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No.2373 (Re:2369) 【東武】武蔵野美術大学生のデザインによる「東武日光線80周年記念ロゴマーク」が決定!(5/5)
ほりうち(ccbu8181) 2009-08-28 22:29:18

(参考)

〜 8月19日授与式にご出席いただいた、武蔵野美術大学 学長補佐 長澤忠徳氏のご挨拶 〜

武蔵野美術大学 学長補佐 兼 デザイン情報学科 教授 長澤忠徳


 この度は東武日光線80周年記念ロゴを、同じく創立80周年を迎える当校にお声がけいただき、このようなチャンスを学生に与えてくださったことに御礼申し上げます。私どもとしましては、こういう『因む』機会というのを沢山探しておりまして、社会・企業・地域社会・個人など様々なところと関係を創出できればと思い日頃活動をしているのですが、今回のように期せずして80 周年で折り合う話というのはなかなかある事ではありません。

 面白いなと思いますのは、当校と東武鉄道は実は様々な『因む』を共有している点です。当校は通学生・通信教育生、大学院生の総数が約7,700名の大学であり、規模としては日本最大級・関東では一番大きい美術大学になります。一方、東武鉄道も関東最長の路線を持つ鉄道です。

 また、当校は1929年10月30日に創校、東武日光線は10月1日に開通ということで、お互い同じ10月にスタートを切りました。1929年というのは世界大恐慌の年です。世界中が経済的に困ったときに新しいことを始めるというのは、非常にパワーの要ることであり、歴史的にも意味のあることであったろうと思います。

 また、「国際性」という点でも共通するものを感じます。今回ロゴが採用されたクォンさんは韓国からの留学生ですが、実は武蔵野美術大学が開学した当時、(旧名称:帝国美術学校)全学生の4分の1が留学生でした。朝鮮半島・中国大陸・台湾などから沢山のアーティストが来日されて私どもの学校で学ばれました。いま韓国にも校友会がある位、沢山の本学OB・OGが活躍をされています。東武鉄道も、日光線が開通して日光・鬼怒川温泉が国際観光都市になっていったように、当初から世界に向けてつながろうとしていたのだと思います。新しい何かを始め、世界とつながっていくためには、気合を入れた人がどんな困難があろうと事を興さないといけません。

 事を興すということは、未来につながる新しい機会を作っていくということです。こうした共通点や意義を粋に感じて、80周年のお祝いに参加できた事を喜びたいと思います。

 今回のように、シンボルを考えるというのはある意味とても難しいことです。シンボルというのは、自分が生まれた時に名前がつけられたのと同じ位気合が入ったものでないといけません。

 それを見ると何か特別なものを感じるということが、シンボルにこめられた大きな力です。これからそういったことを仕事にしていくであろう本学の学生たちにとって、学校の課題と違って実際にそのシンボルを特急スペーシアの頭に戴き、社会にお見せできるような可能性を秘めたチャンスをいただけたことは、大学としても教育者としても本当に感謝申し上げたいと思います。

 今後とも100周年にむけて良好な関係を築いていけたらと思います。

 学生諸君もおめでとう!


武蔵野美術大学 創立80 周年特設サイト
 http://www.musabi.ac.jp/mau80/

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画像サイズ: 117×159(原寸表示)