NEWS RELEASE:全般      3
No.3485 【REJ】RAIL EUROPE JAPAN NEWS  2014/12 (目次)
ほりうち(ccbu8181) 2014-12-31 21:19:23
ユーレイルパスなど欧州の鉄道パスを日本に輸入している総代理店「レイルヨーロッパジャパン」の月刊ニュースの2014年12号の内容をご紹介します。旅行代理店向けのニュースですが、ヨーロッパの鉄道きっぷ・鉄道旅行商品についての情報が満載ですので、皆様に紹介させていただきます。
 「旅のヒント」では、「ヨーロッパ横断チョコレート食べ歩きの旅」を紹介しています。

///鉄道フォーラム リリース文入力担当 堀内 聡///



レイルヨーロッパ ジャパンニュース 2014年12月

2014年第12号(12月26日発行 通巻 第168号) 発行:RAIL EUROPE JAPAN
Facebook : http://www.facebook.com/raileurope.jp

《今月のニュース》
●“Grand Train Tour of Switzerland“プロジェクトがスタート!!
●ジャーマンレイルパスがさらに使い安く、お得に!
●STSに新パス誕生、パス名変更も
●ユーロスターの料金規約が一部変更
●英国の区間乗車券はATOCのみに
●フランスの包括運賃チケット手数料変更
●ヨーロッパの鉄道や街を紹介するテレビ番組(オーストリア、英国、フランス、イタリア、ドイツ)
●残りわずか!フランスレイルパスキャンペーン!ミールクーポン(8.50ユーロ分)プレゼント中!

《注目のことば》
鉄道パスの通用日

《お知らせ》
●「ヨーロッパ鉄道カタログ2014」申込み受付け中
●日本語版「スイストラベルシステム2014」申込み受付け中
●一般消費者向けメルマガ会員のご登録こついて

《旅のヒント》
●ヨーロッパ横断チョコレート食べ歩きの旅
 ウィーン、グラーツ、ケルン、ブリュッセル、ブルージュ、パリ、ランス 

Rail Europe Japan

Official site:
http://www.raileurope.jp

Facebook:
http://www.facebook.com/raileurope.jp

ヨーロッパ鉄道旅行ガイド:
http://www.railguide.jp

 2014年も「旅行業界人のためのヨーロッパ鉄道ニュース」をご愛読いただき、誠にありがとうございました。2014年、旅行業界としては、著しい円安とエマージングカントリーの積極的なセールスにより、日本は一時の勢いを失っていますが、レイルヨーロッパはFITの皆様に支えられ、引き続き好調なセールスを保っています。これも一重に皆様のご支援、ご協力の賜物と深く感謝しております。
 2014年から2015年にかけて欧州の鉄道網に多くのトピックスが控えております。ユーロスター開業20年目となる11月13日にお披露目されたシーメンズの新型車両の導入が順次、始まります。快適性がこれまで以上に高まり、ロンドン〜パリ間は2時間フラット、ロンドン〜ブリュッセル間は1時間30分と、高速化が進みます。加えて、新たにロンドン〜マルセイユ/アムステルダムなど、新ルートの運行も予定され、欧州鉄道網の利便性はさらに高まります。また、今年25周年を迎えた「スイストラベルシステム」では、2015年からスイスのパートナーとともに「Grand Train Tour of Switzerland」を展開します。ワールドワイドの長期的なプロジェクトで弊社としても重点的なプロモーションを計画中です。
 2015年も引き続き、レイルヨーロッパをご愛顧くださいますよう、お願い申し上げるとともに、皆さまのご健康とご多幸をレイルヨーロッパスタッフ一同、心より祈念いたしております。皆さま、良いお年をお迎えください。

レイルヨーロッパジャパンスタッフ一同
撮影日:
撮影場所:
キャプション: ドイツ・ケルンのクリスマスマーケット
画像サイズ: 525×351(61%表示)
撮影日:
撮影場所:
キャプション: ロンドンのコベントガーデン
画像サイズ: 527×395(61%表示)
NEWS RELEASE:全般      3
No.3486 (Re:3485) 今月のニュース:STSの新パス情報、各種パス・チケットの変更情報など
ほりうち(ccbu8181) 2014-12-31 21:22:44
今月のニュース


“Grand Train Tour of Switzerland“プロジェクトがスタート!!


