ひろやす/伊藤(vnnc8158) 2016-10-26 21:59:31 |
株式会社交通新聞社
【交通新聞社新書 新刊のご紹介】 交通新聞社新書102 鉄道ミステリーの系譜 シャーロック・ホームズから十津川警部まで 本書は、推理小説と鉄道双方の歴史と相関関係を踏まえて、鉄道を舞台にした作品、鉄道を主題にした作品などを総称して「鉄道ミステリー」と決め、これはと思われる作品を厳選したうえで時代を追って紹介します。 推理小説と鉄道−この二つの相性が抜群によいこともあり、鉄道が重要な要素として、また格好の素材として推理小説に盛んに取り込まれるようになったことは、いわば必然の成り行きだったのでしょう。 書 名: 交通新聞社新書102 鉄道ミステリーの系譜 シャーロック・ホームズから十津川警部まで 著 者: 原口隆行(はらぐちたかゆき) 発 売 日: 2016年10月14日 判 型: 新書判 価 格: 本体800円+税(8%税込864円) ISBN: 978-4-330-69816-8 発 売 元: 交通新聞社 http://www.kotsu.co.jp/ 【本書の主な内容】 第1部 探偵小説の萌芽と日本における発展 第1章 「探偵小説」の時代 第2章 探偵小説から推理小説へ 第2部 世相や社会を映す鉄道ミステリー 第1章 推理小説の中の鉄道ミステリー 第2章 草創期のイギリスの鉄道ミステリー 第3章 江戸川乱歩と同時代の作家たち 第4章 焦土の中で再び芽を出した鉄道ミステリー 第5章 鉄道黄金時代と符節を合わせて発展した鉄道ミステリー 第6章 日本の鉄道ミステリーを支える国鉄の定刻運転 第7章 終焉の時を迎えた国鉄と昭和天皇の崩御 【著者紹介】原口睦行(はらぐちたかゆき) 昭和23年(1948)年、京都生まれ。関西学院大学経済学部卒業。鉄道運転運輸史研究家。鉄道史学会会員、交通権学会理事。 主な著書に、『幻の時刻表』(光文社)、『列車名徹底大研究』『時刻表昭和史探見』、大久保邦彦氏との共著『列車名大研究』『新・列車名大研究』(JTB)、三宅俊彦氏らとの共著『時刻表に見る〈国鉄・JR〉電化と複線化発達史』、寺本光照氏ほかとの共著『時刻表アーカイブス鉄道黄金時代@東海道本線・山陽本線・鹿児島本線編』(JTBパブリッシング)、そのほか『JTB時刻表復刻版』の解説や交通リスクの研究論文など多数。 あとがき より それはそうと、鉄道をモチーフにした推理小説には多彩な魅力があります。 全国に張り巡らされた路線網、大小の駅、特急から鈍行、JR(国鉄)から私鉄に至るまでの列車や車両、時刻表などに基づいて、作者が構築したトリックでこれでもかこれでもかと読者に謎解きを迫る、鉄道ミステリーの醍醐昧はこれに尽きます。 さらに、特に昭和20年代以降の鉄道ミステリーの大半には期せずして鉄道旅行が楽しめるという一面があります。誌上旅行ではありますが、読者は鉄道ミステリーを通して思い出の地、未知の土地へと旅立つことができるのです。これもまた、鉄道ミステリーの魅力といえるでしょう。 もとより、このような鉄道ミステリーの多彩な魅力を存分に昧わうには原著に如くものはありません。本書を原作に触れるための一つの指針として活用していただけることを切望します。 |
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