【談話室】汽車旅全般のわだい10 [READ ONLY]
No.1246 【春の18きっぷ】快速「すいごう」で銚子電鉄へ
ゆきむら(cxsw5719) 2008-03-10 20:14:31
皆さん、こんにちは。

 18きっぷ二日目は、臨時快速「すいごう」に乗って、新宿から銚子まで乗り換えなしの一直線旅を実践してみることにしました。

 「すいごう」に使われるのは、「ニューなのはな」というJR東日本のジョイフルトレインです。この車両、お座敷と座席の両刀遣いができるという優れもの。グリーン車を意味するモロやクロと形式表示されていますが、今回は全車指定の座席車として運行されるので普通車扱いです。グリーン車マークもありません。というわけで、めでたく18きっぷでも乗車可能なのですね。

 新宿を発車後、秋葉原に停車。総武快速線に入ると、ホームのある全駅に停車しつつ千葉へ向かいます。大半のボックスは埋まりましたが、相席となるほどの混雑にはなりません。四人掛けの座席を独り占めしたまま、さらに東へと進みます。
 佐倉からは、成田線経由。主要駅停車前には、沿線のアナウンスが流れます。笹川では、びゅうバスのお出迎え。新宿から2時間半以上かかって終点銚子へ到着しました。

 まずは、銚子電鉄本社のある仲ノ町へ。「鉄子の旅」とタイアップした車両がお昼寝中でした。ほどなく、銚子行きの電車が到着します。こちらは、「桃太郎電鉄」の全面広告車です。ここで一両増結され、銚子へ向かっていきました。折返し外川行きとなった電車を見送りましたが、2両ともぎっしり満員で踏切を通過していきます。

 車両点検代を稼ぐため、ぬれ煎餅の通信販売を呼び掛けたところ、マスコミに取り上げられて注文が殺到。一躍有名になった銚子電鉄ですが、今も観光客の増加は続いているようです。
 銚子駅近くのラーメン店で昼食を摂り、漁港など市内を散歩した後、ようやく銚子電鉄乗り場へと向かいます。

 単行電車に乗り込み、車掌さんから一日乗車券の「弧廻手形」を購入すると発車。さすがに午後になると人出も落ち着いたのかなと思ったところ、次の仲ノ町から団体さんがどどっと乗り込んできました。皆さん同じバッヂを着け、手に手にぬれ煎餅の袋を提げています。団体さんはじめ、多数のお客さんは犬吠で下車していきました。

 ようやく空いた車内ですが、次の外川で終点です。つい最近のTVドラマ「点と線」で、西鉄香椎駅としてロケに使われたのは記憶に新しいところです。
 初春の爽やかな青空の下、のんびりと外川漁港までお散歩。斜面へ貼り付くように密集する民家が、何ともいい雰囲気ですね。
 駅に戻ると、トロッコ車両の「澪つくし」号が。三年前の暮れ、汽車旅フォーラムの忘年会「汽忘会」で真冬のトロッコ列車を貸し切りしたことを思い出しました。

 帰途の電車は、「桃太郎電鉄」号を先頭に2両で入線です。乗り込んでみて、またビックリ。座席シートも、桃鉄のキャラクターで埋まっています。沿線のガイドを担当するボランティアのご婦人が、乗り込んできました。

 次の犬吠では、さっきの倍ぐらいのお客さんが乗り込んできました。往路とは別の旅行会社二社のバッヂを着けています。銚子電鉄人気にあやかって電車試乗を組み込むツアーがかなり増えたのでしょうね。でも、満員の電車に揺られて立ちん坊で過ごすこの時間、参加者の皆さんはどのような感想を持っているのでしょう。かなり気になります。

 何とか銚子駅へたどり着き、お土産にはもちろん銚子電鉄のぬれ煎餅を買い求めます。往路と同じ「ニューなのはな」の「すいごう」に乗り、一路新宿へと向かうのでありました。

             ゆきむら@TAMA City