 スイストラベルシステム(STS)は2015年、世界各国のスイス政府観光局やスイスの公共交通機関各社とともに、スイスへの渡航者に対してユニークな旅行ルートの提案を行う“Grand Train Tour of Switzerland“プロジェクトがスタートします。
 同プロジェクトは、2015年からワールドワイドで長期に渡って展開していきます。“Grand Train Tour of Switzerland“は、スイスでもっとも美しいパノラマ景色が堪能できるルートをスイストラベルパスを利用して、人気のシーニックトレイン(景観列車)などで巡ります。
 “Grand Train Tour of Switzerland“の関連資料(日本語)と素材集は、以下のURLをご参照下さい。

◎関連資料
 http://www.raileurope.jp/agent/promotion/Grand_Train_Tour_of_Switzerland/promotion_guide.pdf

◎素材集
 http://www.raileurope.jp/agent/promotion/Grand_Train_Tour_of_Switzerland/materials.zip



ジャーマンレイルパスがさらに使い安く、お得に!


 ジャーマンレイルパスは2015年、一部のご利用方法などに変更があります。ジャーマンレイルパスは従来、フレキシータイプのみでしたが、新たに通用日連続タイプが登場します。さらに、これまで付帯クーポンとして販売していたジャーマンレイルパスエクステンション機能がジャーマンレイルパスに含まれます!
 また、さらにお得感がアップします。2人で同一行程を旅する場合に適用されるジャーマンレイルツインパスについては割引率がより高くなり、使いやすくお得になります。ファミリー旅行にも朗報!ジャーマンレイルパス(フレキシータイプと通用日連続タイプ)を購入の大人1人につき、12歳未満の子供は2人までが無料となります。無料となる子供用のパスも、発券されます。ただし、12歳未満であっても子供1人の場合は、ユース(26再未満向け)パス(1等も)を購入しなければなりません。
 ボーナス特典のひとつ、KDライン社の乗船券割引については2014年12月31日をもって終了します。ご注意下さい。

◎新ジャーマンレイルパス(通用日連続タイプ)
・通用日5日、10日、15日
◎新ジャーマンレイルパスフレキシー(フレキシータイブ)
・1力月の有効期間内に通用日3日、4日、5日、7日、10日 ⇒ 通用日6日間は廃止されます。
◎ジャーマンレイルパスエクステンションは、以下の路線に有効でした。今後はジャーマンレイルパスとジャーマンレイルパスフレキシーに包括されます。
・高速列車ICE(国際線)を利用して、ドイツからベルギー・ブリュッセルヘ
・ユーロシティ(DB−OBB)を利用して、オーストリアのクフシュタインやインスブルックヘ
・ユーロシティ(DB−OBB)を利用して、イタリアのボルツァーノ、ヴェローナ、ボローニヤ、ヴェネツィアヘ
・ミュンヘンまたはニュルンベルク発のドイツ鉄道ICパス(DB IC Bus)を利用して、チェコ・プラハヘ
・ベルリン発のドイツ鉄道ICパス(DB IC Bus)を利用して、ポーランド・クラクフヘ



STSに新パス誕生、パス名変更も


 スイストラベルシステム(STS)のパスは2015年、一部名称が変更されます。「スイスパス」は、「スイストラベルパス」に、「スイスフレキシーパス」は「スイストラベルパス フレックス」に、それぞれ変更となり、いずれのパスも通用日が変更されます。また、「スイスカード」が廃止され、「スイスハーフフェアカード コンビ」が新たに登場します。

◎新スイストラベルパス(通用日連続タイプ)
・通用日3日、4日、8日、15日 ⇒ 新たに通用日3日間が登場。通用日22日と1力月間は廃止されます。
・2人以上で同一行程を旅する際に適用されるセーバーパスは廃止となります。
・市内を巡るガイドツアーやホテルの割引など、一部ボーナス特典から外れています。
・パスの発券方法として、「Print@Home」(自宅で印刷)が追加されました。

◎新スイストラベルパスフレックス(フレキシータイブ)
・30日間の有効期間内に通用日3日、4日、8日、15日 ⇒ 新たに通用日8日、15日が登場。通用日5日は廃止されます。
・2人以上で同一行程を旅する際に適用されるセーバーパスは廃止となります。
・有効期間内の通用日以外の日にスイストラベルシステム(STS)の区間乗車券が50%割引でこ利用いただけましたが、今後、「スイスハーフフェアカードコンビ」の購入が必要となります。
・市内を巡るガイドツアーやホテルの割引など、一部ボーナス特典から外れています。

