NEWS RELEASE:全般      3
No.4207 【REJ】RAIL EUROPE JAPAN NEWS  2016/06(目次)
ほりうち(ccbu8181) 2016-07-01 14:52:33
ユーレイルパスなど欧州の鉄道パスを日本に輸入している総代理店「レイルヨーロッパジャパン」の月刊ニュースの2016年06号の内容をご紹介します。旅行代理店向けのニュースですが、ヨーロッパの鉄道きっぷ・鉄道旅行商品についての情報が満載ですので、皆様に紹介させていただきます。
 「旅のヒント」では、2016年12月の運行終了が決まっている夜行列車「シティナイトライン」でドイツとイタリアを巡る旅を紹介しています。

///鉄道フォーラム リリース文入力担当 堀内 聡///



レイルヨーロッパ ジャパンニュース 2016年6月

2016年第06号(6月29日発行通巻第186号) 発行:RAIL EUROPE JAPAN

《今月のニュース》
●2016年12月でサービス終了、夜行列車シティナイトライン
●手荷物配送サービスがさらに充実、7月からスイスで
●スイスの鉄道パス、駅窓口でのヴァリデーションは無用です!
●スイスマウンテンピークスのラインナップ充実、ユングフラウ山周辺3山が追加
●ドイツ鉄道の長距離列車にSparpreis Aktion料金、7月31日まで
●レイルヨーロッパトラベルモニター募集(第2弾)!
●ヨーロッパの鉄道や街を紹介するテレビ番組(フランス、ポルトガル、スペイン、ルクセンブルク、イタリア、ドイツ)

《注目のことば》
 鉄道パスの19時ルール

《お知らせ》
●「ヨーロッパ鉄道カタログ2016」申込み受付け中
●日本語版「スイストラベルシステム2016」申込み受付け中
●一般消費者向けメルマガ会員のご登録について

《旅のヒント》
●シティナイトラインで楽しむドイツとイタリアの旅〜運行停止前に夜行列車で旅しよう(ハンブルク、リューベック、メルン、ミュンヘン、アウグスブルク、ニュルンベルク、フィレンツェ、ローマ)

Rail Europe Japan

Official site:
 http://www.raileurope.jp

Facebook:
 http://www.facebook.com/raileurope.jp

ヨーロッパ鉄道旅行ガイド:
 http://www.railguide.jp

撮影日:
撮影場所:
キャプション: ユングフラウ鉄道
画像サイズ: 717×358(45%表示)
NEWS RELEASE:全般      3
No.4208 (Re:4207) 今月のニュース:シティナイトライン12月運行停止など
ほりうち(ccbu8181) 2016-07-01 14:56:37
今月のニュース


  2016年12月でサービス終了、夜行列車シティナイトライン


 ドイツ鉄道(DB)が運行する夜行列車シティナイトラインが2016年12月をもって運行サービスを停止します。シティナイトラインは現在、アムステルダムやベルリン、ハンブルク、プラハ、ローマ、チューリヒなどの主要都市に乗り入れています。



 手荷物配送サービスがさらに充実、7月からスイスで


 2016年7月からスイスの便利な手荷物配送のサービスに新たに3つの商品が追加されます。いずれにスーツケースなどの手荷物を持って列車に乗ることなく、移動するための便利なサービスです。詳しくは弊社販売総代理店(GSA)にお尋ねください。

◎エクスプレス・ドア・ツー・ドア・フライトラゲージ(スイスへ):Express Door-to-Door Flight Luggageto Switzerland
 日本の空港でスーツケースなどの手荷物を預けると、スイスの滞在ホテルまで荷物が届けられるというもの。ただし、ジュネーブ空港またはチューリヒ空港に朝11時30分までに到着するフライトに限ったサービスとなります。従来の「エクスプレス・フライトラゲージ」と類似のサービスとなります。

