NEWS RELEASE:JR&私鉄    3
No.1374 【JR東海】定例社長会見(平成20年10月・東京)
ほりうち(ccbu8181) 2008-10-21 01:32:51
JR東海 ニュースリリース

2008.10.20
定例社長会見(平成20年10月・東京)


■東海道新幹線の耐震補強工事の進捗状況について

 東海道新幹線の地震対策については、設備の強化と、早期の地震検知という2つの対策を着実に進めることとし、これまで高架橋柱等の土木構造物の補強、早期地震警報システムの導入、第2総合指令所の開設などに取り組んできました。

 土木構造物の耐震補強対策については、既計画分は概ね予定通り進んでいるほか、あらたに、東海地震の「想定地震波形」による強く長い地震動が想定される、三島〜豊橋間などにおける盛土及び橋脚の耐震補強について追加施工することとしましたので、現在の進捗状況とあわせてお知らせします。


【これまでの実施状況】

 高架橋柱については、平成7年の阪神淡路大震災以降の東海道新幹線全線を対象とした緊急対策工事を平成10年度に完了し、その後、駅部リニューアル工事にあわせた対策の推進、ならびに東海地震の「想定地震波形」により強く長い地震動が想定される地区の対策を追加して、必要な対策を平成20年度完了を目指して実施してきました。耐震補強が必要な合計約19,600本については、開発案件等に関係する一部を除き、予定通り平成20年度末に完了する見込みです。

 平成7年からの累計工事費は約700億円です。

 次に、盛土については、平成5年までに当時の「東海地震対策強化地域」内の軟弱地盤上の盛土約18kmの対策を完了し、現在、阪神淡路大震災以降、対策が必要な東京〜新大阪間の軟弱地盤上の盛土約6.5kmについて耐震補強工事を進め、一部を除き平成21年度末に完了する見込みです。なお、工事費のこれまでの施工分および計画分の累計は約170億円です。

 次に、橋脚については、約2400基のうち、約450基の対策を平成10年に完了し、現在、約700基について耐震補強工事を進め、一部を除き平成20年度末に完了する見込みです。なお、工事費のこれまでの施工分および計画分の累計は約180億円です。

 以上のように、これまでの計画は概ね予定通り完了する見込みです。


【追加対策】

 次に、東海地震の想定地震波形の検証結果により、特に地震動が強いと想定されている、三島〜豊橋間の盛土・橋脚について、今回新たに対策を追加します。

 盛土は約2.9kmを追加し、より一層の構造物の強化を図ることとしました。

 今回追加の工事費は約40億円で、工事終了は平成25年3月を予定しています。

 橋脚については、三島〜豊橋間などで約200基を新たに追加し、より一層の構造物の強化を図ることとしました。

 この工事費は約100億円で、工事終了は平成26年9月を予定しています。

 なお、高架橋柱については、先程説明したとおり、想定地震波形による対策はすでに平成20年度完了分に含まれています。


 安全の確保は鉄道事業の原点であるとの認識のもと、引き続き万全の対策を施してまいりたいと思います。