NEWS RELEASE:JR&私鉄    3
No.8923 (Re:8922) 別紙
ほりうち(ccbu8181) 2015-03-23 23:24:26
会社名  日本車輌製造株式会社
代表者名 代表取締役社長 中川 彰
     (コード:7102東証、名証第1部)
問合せ先 執行役員総務部長伊藤 英樹
     (TEL 052-882-3316 )


     連結子会社に関する損失の発生および業績予想の修正
      並びに配当予想の修正(無配)に関するお知らせ

 平成27年3月期連結決算において、当社の米国子会社であるNIPPON SHARYO U.S.A.,INC.(以下「日本車両USA」という)が、受注案件の損失や固定資産の減損損失を計上する見込みとなりました。また、これに伴い、当社単体決算においても、関係会社株式評価損や関係会社事業損失引当金繰入額等を特別損失に計上する必要が生じることから、1月28日に公表しました平成27年3月期通期業績予想につきまして、下記の通り修正いたします。
 さらに、平成27年3月31日を基準日とする配当予想につきましても修正することとしましたので、お知らせいたします。


                 記


1.連結子会社における受注案件の損失発生
 日本車両USAにおいて、2016年度以降に売上計上が予定されている米国向け大型鉄道車両案件について、直近の設計の進捗状況や原材料・部品の手配状況、現地雇用作業員の現在の作業習熟状況からの製造工数の見直しなど見積原価の精査を行った結果、約90億円の損失発生が見込まれることが判明したため、当期末においてこの額を売上原価に計上する見込みとなりました。

2.連結子会社における固定資産の減損損失の発生
 日本車両USAの業績が改善しないことにより収益性の低下による減損の兆候が認められたことから、同社が保有する鉄道車両組立工場および部品製造工場の固定資産について、将来の回収可能性を検討した結果、当期末において約48億円の減損損失を特別損失に計上する見込みとなりました。

3.当社単体における関係会社株式評価損の発生
 日本車両USAが、上記1.および2.の損失計上により債務超過となり当社が100%保有する同社株式の実質価値はゼロとなることから、当期末に関係会社株式評価損29億93百万円を特別損失に計上する見込みとなりました。
 なお、当第2四半期に当該株式の評価損を26億55百万円計上しており、当期通期の計上額としては、56億48百万円となります。
 また、当該損失については、個別決算において計上されるものであり、連結決算においては相殺消去されるため、連結業績に与える影響はありません。

4.当社単体における関係会社事業損失引当金繰入額等の発生
 日本車両USAが、上記1.および2.の損失計上により財務状況が著しく悪化することから、将来の当該会社の事業上の損失に備え、当期末に当社において関係会社事業損失引当金繰入額など約144億円を特別損失に計上する見込みとなりました。
 なお、当該損失については、個別決算において計上されるものであり、連結決算においては相殺消去されるため、連結業績に与える影響はありません。

5.業績予想値の修正
 平成27年3月期通期の連結業績予想値の修正(平成26年4月1日〜平成27年3月31日)
┌────┬─────┬────┬────┬─────┬─────┐
|    |  連結  | 連結 | 連結 |  連結  |1株当たり|
|    | 売上高 |営業利益|経常利益|当期純利益|  連結  |
|    |     |    |    |     |当期純利益|
├────┼─────┼────┼────┼─────┼─────┤
|前回発表|  百万円| 百万円| 百万円|  百万円|   円 銭|
|予想(A)|  100,000|  3,000|  2,700|   1,100|   7.62|
|※   |     |    |    |     |     |
├────┼─────┼────┼────┼─────┼─────┤
|今回修正|  97,000|△ 7,400|△ 7,500|△ 13,700|△  94.88|
|予想(B)|     |    |    |     |     |
├────┼─────┼────┼────┼─────┼─────┤
|増減額 |△  3,000|△10,400|△10,200|△ 14,800|  ─  |
|(B−A)|     |    |    |     |     |
├────┼─────┼────┼────┼─────┼─────┤
|増減率 |△   3.0|  ─  |  ─  |  ─  |  ─  |
|(%) |     |    |    |     |     |
├────┼─────┼────┼────┼─────┼─────┤
|前期通期|     |    |    |     |     |
|実績 ※|  124,310|  6,703|  6,677|   6,929|   48.00|
└────┴─────┴────┴────┴─────┴─────┘
 ※平成26年3月期通期

(参考)平成27年3月期通期の個別業績予想値(平成26年4月1日〜平成27年3月31日)
┌────┬─────┬────┬─────┬─────┐
|    |     |    |     |1株当たり|
|    | 売上高 |経常利益|当期純利益|当期純利益|
├────┼─────┼────┼─────┼─────┤
|前回発表|  百万円| 百万円|  百万円|   円 銭|
|予想(A)|  90,000|  4,400|    300|   2.08|
|※   |     |    |     |     |
├────┼─────┼────┼─────┼─────┤
|今回修正|  89,000|  4,400|△ 17,400|△ 120.51|
|予想(B)|     |    |     |     |
├────┼─────┼────┼─────┼─────┤
|増減額 |△  1,000|△  400|△ 17,700|  ─  |
|(B−A)|     |    |     |     |
├────┼─────┼────┼─────┼─────┤
|増減率 |△   1.1|△  9.1|  ─  |  ─  |
|(%) |     |    |     |     |
├────┼─────┼────┼─────┼─────┤
|前期通期|     |    |     |     |
|実績 ※|  109,305|  6,456|   5,548|   38.43|
└────┴─────┴────┴─────┴─────┘

 連結におきましては主として上記「1.連結子会社における受注案件の損失発生」および「2.連結子会社における固定資産の減損損失の発生」の損失発生を反映させ、個別におきましては主として上記「3.当社単体における関係会社株式評価損の発生」および「4.当社単体における関係会社事業損失引当金繰入額等の発生」の損失発生を反映させたことによるものであります。

6.配当予想の修正について
┌────────┬────┬────┬────┬────┐
|        |前回予想| 今回 |当期実績|前期実績|
|        |(平成27|修正予想|    |(平成26|
|        |年 1月28|    |    |年3月期)|
|        |日発表)|    |    |    |
├─┬──────┼────┼────┼────┼────┤
| |第1四 円銭|  −  |  −  |  −  |  −  |
|年|半期末   |    |    |    |    |
| ├──────┼────┼────┼────┼────┤
|間|第2四 円銭|  −  |  −  |  2.50|  2.50|
| |半期末   |    |    |    |    |
|配├──────┼────┼────┼────┼────┤
| |第3四 円銭|  −  |  −  |  −  |  −  |
|当|半期末   |    |    |    |    |
| ├──────┼────┼────┼────┼────┤
|金|期末  円銭|  2.50|  0.00|××××|  2.50|
| ├──────┼────┼────┼────┼────┤
| |合計  円銭|  5.00|  2.50|××××|  5.00|
└─┴──────┴────┴────┴────┴────┘

 前述のとおり、平成27年3月期において、多額の当期純損失が見込まれることから、誠に遺憾ではございますが、期末の1株当たり配当予想を無配とさせていただきます。


(注)上記の予想数値は、現時点で入手可能な情報に基づいて算出しており、実際の業績等とは異なる可能性があります。

以上