◎ドア・ツー・ドア・フライトラゲージ(スイスから):Door-to-Door Flight Luggage from Switzerland
 旅行者のホテルで手荷物を預けたのち、チューリヒ空港またはジュネーブ空港まで届けてくれます。この場合、航空機搭乗のためのチェックインは含まれません。あるいは、ホテルで手荷物を預け、航空機搭乗のためのチェックインを済ませることで、最終目的地まで手荷物が届けられるサービスです(利用航空会社による)。

◎エクスプレス・ドア・ツー・ドア・ラゲージ:Express Door-to-DoorLuggage
 旅行者のホテルで手荷物を預けると、同日中に目的地のホテルに手荷物が届けられるサービスで、スイス国内28の目的地で利用することができます。



 スイスの鉄道パス、駅窓口でのヴァリデーションは無用です!


 既報の通り、2015年9月1日から、スイストラベルシステム(STS)の商品については、発券時にヴァリデーションされる“事前ヴァリデーション”が開始されました。しかしながら、未だに多くの人が鉄道パスのヴァリデーションのため、駅窓口に並んでいると報告が入っています。STSの鉄道パス販売時には、現地でヴァリデーションする必要がない旨、お客様に重ねてお知らせください。
 事前ヴァリデーションされたSTS商品は、現地の駅窓口でヴァリデーションする必要はありません。これにより、スイス到着と同時に鉄道への乗車が可能となり、スムーズな旅の始まりを可能にします。詳細に関しては弊社販売総代理店にお尋ねください。



 スイスマウンテンピークスのラインナップ充実、ユングフラウヨッホ周辺3名山が追加


 ユングフラウヨッホ周辺の3名山がスイスマウンテンピークスに新たに加えられました。これにより、インターラーケンをベースに周辺の山々へのアクセスがとても便利になります。追加されたのは、ハーダークルム(Harder Kulm)、シーニゲプラッテ(Schynige Platt)、グリンデルワルト-ファルスト(Grindelwald -First)です。いずれも山頂への途中、あるいは山頂で、ベルナーアルプスの絶景を存分にお楽しみいただけます。

◎ハーダークルムHarder Kulm
 ベルナー・オーバーラント州にあるユングフラウヨッホへのベースとなる町として知られるインターラーケンからケーブルカーにのって約10分でハーダークルム(標高1322m)に到着です。設置された展望台からはアイガーやメンヒ、ユングフラウといったスイスを代表する名峰を見渡す圧倒的な風景が広がります。

◎シーニゲプラッテSchynige Platt
 ベルナー・オーバーラント州にあり、ヴィルダースヴィル駅から登山列車に乗って約52分かけてシーニゲプラッテ(標高1967m)へと登ります。山頂からはベルナーアルプス(アイガー、メンヒ、ユングフラウ)を一望に。山頂にある高山植物園も人気です。なお、ヴィルダースヴィル駅は、インターラーケン・オスト駅から列車でわずか4分のところに位置しています。

◎グリンデルワルト-ファルスト
 グリンデルワルト中心部からは徒歩10分ほどでロープウェイ駅に到着します。ここからファルスト山頂(標高2167m)までボルトとシュレックフェルトを経由して約30分。山上湖バッハアルプゼーまで約50分のハイキングはおすすめのアクティビティ。湖面には周囲の雄大な山々の姿が映し出されます。



 ドイツ鉄道の長距離列車にSparpreis Aktion料金、7月31日まで


 既報の通り、ドイツ鉄道のICなどの長距離列車とICバスの2等チケットが2016年7月31日まで、大変お得な「Sparpreis Aktion(19ユーロ)」料金にてご予約、ご購入いただけます。ご予約は6カ月前から可能で、大人向けの2等チケットが対象です。同料金の対象座席数には限りがあります。チケットは使用開始日前までなら17.5ユーロの手数料にて払い戻しができます。ぜひお客様にご紹介ください。



 レイルヨーロッパトラベルモニター募集(第2弾)!


