ほりうち(ccbu8181) 2008-02-21 23:19:49 |
■JR東海 ニュースリリース
平成20年2月20日 小牧研究施設 機能材料研究所 光触媒ガラスに関する新技術発見について 当社は、小牧研究施設において、「鉄道技術のブラッシュアップ」と「新しい分野への挑戦」の2つの柱を中心に技術開発に取り組んでいます。 このうち、光触媒の発見者であり世界的第一人者である藤嶋昭氏(東大特別栄誉教授、日本化学会会長)を機能材料研究所長として招聘し、「新しい分野への挑戦」を目的に取り組んでいる機能材料研究所において、新技術を発見したのでお知らせします。 発見した新技術 ・ガラスの表面に形成した光触媒薄膜は、光が当たると親水性が発現し、水が薄膜状に広がることでセルフクリーニング効果が得られます。(別紙1) ・従来の酸化チタン光触媒ガラスは粒子状の酸化チタンをコーティングしているために密着強度が弱く、鉄道車両には適用できませんでした。当研究所では、洗車ブラシにも耐える強度を持つナノシート(チタニア)光触媒ガラスの研究・開発に従来から取り組んでおり、現在、N700系先行試作車で試験を実施しています。 ・今回発見した技術は、チタニア ナノシートの代わりにニオビア ナノシートを用いるもので、これにより低コストかつ強固なコーティングが可能になります。 (1)特徴 1)強固な光触媒ガラスを実現(別紙2) ・薄片状であるナノシートを用い、ガラスへの密着性を大幅に向上しました。 ⇒洗車ブラシをかけるような鉄道車両やバス、自動車などへの適用が可能になります。 2)光触媒ガラス製造時のコストダウン(別紙3) ・チタニア ナノシート光触媒のガラス上への形成には、ガラス中のナトリウムの拡散による光触媒の劣化を抑えるために、下地膜を形成することが必要でした。 ・今回発見した技術では、ニオビア ナノシートを利用することで、下地膜の形成が不要になります。 ⇒2度塗布2度焼成の行程が、1度塗布1度焼成で済むようになり、大幅なコストダウンが可能になります。 (2)その他 ・ニオビア ナノシート技術については、独立行政法人 物質・材料研究機構 (NIMS)と共同で特許を出願中です。 ※詳細は別紙をご覧下さい。 (入力者注:別紙内容は添付画像) |
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