NEWS RELEASE:JR&私鉄    3
No.1359 【小田急】「小田急ロマンスカー・MSE」が、国際デザインコンペ「ブルネル賞」と、「グッドデザイン賞」を受賞(1/3)
ほりうち(ccbu8181) 2008-10-17 20:43:41
小田急電鉄株式会社 広報部

ODAKYU NEWS RELEASE
http://www.odakyu.jp/

第08−22号
2008.10.8

 「小田急ロマンスカー・MSE」が、
 国際デザインコンペ「ブルネル賞」と、「グッドデザイン賞」を受賞




 小田急電鉄株式会社(本社:東京都新宿区 社長:大須賀 頼彦※)のロマンスカー・MSE(60000形)が、2008年9月30日(火)、鉄道関連の国際デザインコンペティションである「第10回ブルネル賞」において、「車両部門・奨励賞」を受賞しました。また、10月8日(水)には、「2008年度グッドデザイン賞」を受賞しました。

 今回受賞した「ブルネル賞」は、ヨーロッパの鉄道建築家やデザイナーの集まりであるワトフォード会議によって、1985年に創設された鉄道分野におけるデザインの国際コンペティションで、鉄道施設や車両等における美的品質を奨励し、環境や経済において重要な鉄道の役割をデザインや視覚、機能の面から一般に広く訴えることを目的に、数年おきに開催されています。

 この「ブルネル賞」において、ロマンスカー・MSEは、「ビジネス特急、観光特急としての洗練された車両デザインとハイレベルな室内環境に加え、分割が可能な車両構造で、さまざまな運行ニーズにフレキシブルに対応できる柔軟性も兼ね備えている」点が高く評価され、受賞に至りました。

 また、「グッドデザイン賞」については、ブルネル賞受賞理由と同様に「ビジネスと観光という多様な運行形態とユーザーニーズへの対応を可能にしたデザイン性」が高く評価されました。

 なお、当社の車両が「グッドデザイン賞」を受賞したのは、ロマンスカー・VSE以来で、通算4度目となります。

 今年3月に就役したロマンスカー・MSEは、地下鉄線内に乗り入れる初の全席指定制の特急用車両で、平日には大手町や霞ケ関など都心に通うお客さまに上質な着席移動サービスを提供するビジネス特急として、また、土休日には北千住と箱根湯本を結ぶ観光特急として運行し、鮮やかなブルーの車体色も相まって、お客さまから大変ご好評をいただいています。

 当社では、車両のデザインや機能・構造等において、今後も従来の枠にとらわれない柔軟な発想により、さらに上質で快適な輸送サービスを提供してまいります。

※「頼」の旁(つくり)は、正しくは「刀」の下に「貝」


撮影日:
撮影場所:
キャプション: 小田急ロマンスカー・MSE(60000形)
画像サイズ: 344×234(93%表示)
撮影日:
撮影場所:
キャプション: 小田急ロマンスカー・MSE(60000形)
画像サイズ: 329×234(97%表示)
NEWS RELEASE:JR&私鉄    3
No.1360 (Re:1359) 【小田急】「小田急ロマンスカー・MSE」が、国際デザインコンペ「ブルネル賞」と、「グッドデザイン賞」を受賞(2/3)
ほりうち(ccbu8181) 2008-10-17 20:44:26

【参考資料】

[ブルネル賞、グッドデザイン賞について]

1.ブルネル賞

 ブルネル賞とは、近年完成した鉄道建築や車両デザイン等、鉄道関連のプロジェクトを対象とした国際コンペティション。数年に1度開催されており、今回で10回目となるコンペティションは、2008年9月にオーストリアのウィーンで開催されました。


2.グッドデザイン賞

 グッドデザイン賞とは、1957年に通商産業省(現経済産業省)によって創設された「グッドデザイン商品選定制度」を継承して、1998年より財団法人日本産業デザイン振興会の主催事業となった、わが国唯一の総合的デザイン評価・推奨制度です。

※今回のグッドデザイン賞受賞を記念して2008年10月8日(水)から11月7日(金)まで、ロマンスカー・MSEの1 号車・6号車・7号車・10号車側面にグッドデザイン賞の「Gマーク」を掲出して運転します。

NEWS RELEASE:JR&私鉄    3
No.1361 (Re:1359) 【小田急】「小田急ロマンスカー・MSE」が、国際デザインコンペ「ブルネル賞」と、「グッドデザイン賞」を受賞(3/3)
ほりうち(ccbu8181) 2008-10-17 20:45:24

[ロマンスカー・MSEの概要について]

1.就役日

 2008年3月15日


2.車両形式

 60000形


3.愛称

 MSE(Multi(マルチ) Super Express)※多彩な運行が可能な特急列車の意。


4.編成

 6両編成2本、4両編成1本
※6両編成と4両編成の併合・分割が可能です。
※1両20m のボギー車。


5.編成定員

 10両編成時・・・578名
 (6両編成・・・352名、4両編成・・・226名)


6.製作費用

 約38億円


7.製作会社

 日本車輌製造株式会社


8.デザイン設計

 岡部憲明アーキテクチャーネットワーク代表
 岡部憲明氏(神戸芸術工科大学教授)


9.主な特長

運行区間

 東京メトロ線内に乗り入れる初の全席指定制の特急列車として、平日には大手町や霞ケ関など都心に通うお客さまに上質な着席移動サービスを提供するビジネス特急として、また、土休日には、北千住と箱根湯本を結ぶ観光特急として運行しています。なお、土休日のうち年間30日程度、有楽町線・新木場へも乗り入れています。


車体外観

1) 先頭車両には、ロマンスカーの伝統である流線型のデザインを採用。

2) 外観の色彩は、地下でも明るさを感じさせる「フェルメール・ブルー」を基調とし、ロマンスカーの継承してきたカラーである「バーミリオン・オレンジ」の鮮やかな帯を窓下の高い位置に配置。
※17世紀のオランダの画家、フェルメールが作品の中で用いた青色。その美しさは「フェルメール・ブルー」と称えられ、高く評価されています。


居住性

1) 2.3mの天井高の採用など、ゆとりある居住空間を確保。

2) 蛍光灯による間接照明に加えて、電球色のLED式直接照明を採用し、落ち着きのある空間を演出。


バリアフリー

1) 車いすやオストメイトのお客さまにも安心してご利用いただける多目的トイレを設置。
※人工肛門や人工ぼうこうをお持ちの方。

2) 車いす対応型の座席や車いすスペースを設置。


環境面への取り組み

1) 主電動機(モーター)は全密閉式とするほか、コンプレッサー等各種機器についても低騒音型のものを採用。

2) アルミ車体による車両軽量化で、走行音・振動を低減。


AED(自動体外式除細動器)の設置

 3号車(6両編成)・9号車(4両編成)の出入り口付近に各1台設置。AEDを鉄道車両に設置したのは、ロマンスカー・MSEが全国で初めてとなります。

以上