅2.6m×高さ3.5m、自重35.5tの、全鋼製となっている。基幹部品の大部分を輸入し、国産部品と組み合わせたものであるが、安全には気を配り、国内初の打子式ATS(自動列車停止装置)が装備され、1990年代後半まで継続してシステムが使用されたが、その間の衝突事故ゼロを達成している。保存にあたっては、旧交通博物館に展示されていたものを、営団(現東京メトロ)が当初の状態に戻すことを基本に修復、地下鉄博物館に展示されている。復元は原設計に基づき、改修箇所を完全に記録した上で実施されており、その資料的価値も高く、草創期の安全思想を含め、わが国地下鉄の技術発展の基礎を示す車両である。なお、2017(平成29)年に重要文化財に指定された。この車両は、電気機械と一般人が密接に関わりあう事象の一つのモデルである。同社では、新型車両(新1000系)の2編成を旧塗装の黄色とし、自己の歴史を一般に伝えていこうとする想いも明確に示している。 地下鉄博物館 (※団体の場合要事前予約) ●開館時間:10:00〜17:00(入館は16:30まで) ●入 館 料:大人210円、こども(満4歳以上中学生まで)100円、団体割引有 ●休 館 日:月曜日(祝日・振替休日となる場合、その翌日) 年末年始(12/30〜1/3) ●住 所:〒134-0084 東京都江戸川区東葛西6-3-1 ●電話番号:03-3878-5011 ●HPアドレス:http://www.chikahaku.jp/ ●交通機関:東京メトロ東西線「葛西」駅下車 葛西駅高架下 |
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