 レイルヨーロッパの第2回トラベルモニターを募集中です。応募締め切りは、2016年12月31日(12月までの渡航要)までです。18歳以上を対象に、SNS(Facebook, Twitter, Instagram, ブログなど)を使ってヨーロッパ鉄道旅行の様子を紹介し、鉄道旅行の利便性やサービスなど、その魅力や楽しみ方を発信してくださる方を募集します。
 モニター当選者は、ユーレイルグローバルパス(通用日は最大1カ月、451〜911ユーロ相当)、またはユーレイルセレクトパス(5日間または10日間、411〜598ユーロ相当)と、ユースホステル宿泊料の一部補助(宿泊地によってはご提供できないこともあります)をご提供いたします。
 レイルヨーロッパ公式Facebookでは、昨年のモニター当選者から届いたSNSによる旅の報告を公開しています。モニター概要は、こちら。またモニター応募フォームはこちらから。



 ヨーロッパの鉄道や街を紹介するテレビ番組(フランス、ポルトガル、スペイン、ルクセンブルク、イタリア、ドイツ)


 BS-TBS「世界一周魅惑の鉄道紀行」、BS日テレの「大人のヨーロッパ街歩き」「世界水紀行」「小さな村の物語イタリア」、BSフジ「ヨーロッパ空中散歩」、TBS「THE世界遺産」、NHKBSプレミアムの「世界ふれあい街歩き」の放送予定内容を紹介します。
 このほかにも、テレビ朝日の「世界の街道をゆく」(月〜金曜20:54〜)、「世界の車窓から」(月〜金曜23:10〜)、BSフジの「欧州鉄道の旅」(隔週木曜22:00〜)、(月曜20:00〜)、BS12TwellV「ヨーロッパの車窓だけ2」(放送日程未定)など、ヨーロッパの旅の魅力を紹介する番組も放送されています。


◎テレビ番組
タイトル:世界一周魅惑の鉄道紀行(BS-TBS)
第155・156回バカンスはヨーロッパで!欧州6カ国鉄道紀行特選!
あなたはどっちの旅プラン派!?2時間スペシャル
 放送日:▼2016年7月4日(木曜)、19:00〜

タイトル:大人のヨーロッパ街歩き(BS日テレ)
第113回フランス・バニュル・ド・ロルヌ〜ブルジョワが愛した水の街
 放送日:▼2016年6月30日(木曜)、23:00〜
第114回ポルトガル・アマランテ〜縁結びの神さまが守る小さな街
 放送日:▼2016年7月7日(木曜)、23:00〜
第115回スペイン・マラガから地中海の恵みあふれる歴史遺産の街
 放送日:▼2016年7月14日(木曜)、23:00〜
第116回スペイン・サマランカから比類ない美しさを誇る石造りの街
 放送日:▼2016年7月21日(木曜)、23:00〜
タイトル:世界水紀行(BS日テレ)
第13回モン・サン・ミッシェル奇跡の絶景列車で旅するノルマンディー地方/フランス
 放送日:▼2016年7月16日(土曜)、18:00〜
第14回森と警告に囲まれた小さな国知られざるルクセンブルク/ルクセンブルク
 放送日:▼2016年7月23日(土曜)、18:00〜
※ 7月9日の放送は休止

タイトル:小さな村の物語イタリア(BS日テレ)
第227回ブロニャトゥーロ/カラブリア州
 放送日:▼2016年7月2日(土曜)、21:00〜
第229回アクアヴィーヴァ・コッレクローチェ/モリーゼ州
 放送日:▼2016年7月9、30日(土曜)、21:00〜
第228回セッテフラーティ/ラツィオ州REJ_news2016_06 (5/12)

 放送日:▼2016年7月23日(土曜)、21:00〜
タイトル:ヨーロッパ空中散歩(BSフジ)
第10回北フランスB
 放送日:▼2016年7月21日(木曜)、22:00〜
タイトル:THE世界遺産(TBS)
ローマ歴史地区T(イタリア)
 放送日:▼2016年7月24日(日曜)、18:00〜
ローマ歴史地区U(イタリア)
 放送日:▼2016年7月31日(日曜)、18:00〜
タイトル:世界ふれあい街歩き(NHK BSプレミア)
アウグスブルク/ドイツ
 放送日:▼2016年7月5日(火曜)、20:00〜
コルドバ/スペイン
 放送日:▼2016年7月12日(火曜)、20:00〜
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No.4209 (Re:4207) 注目のことば:鉄道パスの19時ルール
ほりうち(ccbu8181) 2016-07-01 14:58:36
注目のことば