◎スイスハーフフェアカードコンビ
・スイストラベルパスフレックス、またはスイストランスファーチケットに付帯して、購入いただけるパスです。スイス国内における区間乗車券が現地にて50%割引で購入いただけます。

◎スイスカード
・スイスカードは2014年12月31日をもって廃止されます。
・スイスカードをご希望のお客様には、スイストランスファーチケット+スイスハーフフェアカートコンビの組み合わせでのご購入をおすすめください。



ユーロスターの料金規約が一部変更


 ロンドンとパリやブリュッセルを結ぶ高速列車ユーロスターのチケット料金規約が一部変更となっています。土曜の夜の往復運賃以外はほとんどの往復チケットが廃止されました。またスタンダードとスタンダードプレミアの料金については、払い戻しができなくなりましたが、未使用のチケットに関しては変更が可能となります。この場合、変更手数料40ユーロと、変更するチケット料金との差額が必要となります。



英国の区間乗車券はATOCのみに


 ブリットレイルの区間乗車券(オープンチケット)の発売は、2014年12月31日をもって終了となります。2015年1月1日以降は、ATOC(英国鉄道)のチケットのみとなります。また、ブリットレイルが2014年に発売を開始した「ブリットレイルスコティッシュハイランズパス」をレイルヨーロッパでも販売いたします。


フランスの包括運賃チケット手数料変更


 手数料が変更となります。すべてのフランスにおけるジャーニートレインのレジャー運賃チケットについて、現地で変更する場合、手数料が12ユーロ(従来は10ユーロ)に値上げとなりました。



ヨーロッパの鉄道や街を紹介するテレビ番組(オーストリア、英国、フランス、イタリア、ドイツ)


 BS日テレの「THE世界遺産」、BSフジの「欧州鉄道の旅」、テレビ朝日の「世界の車窓から」、BS朝日の「ヨーロッパいちばん旅行記」、NHKBSプレミアムの「世界ふれあい街歩き」、BS−TBSの「世界一周魅惑の鉄道紀行」(月曜20:00〜20:54)の放送予定内容を紹介します。このほかにも、BS日テレの「トラベリックスV〜世界体感旅行」(日曜19:00〜19:54)、BS12TwellVの「感動地球紀行〜世界遺産ものがたり」など、ヨーロッパの旅の魅力を紹介する番組も放送されています。

◎テレビ番組
タイトル:THE世界遺産(BS日テレ)
ヴァッハウ渓谷の文化的景観(オーストリア)
放送日:▼2015年1月18日(日曜)、18:00〜18:30
ジャイアンツ・コーズウェイとその海岸(英国)
放送日:▼2015年1月25日(日曜)、18:00〜18:30
※2014年12月28日は放送休止。

タイトル:欧州鉄道の旅(BSフジ)
第125回 北の麗人ノーザン・ベルで行く優雅な日帰り旅行 〜リンカンからロチェスターまで〜
放送日:▼2015年1月18日(日曜)18:00〜18:55
※2014年12月28日は編成の都合上、休止。

タイトル:世界の車窓から(テレビ朝日)
夏の北イタリアとフランス・コルシカ島を巡る旅
 ミラノを起点に北イタリアを鉄道で巡り、ヴェネツィアからは高速列車イタロでローマヘ。イタリアン・リヴィエラを走り、その後、コルシカ島へ。
放送日:▼2014年10月27日〜2015年1月23日(月〜金曜23:10〜23:15)放送予定
 ※2014年12月25、26、29日〜2015年1月2日は放送休止。

タイトル:ヨーロッパいちばん旅行記(BS朝日)
イタリア・ミラノ 最新アートの拠点!プレラ界隈のいちばん
放送日:▼2014年12月26日(金曜)21:00〜21:54
 ※2015年1月2、9、16日は放送休止。

タイトル:世界ふれあい街歩き(NHKBSプレミアム)
パリ!フランス!路地めぐりスペシャル
放送日:▼2015年1月3日(火曜)、19:30〜20:59
再放送:マラガ/スペイン(2015年1月6日20:00〜)
 ※2014年12月30日は特別編成のため休止。

タイトル:世界一周魅惑の鉄道紀行(BS−TBS)
ベルリン〜ドレスデン ドイツクラシック紀行 世界の音楽家が憧れるオペラハウスヘ
放送日:▼2014年12月29日(月曜)、20:00〜
一生に一度は行きたい!初夢紀行(スイスアルプス、フランス・モンサンミッシェル〜ヴェルサイユ宮殿、スペインの祭り)
放送日:▼2015年1月5日(月曜)、18:00から3時間スペシャル!



