【談話室】汽車旅全般のわだい10 [READ ONLY]
No.1453 (Re:1452) 【西武】車両の簡単な解説
石田 敏弘(dnmp2980) 2008-05-23 03:33:52
こんにちは、石田 敏弘です。

西武鉄道の車両について若干の誤解があるようなので、沿線住民を代表して解説しますね。

2000系は今でも西武線、特に新宿線系統の主力として活躍していますが、初登場は1977年(昭和52年)です。西武鉄道では久しぶりの4扉車、かつ他にも新しい技術が導入されています。当時の西武鉄道としては意欲的な車両ですが、新宿線の、特に各駅停車用として製造されたので、必要両数が確保されると製造が打ち切られています。

この後に製造されたのが101N系です。初登場1979年(昭和54年)です。昭和44年に西武秩父線開業に5000系レッドアローと同時に場した(旧)101系のマイナーチェンジです。前面デザインや内装が大きく変わっているので、101N系呼ばれることもあります。これは2000系も一緒です。8連バージョンの301系とともに、今回の「スマイルトレイン」こと30000系に置き換えられる予定です。

3000系(元発言の右上)は1983年(昭和58年)に登場しています。これも3扉車。
私見ですが、この時点では西武鉄道では3扉車で行こうと思っていたようです。しかしながら西武鉄道は方針を転換します。

2000系のマイナーチェンジ版である、2000N系(元発言の右下)が登場したのは1988年(昭和63年)です。大量に製造され、3扉車の牙城であった池袋線系統にも進出してゆき、西武鉄道においての4扉車を確立しました。

今の西武鉄道はステンレスもしくはアルミニウムの車体に青い帯の4扉車車両が増えていますが、黄色い車体の西武電車の時代には、3扉・4扉と揺れ動いていました。今でも西武鉄道各駅では、次の列車が3扉か4扉の情報が掲示されます。



>15年ほど前、仕事で西武新宿−下落合間を頻繁に行き来していたことがありました。その頃確か、戸袋窓のない四扉車の2000系が登場間もなかったかと記憶しています。車体は新製だけど、足回りは旧型車のを流用しているのでしたっけ。

重箱の隅つつきですが、「戸袋窓のない」は2000は、古いバージョンで(元発言の左下画像)、15年ほど前に登場していたのは「戸袋窓のある」2000N系(元発言の右下)です。どちらも足回り含めて新車です。足回りを流用したのは1993年(平成5年)から登場した9000系です。これは2000N系の車体と、廃車になった101系の足回りを組み合わせたもので、「戸袋窓があり」ます。

そろそろ汽車旅フォーラムの範疇から外れてきたような感じですし、西武鉄道に興味有る方でも専門的な分野になってきたようなので、これ以上は倶楽部鉄道フォーラムの方にお任せすることにしましょう。

石田 敏弘(VZG05000@nifty.com)