 鉄道パスの19時ルール


 鉄道パスには、使用の際にいくつかのルールがあります。夜行列車に適用される「19時ルール(または午後7時ルール)」は、旅行者にとって使い方によってはとてもお得にパスを利用できるルールのひとつです。有効な鉄道パスを使って、出発地を19時以降に発車し、目的地に翌4時以降に到着する夜行列車を利用する場合、鉄道パスの使用日は翌日1日だけとなります。これを「19時ルール」といいます。ただし、次の要件が満たされなければなりません。@鉄道パスはヴァリデート(パスの有効化)されていること、A夜行列車に乗車する日はパスを使用していない(鉄道パスを使って他の列車に乗っていない)こと、B19時以降に発車し、下車駅には翌朝4時以降に到着する夜行列車であること、C夜行列車の到着日は、鉄道パスの有効期限内であること―です。
 今月号で紹介する旅のヒントでは、2回夜行列車に乗車しますが、1回目の乗車では19時ルールが適用されます。次にイタリア・フィレンツェへと向かう夜行列車については、乗車日にパスを使って列車に乗っていますので、19時ルールは適用されないことになります。<画像=オーストリア国際夜行列車のデラックス寝台(C)OBB -Harald Eisenberger>

撮影日:
撮影場所:
キャプション: オーストリア国際夜行列車のデラックス寝台(C)OBB -Harald Eisenberger
画像サイズ: 361×240(89%表示)
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No.4210 (Re:4207) お知らせ
ほりうち(ccbu8181) 2016-07-01 15:00:07
お知らせ

 「ヨーロッパ鉄道カタログ2016」申込み受付け中


 ご好評いただいている一般消費者向けの最新「ヨーロッパ鉄道カタログ2016」(A4版、計24ページ)日本語版のお申し込みを受け付けています。同カタログは写真や地図などを多用し、日本で販売している鉄道パスや列車などの情報を網羅しています。幅広くヨーロッパ鉄道の販売にご利用いただけます。

※入力者注:請求は旅行業者からになります


 日本語版「スイストラベルシステム2016」申込み受付け中


 スイス連邦鉄道、およびその他の交通機関で構成されるスイストラベルシステム(STS)の鉄道パスの詳細と路線図などを網羅した、2016年度版最新日本語販促ツール「スイストラベルシステム2016」(マップ)の申し込みを受付けています。
 STSマップはスイス旅行に役立つ情報を網羅し携帯にもとても便利な大きさです。シーニックトレイン(景観列車)のルートを含む詳細な鉄道路線が記載された大型のスイス鉄道マップのほか、スイスパスやフレキシーパスなどの詳細(パスの種類や適用エリア)、スイス旅行に必要な情報を盛り込み、コンパクトなサイズに仕上げました。スイス旅行に持参しても、旅行プランを立てる際にも役立ちます。

※入力者注:請求は旅行業者からになります


 一般消費者向けメルマガ会員のご登録について


 レイルヨーロッパジャパンでは、一般消費者を対象にした「レイルヨーロッパジャパンメールマガジン」の配信を行っています。このメールマガジンには、鉄道に関する最新ニュースだけでなく、政府観光局とリンクした各国の現地情報などが満載。一般消費者のヨーロッパ鉄道旅行へのモチベーションを高める内容となっています。配信は月1回、登録は無料です。
受信ご希望の方はhttp://www.raileurope.jp/subscribe/request_magazine.htmlまで。

撮影日:
撮影場所:
キャプション: ヨーロッパ鉄道カタログ2016
画像サイズ: 176×246(原寸表示)
撮影日:
撮影場所:
キャプション: 「スイストラベルシステム2016」(マップ)
画像サイズ: 260×354(原寸表示)
NEWS RELEASE:全般      3
No.4211 (Re:4207) 旅のヒント:シティナイトラインで楽しむドイツとイタリアの旅
ほりうち(ccbu8181) 2016-07-01 15:06:28