残りわずか!フランスレイルパスキャンペーン!ミールクーポン(8.50ユーロ分)プレゼント中!


 既報の通り、レイルヨーロッパウェブサイトまたは、対象の旅行代理店でフランスレイルパスをご購入いただいた方に、先着順でTGVのバー車両で利用できる8.50ユーロ分のミールクーポンをプレゼント中です!
 ミールクーポンはTGV国内線のみに有効(TGV国際線、TGV以外のフランス国内線は対象外)となります。クーポン分の払い戻しはできません。バー車両での商品購入に関する質問は、直接バー車両スタッフにおたずねください。駅窓口などそれ以外のスタッフは、この件について回答できません。


撮影日:
撮影場所:
キャプション: “Grand Train Tour of Switzerland“プロジェクトがスタート!!
画像サイズ: 354×444(90%表示)
NEWS RELEASE:全般      3
No.3487 (Re:3485) 注目のことば:鉄道パスの通用日
ほりうち(ccbu8181) 2014-12-31 21:24:41
注目のことば


 鉄道パスの通用日


 鉄道パスを購入する際、「通用日」という言葉を耳にしたり、目にしたりしたことはありませんか。鉄道パスには、「通用日」があります。「通用日」とは、鉄道パスを使用できる「日数」のことです。たとえば、フランスレイルパスには、「有効期間1カ月のうち通用日3日」というのがあります。パスの有効期間1カ月の間に、パスを使って列車に乗る日を3日間、好きに選ぶことができるというものです。これをフレキシータイブのパスと呼んでいます。
 一方で、通用日連続タイプ(使用日連続タイプ)というのがあります。たとえば、ユーレイルグローバルパス15日間なら、12月1日に利用を開始すると、12月15日までの15日間、毎日鉄道パスを使って列車に乗車できることになります。なお、鉄道パスによって、通用日連続タイプとフレキシータイブの2種類があるものと、フレキシータイブのみの設定のものがあります。

撮影日:
撮影場所:
キャプション: ユーレイル リージョナルパスのサンプル
画像サイズ: 289×172(原寸表示)
NEWS RELEASE:全般      3
No.3488 (Re:3485) お知らせ
ほりうち(ccbu8181) 2014-12-31 21:26:28
お知らせ


「ヨーロッパ鉄道カタログ2014」申込み受付け中

 こ好評いただいている一般消費者向けの最新「ヨーロッパ鉄道カタログ2014」(A4版、計20ページ)日本語版の申し込み受け付け中です。同カタログは写真や地図などを多用し、日本で販売している鉄道パスや列車などの情報を網羅しています。



日本語版「スイストラベルシステム2014」申込み受付け中

 スイス連邦鉄道、およぴその他の交通機関で構成されるスイストラベルシステム(STS)の鉄道パスの詳細と路線図などを網羅した、2014年度版最新日本語販促ツール「スイストラベルシステム2014」(マップ)の申し込みを受付けています。
 STSマップはスイス旅行に役立つ情報を網羅し携帯にもとても便利な大きさです。シーニックトレイン(景観列車)のルートを含む詳細な鉄道路線が記載された大型のスイス鉄道マップのほか、スイスパスやフレキシーバスなどの詳細(パスの種類や適用エリア)、スイス旅行に必要な情報を盛り込み、コンパクトなサイズに仕上げました。スイス旅行に持参しても、旅行プランを立てる際にも役立ちます。


(※入力者注:「ヨーロッパ鉄道カタログ2014」「スイストラベルシステム2014」の請求は業者からになります)



一般消費者向けメルマガ会員のご登録について

 レイルヨーロッパジャパンでは、一般消費者を対象にした「レイルヨーロッパジャパンメールマガジン」の配信を行っています。このメールマガジンには、鉄道に関する最新ニュースだけでなく、政府観光局とリンクした各国の現地情報などが満載。一般消費者のヨーロッパ鉄道旅行へのモチベーションを高める内容となっています。配信は月1回、登録は無料です。
 受信ご希望の方は http://www.raileurope.jp/subscribe/request_magazine.html まで。

