NEWS RELEASE:JR&私鉄    3
No.3020 【JR東海】定例社長会見(平成22年3月・名古屋)
ほりうち(ccbu8181) 2010-03-19 21:19:33
JR東海 ニュースリリース

2010.03.18
定例社長会見(平成22年3月・名古屋)


◆武豊線の電化について

武豊線は、これまで名古屋都市圏の通勤・通学輸送等を担ってきました。
このたび、JR東海ではこの武豊線全線を電化することとしました。

これにより、東海道線との車両の共通化を図ることができるため、名古屋都市圏において、柔軟なダイヤの設定や弾力的な車両の増結、及び気動車限定手配の解消による効率的な車両運用、乗務員手配や、車両そのものの加速性能の向上などによるダイヤ回復能力の向上が可能になります。また、これに伴い新製車両を投入します。

電化する区間は武豊線全線、大府駅から武豊駅までの19.3kmです。
電化に必要な電柱や架線等の電車線路設備や変電所を新設します。

新製する車両は28両で、現在東海道線、中央線等で主力として活躍している313系電車です。これは省エネ、バリアフリー、乗り心地等に配慮した当社の在来線近郊型車両として最も高性能・高機能な車両です。
なお、これまで武豊線で使用していたキハ75形気動車は、主に高山線に転用します。

これらの設備投資額は総額で約82億円です。

順次工事に取りかかり、5年後の平成27年春を目途に、電車による運転を開始する予定です。

また、この電化により、一般家庭約540世帯分に相当する年間約2,900トンのCO2 排出を削減です。これは従来と比べて約57%の減であり、環境負荷の軽減にも寄与できると考えています。

今後とも、より快適に心地よく鉄道をご利用いただけるようサービスの向上に努めていきます。


◆在来線沿線の植樹について

JR東海では、在来線の活性化のために「さわやかウォーキング」などを開催していますが、さらに鉄道沿線とその地域の魅力付けを行うために、沿線自治体等と協力し植樹活動を進めていくこととしました。

その最初の取り組みとして、高山線 飛騨一ノ宮駅〜久々野駅間の高山市一之宮町を流れる常泉寺(じょうせんじ)川周辺において、地元高山市と地域の方々にご協力をいただき、高山市の花であるコバノミツバツツジの苗木の植樹を実施することとしましたのでお知らせします。

植樹は、4月11日(日)10時45分〜11時50分頃の約1時間を予定しています。

場所は、高山市一之宮町の常泉寺(じょうせんじ)川周辺で、記念セレモニーは河川改修記念碑が建立されている付近で行います。

今回の植樹場所は、飛騨一ノ宮駅から約1kmほど南で、ちょうど宮(みや)トンネルを抜けて街並みが一望できる車窓からの景色がいい場所です。

現在、常泉寺(じょうせんじ)川の畔には約10m間隔でしだれ桜が植えられており、今回はその間に高さ70cm程度のコバノミツバツツジの苗木を2株ずつ、約80本を植えていきます。また、河川改修記念碑が建立されている田んぼのあぜ道沿いにも約40本を植え、合計で約120本となります。

当日は、10時45分から開会式、苗木目録の贈呈などのセレモニー、記念植樹を行った後、お集まりいただいた皆さまで植樹を実施し、11時50分頃には終了する予定です。
なお、地元高山市などにご協賛をいただき、当日は地域の方々と当社社員合わせて約120名が参加します。

今後も、鉄道沿線とその地域の魅力付けに貢献してまいりたいと考えています。


◆乗務員・駅係員の睡眠管理にかかる取り組みについて

JR東海では、運転に関係する社員の事故防止にとって重要である体調の自己管理の一環として、乗務員(車掌・運転士)及び駅係員を対象に、睡眠学理論にもとづく合理的な睡眠管理手法について研究・試行を進めてきましたが、このたび、これまでの成果として「睡眠自己管理プログラム」を本格導入することとしましたのでお知らせします。

JR東海では、平成11年から乗務員職場において、国立精神・神経センター白川修一郎博士と睡眠管理手法の共同研究を進め、平成15年に「睡眠自己管理プログラム」(ソフト)を共同開発し、試行してきました。
このプログラムを、来月4月より、全乗務員職場(5所15区)と主要駅(21駅)を対象に本格導入します。

「睡眠自己管理プログラム」とは、乗務員や駅係員が端末に必要なデータを入力すると、  コンピュータ内の蓄積データにより、本人に対して体調管理のためのアドバイスを出力表示するものです。

また、睡眠自己管理の教育・指導を向上させるほか、「睡眠管理インストラクター」を順次養成・指定し、睡眠管理に取り組む社員に対して「睡眠管理のてびき」を配布します。


◆「のぞみ畑」デビュー!

JR東海のグループ会社であるジェイアール東海商事が、愛知県常滑市でトマトやレタスなどの栽培を始めたことは既にお知らせしていますが、この「常滑農場」で栽培した野菜に   『のぞみ畑』のブランド名を冠して、いよいよ4月1日からサンドイッチやカップサラダとして販売を開始することとしましたのでお知らせします。

『のぞみ畑』は4つの形態で皆さま方にご提供します。

まず、ジェイアール東海パッセンジャーズでは、名古屋駅構内で販売するサンドイッチを大幅にリニューアルし、5種類のサンドイッチを販売します。

この『のぞみ畑』を使用したサンドイッチの新発売に合わせて、ジェイアール東海パッセンジャーズでは名古屋駅の対象店舗でこれらのサンドイッチをお買い上げのお客さまに、通常270円のホットコーヒーを100円でご提供する期間限定のキャンペーンを開催します。

また、ジェイアール東海パッセンジャーズでは、『のぞみ畑』を使用したカップサラダも販売します。こちらは、名古屋駅構内の東海キヨスク一部店舗やジェイアール名古屋タカシマヤでも販売する予定です。

その他、名古屋マリオットアソシアホテル、ホテルアソシア名古屋ターミナルのレストランや、ジェイアール東海フードサービスが運営する名古屋駅構内の飲食店でも、『のぞみ畑』を食材として使っていきます。

さらに、ジェイアール名古屋タカシマヤでも、4月1日から6日まで、レタス、トマト、ミニトマトを、生鮮野菜として地下2階特設コーナーにおいて販売します。

ジェイアール東海商事では、今後も引き続き「常滑農場」で作った「安全・安心」な野菜を安定的に出荷できるよう努めていきます。