旅のヒント

 高速列車、夜行列車、景観列車(シーニックトレイン)や登山列車など、ヨーロッパにはさまざまなタイプの列車が縦横無尽に走り、観光客はもちろん、地元の人々にとっても大変身近な交通手段となっています。便利さだけでなく、車窓を流れる風景や地元の人々とのふれあい、列車での国境越えという体験など、鉄道旅行の魅力は尽きません。このコーナーでは、テーマを決めて鉄道を楽しむ旅のモデルコースとともに、駅構内や列車内でのサービスや設備などについてご紹介いたします。

 シティナイトラインで楽しむドイツとイタリアの旅
 〜運行サービス停止前に夜行列車で旅しよう

 今月号の旅のヒントは、2016年12月にそのサービスを停止することが決まっている夜行列車シティナイトライン(CNL)に2回乗車し、ドイツとイタリアの人気都市と小さな古都をめぐります。ドイツ・ハンブルクと周辺の古都をめぐり、CNLでミュンヘンへ。ロマンチック街道沿いの古都を観光したら、CNLでイタリア・フィレンツェへ。さらに高速列車フレッチャロッサでローマへと移動し、イタリア人気の2都市を巡ります。<画像=シティナイトライン普通寝台(ダブル)>>。

旅程(1):

1日目
 日本からヨーロッパの都市を経由するなどしてハンブルクへ。着後、ホテルへ。
 【ハンブルク泊】

2日目
 朝食後、ハンブルク中央駅からRE でメルン駅へ(所要約1時間1分)。メルン市街地散策後、RE でリューベックへ(約30分)。古都散策後、リューベック中央駅からRE またはEC でハンブルク中央駅へ(約43分)。
 【ハンブルク泊】

3日目
 朝食後、ハンブルク市内散策。夜、ハンブルク中央駅発のCNL でミュンヘンへ(約11時間28分)。
 【CNL 車中泊】

4日目
 翌朝、ミュンヘン中央駅に到着後、市内散策。
 【ミュンヘン泊】

5日目
 朝食後、列車でロマンチック街道沿いのアウグスブルクへ(約31分)。午後はIC でニュルンベルクへ(約1時間13分)。市内散策後、夕方、ICE でミュンヘンへ(約1時間2分)。21時頃ミュンヘン中央駅発のCNL でフィレンツェへ(約8時間59分)。
 【CNL 車中泊】

6日目
 朝、フィレンツェ着後、市内散策。
 【フィレンツェ泊】

7日目
 出発までフィレンツェ散策。フィレンツェSMN 駅からフレッチャロッサでローマ・テルミニ駅へ(約1時間31分)。
 【ローマ泊】

8日目
 終日、ローマ市内散策。
 【ローマ泊】

9日目
 出発までローマ市内散策。ローマから、ヨーロッパの都市を経由して日本へ。



旅のポイント:

  ハンブルクを起点にローカル列車で
  メルンとリューベックへ


 ハンブルク中央駅には、バスや地下鉄、タクシーなどの公共交通機関が乗り入れ、駅構内には荷物用のロッカーはもちろん、郵便局や観光案内所、キヨスク、ショップやブティック、カフェやレストラン、パン屋、ファーストフード店などが並びます。駅のチケット窓口は時間帯によってはとても混雑しますので、早めの行動を心がけることをおすすめします。
 ドイツ到着の翌日は、ハンブルク周辺の古都を訪れます。朝、ハンブルク中央駅からリージョナルエクスプレス(RE)に乗ってメルン(Molln)駅へ。途中、Buchen駅で乗り換えがあります。シュタット湖やシュール湖などの湖畔の町メルンは中世の街並みが残され、保養地としても知られています。なによりも、伝説の道化師ティル・オイレンシュピーゲルゆかりの地としてドイツでは大変有名です。ティルのおどけた姿の像やオイレンシュピーゲル博物館、ティルをモチーフにした様々なサインなどを目にすることでしょう。ティルは14世紀の道化師とされますが、実在したかは不明だそう。駅からはハウプト通りを北東の方へ歩いてマルクト広場へ。このあたりに見どころが集中しています。ザンクト・ニコライ教会にはティルの墓標があり、旧市庁舎にはメルン博物館があります。
 午後は、メルン駅からREに乗って約30分、世界遺産にも登録され、ハンザ同盟で栄えた古都リューベックへ。リューベック中央駅から東へと歩き2つの塔からなる15世紀建造のホルステン門を通って、トラヴェ川とトラヴェ運河に囲まれた旧市街へ。マルクト広場には、この町を特徴づける黒レンガ造りで、今も13〜14世紀のハンザ同盟時代の扉が残されている市庁舎があり、またマリエン教会、カタリーネン教会なども。リューベック名物でもあるマジパン(アーモンドの粉で作ったお菓子)はお土産に最適です。

 シティナイトライン、3人用寝台も
  1等デラックス寝台でちょっと贅沢に


 3日目は、ハンブルク市街地を散策です。ハンブルク中央駅の西側に広がる市街地では、市庁舎広場周辺や赤レンガ倉庫が並ぶ倉庫街を散策したり、ドイツ最大規模のハンブルク市立美術館やこの町出身の作曲家ブラームスの博物館を訪れたり。遊覧船でハンブルク港巡りもいいかもしれません。この日の夜はミュンヘンへと夜行列車で移動します。20時01分発のシティナイトラインに乗ると、翌朝、7時29分にミュンヘンに到着します。
 夜行列車シティナイトライン(CNL)は、ドイツ、イタリア、スイス、オーストリア、チェコ、オランダといった国々の主要都市を結んでいます。寝台/座席のタイプは、デラックス寝台と普通寝台、クシェット(簡易寝台)、リクライニングシートがあります。デラックス寝台はシャワーとトイレを完備し、普通寝台は洗面台を備えます。どちらの寝台にも3人対応のコンパートメントがあり、また朝食が含まれます。クシェットにはもともと6台の簡易ベッドが備えていますが、より快適なスペースを確保してもらうため、現在は最大5人までの利用となっています。車内乗務員からスナックや軽食、ドリンク類を購入することもできます。
 レイルヨーロッパ公式サイトには、シティナイトラインの車内設備とサービスのほか、お客様からのレビュー&評価、さらには夜行列車内を撮影した紹介ビデオも画像とともに掲載しています!

街道沿いのアウグスブルク、ニュルンベルクへはICEとICで

 朝、ミュンヘン中央駅に到着したら、早速、市内観光へ。市内のおすすめ観光スポット情報やマップ、主要鉄道駅情報はこちらから。数々の美術館(ノイエ・ピナコテークとモダン・ピナコテーク、レーンバッハギャラリーなど)は見ごたえあります。オペラ好きはバイエルン州立歌劇場で、真夏以外は基本的にオペラ上演が行われていますので、スケジュールをチェックしてみてください。
 5日目はロマンチック街道沿い最大の町であり2000年の歴史を誇る古都アウグスブルクへ。ミュンヘン中央駅からICEに乗って約31分でアウグスブルク中央駅に到着です。駅前から15分ほど歩けば、町の中心部、市庁舎広場にたどり着きます。ルネッサンス様式の市庁舎と隣接するペルラッハの塔、フッガーハウスや救済院フッゲライ、ルターゆかりの聖アンナ教会、14世紀建造の大聖堂、そしてモーツァルトの生家(モーツァルトハウス)など、様々な見どころがあります。
 お昼頃、IC に乗ってさらに北上し、約1時間13分でニュルンベルク中央駅に到着です。同駅前に旧市街を取り巻く城壁があり、駅の近くにあるケーニヒ門を通って旧市街へと進みましょう。"職人"手作りの工芸品などを売る職人広場を通って、旧市街を東西に流れるペグニッツ川を越えると中央広場。周辺にはフラウエン教会、旧市庁舎、聖セバルドゥス教会があり、さらに北へ進むと中世の城カイザーブルク、画家デューラーの家(作品や生活の様子を展示)など、見どころが集中しています。また、ニュルンベルクは、クリスマスマーケットの町としてとても有名。国内外から多くの観光客が訪れます。ニュルンベルク中央駅からはICE に乗って約1時間2分でミュンヘン中央駅に到着です。

 CNLでフィレンツェへ
  ローマへはフレッチャロッサで1時間31分!