撮影日:
撮影場所:
キャプション: ヨーロッパ鉄道カタログ2014
画像サイズ: 120×168(原寸表示)
撮影日:
撮影場所:
キャプション: スイストラベルシステム2014
画像サイズ: 128×179(原寸表示)
NEWS RELEASE:全般      3
No.3489 (Re:3485) 旅のヒント:ヨーロッパ横断チョコレート食べ歩きの旅
ほりうち(ccbu8181) 2014-12-31 21:32:02

旅のヒント

 高速列車、夜行列車、景観列車(シーニックトレイン)や登山列車など、ヨーロッパにはさまざまなタイプの列車が縦横無尽に走り、観光客はもちろん、地元の人々にとっても大変身近な交通手段となっています。便利さだけでなく、車窓を流れる風景や地元の人々とのふれあい、列車での国境越えという体験など、鉄道旅行の魅力は尽きません。このコーナーでは、テーマを決めて鉄道を楽しむ旅のモデルコースとともに、駅構内や列車内でのサービスや設備などについてご紹介いたします。


ヨーロッパ横断チョコレート食べ歩きの旅
 ウィーン、グラーツ、ケルン、ブリュッセル、ブルージュ、パリ、ランス


弊社が毎月配信する「ヨーロッパ鉄道メールマガジン11月号」で、「ヨーロッパ旅行をするなら、誰とどのような旅をしたいですか?」という質問に対し、「家内とブリュッセルでチョコレートの食べ歩きしたい」というコメントをお寄せいただきました。
 今月号の旅のヒントでは、ヨーロッパを鉄道で横断するチョコレート食べ歩きの旅をご紹介します。訪れる町はウィーン、グラーツ、ケルン、ブリュッセル、ブルージュ、パリ、そしてランスです。
 11月号の旅のヒントでは、ウィーンで旅を終えました。そこで、今月号ではウィーンから旅を始めます。ハプスブルク家の栄華を今に残すウィーンとグラーツでチョコレートの食べ歩きを楽しんだら、オーストリア国際夜行列車(=ユーロナイト)でドイツ・ケルンへ。世界遺産の町ケルンでは市街地散策とチョコレート博物館を訪れ、高速列車ICEまたはタリスでベルギー・ブリュッセルへ。世界遺産の古都ブルージュにも足を延ばし、ベルギーチョコ三昧です。その後、タリスでパリへと南下します。パリでもチョコレートやスイーツを存分に楽しみ、パリから日帰りでシャンパンの本場ランスへ出かけます。<画像=ザッハトルテ。ホテル・ザッハのカフェにて((c) NoriM)>
 ご乗車の際には、2015年の最新の時刻表をご確認ください。

 なお、「旅のポイント」では、訪れる都市の観光情報をはじめ、利用する空港や鉄道駅の構内設備や構内図、アクセスや交通情報などについて、弊社公式サイトの各ページにリンクしていますので、そちらも併せてご覧ください。


 旅程

1日目
 日本から、ヨーロッパの都市を経由するなどしてウィーンへ。着後、ホテルへ。
 ウィーン泊

2日目
 朝、ウィーン中央駅からECでグラーツ中央駅へ(所要約2時間30分)。市内散策。
 ウィーン泊

3日目
 出発まで、ウィーン市内散策。チョコレート食べ歩き。ウィーン中央駅21:41発のENでドイツ・ケルン中央駅へ(約10時間53分)。
 車中泊

4日目
 朝、ケルン到着。市内散策。チョコレート博物館へ。夕方、タリスまたはICEでブリュッセル南駅へ(約1時間50分)。
 ブリュッセル泊

5日目
 終日、ブリュッセル市内散策。チョコレート食べ歩き。
 ブリュッセル泊

6日目
 朝、ブリュッセル南駅からECでブルージュへ(約1時間1分)。旧市街散策。
 ブリュッセル泊

7日目
 朝、タリスでパリへ(約1時間22分)。市内散策、チョコレート食べ歩き。
 パリ泊

8日目
 朝、パリ東駅からTGVでランスへ(約45分)。ランス市内散策。老舗チョコレート店へ。
 パリ泊

9日目
 出発まで、パリ市内散策。シャルル・ド・ゴール空港から日本へ。
 機内泊

10日目
 日本着。


 旅のポイント:

ウィーンから夜行列車でケルンへ、
 寝台は朝食付き

 ウィーン国際空港からウィーン市街地へは、シティ・エアポート・トレイン(CAT)やSバーン、リムジンバスなどでアクセスできます。ウィーンにも有名なチョコレート店はたくさんあります。たとえば、デーメルやヴィーナー・ショコラーデ・ケーニッヒなどです。ザッハトルテで有名なホテル・ザッハのカフェで、ゆっくりとコーヒーとザッハトルテをおともに午後のお茶を楽しんではいかがでしょう。世界遺産にも登録されるウィーン歴史地区観光も忘れずに。シュテファン大聖堂やオペラハウスなどは、ホテル・ザッハからも至近です。
 2日目は、ウィーン中央駅からユーロシティ(EC)に乗って約2時間30分のグラーツへ。時計塔の町とも呼ばれるグラーツは14世紀、ハプスブルク家の居城都市として栄えました。グラーツでは、ゾッターのチョコレートはいかがでしょう。パッケージがとてもオシャレで、フレーバーがとても豊富。フェアトレードとオーガニックにこだわったチョコレートです。町の中心は中央広場と市庁舎。中世の頃、王宮教会だった聖堂などにも立ち寄って。堅固な城塞シュロスベルクには、この町のシンボルでもある古い時計塔があり、その横には展望カフェも併設されています。
 翌日は終日ウィーン市内を散策したら、夜行列車に乗ってドイツ・ケルンへと移動します。ウィーン中央駅を21時41分発のオーストリア国際夜行列車(=ユーロナイト、EN420)に乗ると、ケルン中央駅には翌朝8時42分に到着します。ケルン到着前には、ライン川沿いの路線を走りますので、お見逃しなく。
 シャワーとトイレ、洗面台を備えるデラックス寝台は基本的に2人用のキャビンですが、3人用のキャビンも2つあります。また、洗面台を備える普通寝台のコンパートメントは最大3人まで。いずれの寝台も、朝食が含まれます。クシェット(簡易寝台)は4人と6人部屋になっていて、ファミリーやグループでの旅行に最適です。クシェットは、車両備え付けのトイレと洗面台をお使いいただくことになります。普通寝台、クシェットは男女別のコンパートメントとなります。また車内では軽食や飲み物などを乗務員にオーダーできます(別途料金がかかります)。


ICEやタリスでブリュッセルへ
 ECでブリュッセルからブルージュは約1時間

 朝、ケルン中央駅に到着したら、駅構内のコインロッカーに荷物を預けてケルン市内散策へ。駅前のケルン大聖堂は必見です。大聖堂前広場からSL型の観光列車に乗って、ライン川沿いのチョコレート博物館へ。カカオの歴史とともに、Imhoff-Stollwerk社のチョコレート製造過程が見学できます。ミュージーアムショップではさまざまなタイプのチョコレートを販売しているほか、カフェも併設されています。
 夕方、ケルン中央駅から高速列車ICE、または高速列車タリスに乗って約1時間50分でベルギー・ブリュッセル南駅に到着です。ブリュッセルのグランプラスにもチョコレート博物館があります。また、ノイハウスやゴティバは定番ですが、メリーやガレー、ヴィタメール、ヴァンデンダーなどの王室御用達のチョコレート、ピエール・マルコリーニやピエール・ルドンなど、世界的に知られたショコラティエの店も。チョコレート食べ歩きをお楽しみください。もちろん、ブリュッセルはチョコレート以外にも、グランプラス、小便小僧や王立美術館など、見所はたくさんあります。
 翌日は、ブリュッセル南駅からユーロシティ(EC)に乗って約1時間でブルージュ駅に到着です。ブルージュ駅構内にはコインロッカーやショップ、カフェもあります。ブルージュにもチョコレート博物館「チョコストーリー」があります。町には50ほどのチョコレート店があるといわれています。たとえば、チョコレートライン、BbyB.、デュモンなどです。世界遺産に登録される旧市街は、現在も中世以来の町並みが残り、ベルギー屈指の観光地です。ペギン会修道院、町の中心であるマルクト広場にはギルドホールや鐘楼、西フランドル州庁舎が並び、見どころは尽きません。


