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No.1053 (Re:1050) 【東武・新東京タワー】新タワーの名称が決定しました(4/6)
ほりうち(ccbu8181) 2008-06-12 23:47:13

■新タワー 名称について


<青山 やすし※1(あおやま やすし)>

 明治大学公共政策大学院 教授、元東京都副知事

 「水とみどりの都」を目指す東京にふさわしい名前を選んで頂きました。21世紀は環境の世紀です。空に立つ新しいタワーが日本の文化と文明のシンボルとして未来に向かって伸びていくことを期待します。江戸時代から、この地域は日本そして東京の先端的な生活文化を発信してきました。これからは東京スカイツリーを中心に多くの人が集い、地域の都市文化はさらに磨かれるでしょう。新たな展開が楽しみです。2011年に向け私は世界都市の比較論を深めていきます。ニューヨークの経済、ロンドンの金融に対し、東京はものづくりで勝負です。技術の粋を集約した東京スカイツリーは世界都市東京飛躍の鍵を握ると思います。


<阿木 燿子(あき ようこ)>

 作詞家

「東京スカイツリー」という名称を始めて目にした時、私は「ジャックと豆の木」の童話を連想しました。何処までも空に伸びる木。それは夢と希望の象徴です。メルヘンとロマン、そして親しみやすさに加え、他にはない独創性を兼ね備えたこのネーミングは、新しい時代のタワーに相応しいと思います。それだけに新タワーを中心に新たに計画される街づくりが、住民の皆様に、また訪れる人々にとって、心休まる場所であって欲しいと願っております。私も世界一高い、また限りなく空に近いこのタワーに上り、眼下に街を一望する日を楽しみにしています。


<飯田朝子(いいだ あさこ)>

 中央大学准教授 言語学者

 東京スカイツリーは、空へ伸びやかに建つタワーを樹木に見立てた、これまでにないユニークな名称だと思います。自然との調和の象徴になるでしょう。新タワーが私達の生活の根幹となり、豊かな枝葉を広げられるように願っています。日本では、大樹は人々が集い心を寄せる場所として大切にされてきました。墨田区押上が、人々の関心が集まる場所として発展することを期待します。季節ごとに木々が表情を変えるように、新タワーが彩りをまとうことも楽しみの1つですね。今回のネーミングの公募と投票には、大学の1、2年生が参加してくれました。3年後には彼らは社会で活躍する人材へと大きく成長していることでしょう。東京スカイツリーの完成と共に、学生達を社会に送り出す日が待ち遠しいです。


<澄川 喜一(すみかわ きいち)>

 彫刻家、元東京芸術大学学長 新タワーデザイン監修者
 横浜市芸術文化振興財団理事長、島根県芸術文化センター・センター長、日本芸術院会員


 七世紀に建立された世界に誇れる日本の五重の塔は、風や地震に耐える独特な木組技法で作られており日本人の優れた知恵の結晶です。優美な姿で今も立ち続けています。新タワーはこの先達に学び日本独自の技術を駆使し、ランドマークとして世界に誇れるシンプルイズビューティフルで空に向って立ち上る大樹をイメージしたデザインです。多くの皆さんが樹(ツリー)をイメージして下さったことはデザイン監修者としてうれしい限りです。このタワーの立つ所は北斎のゆかりの街で美術館も計画され、江戸文化の香る新しい街づくりがはじまり、文化立国日本を代表するあらたな拠点となることでしょう。私も新タワー建立を記念する個展を計画中です。


<戸恒 浩人(とつね ひろひと)>

 新タワー照明デザイナー シリウスライティングオフィス代表

未来に向かって伸びていくようなイメージと美しい響きを持つ名称が最も支援され、ここに命名されましたことにつきまして心からお祝い申し上げます。ライバルとなった江戸を象徴する名称や、躍動感のある名称に勝って選ばれたということは、これからの時代に清らかさや優しさが一番求められていることなのだと思います。苗木から新たな根が張るように、新しい時代の文化と活気が新タワーから広がり、東京がますます魅力に満ち溢れた街に成長することを期待しています。私は夜のライトアップを担当していますが、大樹のように優しく皆様を見守る美しい夜の姿を実現しようと、関係者一同はりきって取り組んでいます。東京ならではの表現、それから過去も現在も未来にも伝わる日本人ならではの陰影の感性を刺激する表現にご期待ください。


<山崎※2昇(やまざき のぼる)>

 墨田区長

「東京スカイツリー」という名称からは、天空に向かってすくすく伸びていく将来性豊かな緑が連想され、地球環境という視点からのイメージとしてもふさわしいものだと思います。今後、新タワーを核としたまちづくりには、「防災」と「環境」が重要なキーワードであり、東京東部地域の「江戸下町文化」の伝統を生かしつつ、和とモダンの融合や過去・現在・未来を融合させる安全安心で環境にやさしいまちづくりを進めていくことが大切であると考えています。また新タワーを契機に、世界中から訪れる観光客の回遊性を高める多彩な観光事業を展開し、「国際観光都市すみだ」を全世界に発信していきたい。


※1:「やすし」は、「にんべん」に、旁(つくり)は「八」の下に「月」
※2:「崎」の旁は、正しくは上部が「立」