NEWS RELEASE:JR&私鉄    3
No.7343 (Re:7341) 【国土交通省】日本鉄道賞特別賞:JR九州&水戸岡氏, JR貨物, おれんじ食堂
ひろやす/伊藤(vnnc8158) 2013-09-13 23:11:54
2.選考の結果及び選考理由

【日本鉄道賞表彰選考委員会による特別賞 「新たな旅世界の創出」特別賞】
◎九州旅客鉄道株式会社ならびに水戸岡鋭治氏
 「高水準の鉄道デザインをベースとしたJR九州における長年にわたる新たな旅世界の創出活動」


(選考理由)
 JR九州は、発足当初より長年にわたり、水戸岡鋭治さんとともに、新幹線から通勤列車まで様々な列車や、あるいは駅空間などにおいても、一貫性と独自性に富んだ極めて高い水準の鉄道デザインの実現に努力し、鉄道のプレステージの向上と新たな旅世界の創出、さらに九州の地域活性化とインバウンド旅客も含めた観光振興に顕著な成果をあげてきました。本年10月営業開始される豪華寝台クルーズ列車「ななつ星in 九州」を含めた一連の「デザイン&ストーリー列車群」はその象徴的事例といえます。JR発足以来のこうした一連の活動は、わが国の鉄道サービスに、従来にはない全く新たな境地をもたらすとともに、世界的に見ても極めて大きなインパクトを与えてきました。以上を高く評価し、「新たな旅世界の創出」特別賞を授与します。


【日本鉄道賞表彰選考委員会による特別賞「鉄道輸送の底力で被災地の復興に貢献」特別賞】
◎日本貨物鉄道株式会社
 「鉄道コンテナ列車による東日本大震災発生ガレキの環境親和型長距離大量輸送の実現」


(選考理由)
 鉄道輸送の特性は、長距離を安定的に大量に運べること。2011年の東日本大震災では大量の廃棄物が被災地復興の大きな妨げとなりました。そんな中、JR貨物は中越地震の際の災害廃棄物輸送の実績などから、広域処理の長距離輸送の8割を担うこととなりました。震災の年の11月から現在に至るまで、受け入れ自治体は1都7県にまで拡大。これまでに運んだコンテナの数は32,271個(154,008トン。平成25年8月末時点)。「一口に廃棄物と呼ばれているが、目の当たりにすると、それらは生活そのものであった」との事業者の言葉から、人々の思い出を運ぶことへの辛さや責任感が垣間見ることができました。1日も早い被災地の復興に向け、安心安全を誇る真っ白なコンテナは今日も走っています。鉄道輸送の底力をいかんなく発揮し被災地の復興に大きく貢献した本件に、今後の災害廃棄物輸送への期待を込め「鉄道輸送の底力で被災地の復興に貢献」特別賞を授与します。


【日本鉄道賞表彰選考委員会による特別賞 「沿線ぐるみで鉄道再生」特別賞】
◎肥薩おれんじ鉄道株式会社
 「沿線地域とともに作り上げた観光列車『おれんじ食堂』の快走」


(選考理由)
 肥薩おれんじ鉄道が3月から運行を始めた観光列車「おれんじ食堂」は、熊本県・新八代と鹿児島県・川内を3時間余で結ぶ間に、車窓から海沿いの風景を楽しみながら、沿線で採れる旬の食材を使った料理を味わえ、停車駅では特産品を買える趣向が評判を呼び、運輸収入が前年同月比20%近く増える人気となっています。これは、沿線の自治体、レストラン、農水産業者らが一丸となって、全国から、さらにアジアからも観光客を取り込もうと努力した結果で、阿久根駅が観光客を意識して来春に改修されるなど、波及効果も出ています。全国のローカル鉄道が沿線人口の減少に直面する中、鉄道再生の1つの方向性を示したものと高く評価し、「沿線ぐるみで鉄道再生」特別賞を授与します。
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