 ミュンヘン中央駅から夜行列車シティナイトライン(CNL)に乗って国境を超えイタリア・フィレンツェへ。フィレンツェ・サンタマリア・ノヴェーラ駅には、翌朝6時過ぎに到着します。レイルヨーロッパ公式ウェブサイトでは、フィレンツェのおすすめ観光スポット、マップ、フィレンツェ市内の主要駅の駅構内サービスや公共交通機関との接続などの情報を紹介しています。美術好きには時間がいくらあっても足りないくらいかもしれませんが、ピサの斜塔をぜひ見たい方は、フィレンツェ滞在中にピサへ行くのもいいかもしれません。フィレンツェ〜ピサ間は、フレッチャビアンカで約44分でアクセス可能です。
 翌日午後、フィレンツェ・サンタマリア・ノヴェーラ駅から高速列車フレッチャロッサに乗って約1時間31分でローマ・テルミニ駅に到着します。ローマ市内のおすすめ観光スポット情報、マップ、ローマ市内に点在する主要駅の詳細情報(駅でのサービス、公共交通機関との接続など)が都市情報ローマで紹介されています。シティナイトラインが発着するローマ・テルミニ駅の情報も。
 帰国は、ローマのレオナルド・ダ・ヴィンチ(フィウミチーノ)空港から。レイルヨーロッパ公式サイトには、ヨーロッパの主要空港へのアクセス、交通情報、直結する鉄道駅情報なども満載です。ぜひご覧ください。


 ここで明記している乗車時間や乗換駅は、季節や曜日、発車時刻などによって異なる場合があります。乗車される際は実際に時刻表でご確認ください。


鉄道パス&チケット

・鉄道パス:ジャーマンレイルパス(1カ月の有効期間内に通用日4日間)

・パスホルダー料金による寝台指定券:シティナイトライン(ハンブルク中央駅⇒ミュンヘン中央駅)、シティナイトライン(ミュンヘン中央駅⇒フィレンツェSMN駅)

・鉄道チケット(区間乗車券):フレッチャロッサ(フィレンツェSMN駅⇒ローマ・テルミニ駅)

・ハンブルク〜ミュンヘン間のシティナイトライン乗車に際しては、19時ルールが適用されますので、翌日の日付をパスに記入します。この際、夜行列車の到着日がパスの有効期間内であることが条件となります。ただし、ミュンヘン〜フィレンツェ間に乗車の際は、夜行列車利用日に、ほかの列車に乗りますので、日程の5日目と6日目の2日間、パスを使用することになります。


Tips & インフォメーション
・ここに記載する列車や船、バスなどのスケジュールは時期などによって異なる場合があります。必ず事前にご確認ください。

・目的駅に到着したら、復路の列車の時刻表を必ず確認してから観光へとお出かけください。不慣れな駅構内では目的とする場所に辿りつくのに多少時間を要することも考えられますの
で、時間に余裕を持って駅に到着するようにしてください。

・列車、またはバスにご乗車の際には、時刻表を確認し、遅延なども考えられますので、余裕をもって行動するようにしてください。乗り継ぎの際は、余裕ある乗り継ぎ時間を確保することをおすすめします。

・ドイツ観光局公式サイト⇒ http://www.visit-germany.jp/

・イタリア政府観光局公式サイト⇒ http://visitaly.jp/


撮影日:
撮影場所:
キャプション: シティナイトライン普通寝台(ダブル)
画像サイズ: 304×200(原寸表示)