タリスならブリュッセル〜パリ間は約1時間20分
 TGVでシャンパンの町ランスへ

 7日目は、パリへと移動です。紅い車体がおしゃれな高速列車タリスに約1時間22分も乗ると、パリ北駅に到着します。タリスは同2都市間を1日20往復便以上運行されていますので、スケジュールの選択肢も豊富です。また、乗車時間帯によっては、1等のお客様には座席でのお食事がチケット料金に含まれます。パリには数々の有名なスイーツ店があります。メゾン・ド・ショコラ、ラ・デュレなどは日本でもとても良く知られた名店。本店でその雰囲気とチョコやスイーツをお楽しみください。
 翌日は、シャンパンの本場ランスへと日帰り旅行です。パリ東駅から高速列車TGVに乗って約45分で、ランス駅到着です。ランスの老舗チョコレート店 La Petite Friande へ。シャンパンコルクの形をしたマール・ド・シャンパーニュ入りのチョコレートBushonsが人気です。アールデコ様式の優美な建物が並ぶ市内の街歩きを楽しみましょう。フランスの歴代王の戴冠式が行なわれたノートルダム大聖堂や王家の宝物が展示されるトー宮殿などは世界遺産に登録されており、ぜひ訪れたいところ。ランスではポメリー、マム、テタンジェなど、有名なシャンパンメゾンの1つを訪れ、カーブ(貯蔵室)を見学し、シャンパンのテイスティングをどうぞ。
 帰国はパリからです。シャルル・ド・ゴール空港へは地下鉄(RER)B線やエールフランス・コーチなどでアクセスできます。


 ここで明記している乗車時間や乗換駅は、季節や曜日、発車時刻などによって異なる場合があります。乗車される際は実際に時刻表でご確認ください。


 鉄道パス&チケット
ユーレイルセレクトパス(4カ国)5日間/2カ月有効(1等):EC(ウィーン中央駅⇔グラーツ中央駅<2日目>)、EN(ウィーン中央駅⇒ケルン中央駅<4日目>、タリス(ケルン駅⇒ブリュッセル南駅<4日目>)、EC(ブリュッセル南駅⇔ブルージュ駅<6日目>)、タリス(ブリュッセル南駅⇒パリ北駅<7日目>)、TGV(パリ東駅⇔ランス駅<8日目>)
 ●選択する国はオーストリア、ドイツ、ベネルクス(ベルギー)、フランスの4カ国です。
 ●ユーレイルセレクトパスは2015年から料金体系が変更されます。詳細は弊社メールマガジン11月号を参照下さい。
 ●3日目は夜行列車にしか乗車しません。この場合、19時ルールが適用されますので、鉄道パスの通用日は翌日(4日目)のみ使用することとなります。

・2015年からは、ユーレイルセレクトパスを所持する大人に同行する子供(4歳以上、12歳未満)2人までは、無料となります。

・ユーレイルセレクトパスは、2人以上で同一行程を一緒に旅する際にお得なセーバーパス、26歳未満を対象にしたユースパスがあります。2015年からはユースパス1等が登場します。シニア向けのパスはありません。

・オーストリア国際夜行列車、タリス、ICE(国際線)、TGVにご乗車の際は、別途、座席/寝台指定券が必要です。その際、お得なパスホルダー料金でご購入いただけます。


 Tips & インフォメーション
・ここに記載する列車や船、バスなどのスケジュールは時期などによって異なる場合があります。必ず事前にご確認ください。

・目的駅に到着したら、復路の列車の時刻表を必ず確認してから観光へとお出かけください。不慣れな駅構内では目的とする場所に辿りつくのに多少時間を要することも考えられますので、時間に余裕を持って駅に到着するようにしてください。復路の列車の時刻も必ずご確認ください。

・列車、またはバスにご乗車の際には、時刻表を確認し、遅延なども考えられますので、余裕をもって行動するようにしてください。乗り継ぎの際は、余裕ある乗り継ぎ時間を確保することをおすすめします。

・オーストリア政府観光局 ⇒ http://www.austria.info/jp

・ドイツ観光局 ⇒ http://www.germany.travel/jp/index.html

・ベルギー観光局ワロン・ブリュッセル ⇒ http://www.belgium-travel.jp/

・ベルギー・フランダース政府観光局 ⇒ http://www.visitflanders.jp/

・フランス観光開発機構 ⇒ http://jp.rendezvousenfrance.com/

・参考図書:「チョコレートの世界史」(著者:竹田尚子、中央公論社、2010年)、「ドイツものしり紀行」(著者:紅山雪夫、新潮文庫、2005年)など


撮影日:
撮影場所:
キャプション: ザッハトルテ。ホテル・ザッハのカフェにて((c) NoriM)
画像サイズ: 191×143(原寸表示)