ほりうち(ccbu8181) 2010-02-26 21:15:07 |
JR東海 ニュースリリース
┃2010.02.26 ┃関東運輸局への報告書の提出および関係者の処分について 平成22年1月29日に東海道新幹線品川駅〜小田原駅間で発生した架線停電による輸送障害について、「原因究明及び再発防止の措置」を本日2月26日、関東運輸局に報告いたしました。 多くのお客様にご迷惑をおかけしたことをあらためてお詫び申し上げます。今後ともこの種の事故の再発防止に取り組んでまいります。 なお、関係者の社内処分についてあわせてお知らせいたします。 ○報告内容について…別紙1 (概要) 事故の原因については、パンタグラフ舟体・上枠取付ボルトの締結失念であり、部品の数量管理、作業記録の改良の対策を関係社員に徹底し、再発防止に万全を期しているところです。 ○関係者の処分について…別紙2 ※詳細は別紙をご覧下さい。 |
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ほりうち(ccbu8181) 2010-02-26 21:16:38 |
[別紙1] 1.発生概況について 平成22年1月29日、13時49分、品川駅〜小田原駅間の上下線で停電が発生した。調査したところ、新横浜駅〜小田原駅間の下り線の補助吊架線が切断しており、現地から約2km先に停車していた「こだま659号(300系16両編成)」の屋根上を点検したところ、12号車パンタグラフが破損し、舟体はパンタグラフガイシオオイ内部、上枠は線路脇にあるのを発見した。電車線の復旧、車両の応急処置を行い、17時13分、運転を再開した。 2.原因について 1月27日の仕業検査後の臨時修繕作業において、当該パンタグラフ舟体の取替えを3名(作業者2名、確認者1名)で実施した際に、作業者2名が当該車両12号車のパンタグラフ舟体と上枠のボルト締結を失念し、確認者も確認していなかったことにより、走行中に舟体がパンタグラフガイシオオイ内部に落下、上枠が上昇して補助吊架線を支える金具と接触、補助吊架線が切断したため。 3.講じた措置について (1)安全意識高揚策 1) 新幹線鉄道事業本部内の社員への注意喚起 2) 点呼、掲示による指導(2月1日〜) 3) 緊急車両関係現場長会議の開催(2月2日) 4) 臨時総合現場長会議の開催(2月23日) 5) 現場点検の実施(2月18日〜4月28日) (2)再発防止策 当該作業について、作業者と確認者の作業をより確実にするための仕組みとして、取付ボルトの員数管理を姿置き※1にて行うとともに、チェックシートの導入をする。(2月5日より実施) また、他の臨時修繕作業においても取付ボルトの員数管理を実施するとともに、重要作業※2については、4月末までにチェックシートの導入を図る。なお、全般検査等定例的な作業はチェックシート整備済みである。 (3)復旧作業について 復旧係員の緊急出動を二重化※3し、再整備するとともに、復旧作業の訓練をさらに充実する。 (4)お客様対応について 駅間に停車する列車にお客様を長時間拘束しご迷惑をおかけしましたが、早期復旧を行うと同時に、救済方を早期に判断するために的確な復旧見込みをするよう努めます。 ・本文注釈※の解説 ※1.員数管理の姿置きとは下図のとおりであり、取付ける新品ボルトの数量および使用済みボルトの数量確認が確実に行える。 ※2.重要作業とは、臨時修繕作業のうち部品落失の恐れがある作業をいう。 ※3.二重化とは、復旧機材を積み込む時間を省略出来る比較的軽装備の社員を先遣隊として早急に出動させ、その後、復旧機材を積んだ第2陣を出動させることをいう。 |
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ほりうち(ccbu8181) 2010-02-26 21:17:20 |
[別紙2] 関係者の処分について 【管理監督責任】 常務取締役 新幹線鉄道事業本部長 …月額報酬の10%、1か月減給 新幹線鉄道事業本部 車両部長 …訓告 新幹線鉄道事業本部 車両部 検修課長 …訓告 東京修繕車両所長 …戒告 東京修繕車両所 検修科長 …戒告 東京修繕車両所 修繕担当助役 …訓告 【ボルト締結失念】 東京修繕車両所 車両技術主任 …出勤停止5日 東京修繕車両所 車両技術係 …出勤停止5日 東京修繕車両所 車両係 …出勤停止5日 |
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