NEWS RELEASE:JR&私鉄    3
No.3186 【小田急】2010年度の鉄道事業設備投資計画 輸送サービスの向上に342億円(1/3)
ほりうち(ccbu8181) 2010-05-15 18:53:32
小田急電鉄株式会社 CSR・広報部

ODAKYU NEWS RELEASE
http://www.odakyu.jp/

第10−2号
2010.4.30

 2010年度の鉄道事業設備投資計画
 輸送サービスの向上に342億円




 小田急電鉄株式会社(本社:東京都新宿区 社長:大須賀 頼彦※)では、お客さまに安心、便利、
快適にご利用いただくため、鉄道事業の設備増強を積極的に進めています。2010年度も「輸送力の増強」「安全対策の強化」「サービスの向上」を3本の柱に、総額342億円にのぼる設備投資を実施します。
2010年度の鉄道事業設備投資計画の概要は、次のとおりです。



 記


1.輸送力の増強

(1) 複々線化事業の推進(東北沢〜和泉多摩川間10.4km)

 現在工事中の東北沢〜世田谷代田間(1.6km)が完成すると、朝のラッシュピーク時間帯に列車の増発が可能となり混雑が緩和されるほか、各駅停車と急行などの列車が別々の線路を走ることにより、所要時間が短縮されます。

 昨年度はシールドトンネルの構築が完了しましたが、今年度は開削工法による営業線直下での掘削作業などを行います。引き続き、1日も早い完成を目指して工事を推進してまいります(複々線化事業の進捗状況は別紙をご参照ください)。


(2) 各駅停車の10両化に向けた工事に着手

 複々線完成後の朝のラッシュピーク時間帯における輸送力をさらに増強するため、現在8両編成で運転している近郊区間の各駅停車を10両編成化する予定です。これに伴い、今年度は南新宿駅のホーム延伸工事などに着手します。



2.安全対策の強化

(1) D−ATS−P※の導入

 列車運行の安全性を一層高めるため、現在使用しているATSに替え、連続的で細かい速度制御により、急曲線、下り勾配等の制限速度の設定が可能となる、より安全性の高い新たな列車制御システム(D−ATS−P)の全線設置を目指しています。今年度は車両搭載設備の設置、および多摩線における地上設備工事を引き続き進めます。

※D−ATS−P:Digital Automatic Train Stop Patternの略


(2) 耐震補強の推進

 大規模地震による被害を最小限に抑えるため、鉄道構造物の耐震補強を推進しています。今年度は新宿、南新宿、町田、および小田急多摩センターの各駅部と、代々木八幡〜代々木上原間、および本厚木〜愛甲石田間の駅間部において耐震補強工事を実施します。


(3) その他

 自然災害による被害を極力抑えるため、螢田〜足柄間で法面防護工事を実施するほか、第一菖蒲トンネル(渋沢〜新松田間)の改修工事に着手します。


※「頼」の旁(つくり)は、正しくは「刀」の下に「貝」